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マクドナルドから学ぶ売上アップ術~なぜ25か月売上高を伸ばし続けているのか~①

日本マクドナルドホールディングス(以下、日本マクドナルドHD)の業績が好調だということで、注目を集めています。

関西では「マクド」、関東では「マック」で親しまれている業界最大手のハンバーガーチェーンです。

月次IRニュース(2018年1月5日発表)によると、2017年12月の既存店売上高は前年同月比で8.0%の増加。また25か月連続で売上高を伸ばしています。(1)

とりわけ新商品である「超グラコロ」や「熟グラコロ ビーフシチュー」、ほか期間限定商品の売れ行きが好調でした。

かつては不調に苦しんでいた同社。 2012年に業績が悪化してから、2014年・2015年にかけて食品問題を起こしました。

この結果、客離れが加速して349億円という赤字を記録。しかしながら、ここから見事に復活劇を遂げたのです。

今回のブログはシリーズにて、2つのテーマでお送りします。

なぜマクドナルドは窮地を脱することができたのか

1つは、なぜ同社は窮地を脱することができたのか。その策略に迫ります。

そして低迷に苦しむ中でも、売上を伸ばした店舗もあります。どのような方法で売上をアップさせたのか、その事例を紹介します。

これら2つのアプローチから最後の記事では、売上を赤字から回復させたい飲食店に向けて、実践できるノウハウを考察してみます。

なぜ過去最大の赤字で、給与アップをしたのか

まず今までにない赤字を乗り越えた方法について見て行きましょう。

2017年12月21日、テレビ東京系の経済トーク・ドキュメンタリー番組「カンブリア宮殿」(http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/2017/1221/)
に出演していた日本マクドナルドHDの代表取締役社長兼CEOのサラ・カサノバ氏が、その秘訣を打ち明けていました。

大切にしていたことは、経営陣と現場との一体感。客離れが進んでいた現場では社員の不安が募り、自信を喪失している状態でした。

そこで日本全国の店舗にカサノバ氏自ら足を運んだり、約12万人いるクルーと家族には手紙(今後の展望などを説明)を出したりしたそうです。

さらにスタジオを驚かせたのは、過去最大の赤字の中で給与をアップさせたこと。常識で考えれば、減給か現状維持どちらかの対策を取るはずです。

しかしながらカサノバ氏は、どちらも選択しませんでした。2016年には、社員の基本給を平均で2%増額。

その理由を、社員満足を大切にしたためだと、番組内では説明されていました。ですが、ポイントは不安を払拭させたことにあると筆者は考えます。

不安を払拭させた

「このまま働いていけるのだろうか」「会社はこれからどうなるのだろう」など、社内では様々な不安が渦巻いていたはずです。スタッフがマイナスの思考・感情で仕事をしても、売上アップは不可能。

そんな最中での給与アップは社員と、そのファミリーにとって大きな心の支えとなったのではないでしょうか。

最後に

ちなみに日本マクドナルドHDが評価されているのは、給与アップだけではありません。

転職口コミサイト「キャリコネ」が発表した「働きやすい会社ランキング2017年下半期版」(2)によると、外食業界において同社は1位にランクイン。

評価項目は、「労働時間の満足度」「仕事のやりがいを感じるか」「ストレス度の低さ」「休日の満足度」「給与の満足度」「企業のホワイト度(ブラック企業でないか)」の6つでした。

離職率が高い飲食業界で、社員が不満を抱きやすいポイントを抑えているからこそ、働きやすい職場を実現しています。

決して従業員に迎合しているわけではありません。安心して働き続けられる会社が、危機を脱出するだけではなく、高い売上が継続できる力を持っているのです。

今回は、スタッフへの対策を紹介しました。しかし逆転劇は、お客様への対応もあってこそ実現するもの。

のべ6,000名のお客様から意見を聞いて、新商品開発や店舗・サービスの改善をしました。ポイントは、不安材料の払拭です。

売上が低迷する中で、具体的にどのような施策を展開したのでしょうか。次回のコラムで取り上げます。

【参考文献・サイト】
(1)日本マクドナルドホールディングス株式会社(2702)【月次IRニュース】

(1)【外食業界】働きやすい会社ランキング1位はマクドナルド ワタミも10位に|キャリコネニュース

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