店長・マネージャー必見!指揮者から学ぶリーダー論<序章>

今回は、オーケストラをする指揮するマエストロから、飲食店でスタッフをまとめるリーダー(店長やマネージャー)のあり方を学んでいきます。

指揮者とは、飲食店における店長・マネージャーである

指揮者とは、飲食店における店長・マネージャーである

なぜ店長・マネージャーの仕事ぶりを、指揮者からヒントを得ようと筆者が思ったのか。

まず背景をお話しておきます。
指揮者は、多種多様な楽器で構成されるオーケストラの演奏をそろえなければなりません。

優秀な指揮者ほど、各ミュージシャンたちに見事なパフォーマンスを発揮させるのです。

例えば、世界的に有名な小澤征爾氏がいます。2016年には、グラミー賞の最優秀オペラ録音部門を受賞するほどの実力を持たれています。

彼が、指揮者を指導している様子が動画で公開されています。

株式会社ロームが開催する「ロームミュージックファンデーション主催の音楽セミナー2012(指揮者クラス)」です。観客を前にして、小澤氏が学生の指揮者を指導するという企画です。

この映像で学ばされるのは、受講生の指揮によってオーケストラの演奏が合わないシーン。小澤氏が代わって指揮をすると、タイミングが自然と合うのです。さらには、演奏家たちの表情も一気に柔らかくなります。

一体、なにが違うのでしょうか。
詳しい考察は次回のコラムでやりますが、不思議な現象に思わず釘付けになってしまいます。

このように指揮者のスキルや実力によって、オーケストラの演奏は大きく異なってくるのです。さらには、観客や世間からの評価も変わってきます。

これを飲食店に置き換えてみましょう。

スタッフの働きぶりが、どれだけ発揮されるかは店長・マネージャーの力量が影響しているということです。

もちろん従業員それぞれのモチベーションや能力も関係しますが、それ以上にどんなリーダーが、どうやってスタッフを率いるかが重要なのです。

ホルンやオーボエ、ヴァイオリン、チェロと様々な役割がオーケストラにあるように、飲食店でも案内、ホール、キッチン、洗い場、レジなど、それぞれの持ち場があります。

もし店長・マネージャーとしての能力が欠落していれば、各スタッフの仕事ぶりや店舗のオペレーションが悪くなるでしょう。

さらには、お客様の満足度や店舗の売上が低迷したり、場合によってはスタッフが職場を離れてしまったりする可能性も大いにあります。

スタッフが辞めていく理由の大半は、給与や収入、または労働時間でもなく人間関係です。とくにリーダーや店長など、上長の仕事ぶりへの不満が募れば募るほど、スタッフの辞める可能性が上がっていきます。

飲食業界で働く方に筆者が相談を受けてきた中で、店長・マネージャーに対する不平も耳にしてきました。

その上位は以下の通りです。

・指示や報連相が下手でキッチン・厨房とホールとの連携ができていない。結果的にスタッフ全体の関係が悪くて、信頼関係がない。

・重箱の隅を楊枝でほじくるような小言ばかり。上長が不在の時にだけ、スタッフはイキイキと楽しく勤務している。

・スタッフへの接し方に個人差がある。それが評価やシフトにも影響している。店長に嫌われたら、給料が上がらないし、シフトもあまり入れてもらえない。

このような問題を抱えているお店は決して少なくありません。

冷え切った関係や行き詰った難問を解決するべく、発想の転換ではありませんが、今回手がかりにしてみたのがオーケストラの指揮者です。

さいごに

では有能な指揮者にはどんな特徴があるのか、なぜいい演奏ができるのかを考察した上で、飲食店におけるリーダシップをひも解いていきましょう。

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