なぜクラシック音楽をBGMにすると売上がアップするのか~はじめての人でも、今日から使いたいクラシック音楽も紹介~③

なぜクラシック音楽をBGMにすると売上がアップするのか~はじめての人でも、今日から使いたいクラシック音楽も紹介~③

飲食店のBGMに注目をして、シリーズでコラムをお届けしています。BGMを巧く活用することによって、とくにクラシック音楽に着目をしながら、お客様の満足度や購買意欲を上げる方法を探っていきます。

前回は、BGMのジャンルがお客様の味覚や消費行動に及ぼす影響を見てきました。料理を食べた際に感じる味だけではなく食欲の有無が変わります。また音楽によって相性のいい料理やワインもあることがわかりました。

今回はクラシック音楽に焦点を当てて、おススメの楽曲を紹介していきます。

クラシック音楽を聴くとお客様はお金を使いたくなる

クラシック音楽を聴くとお客様はお金を使いたくなる

なぜクラシック音楽に着目したかというと、前回のコラムでも述べましたが、顧客に対していい影響を与えるジャンルであるからです。

クラシック音楽をBGMに流すことでお客様は、レストランに対して高級感のあるイメージを抱いたり、高い金額を支払う意思を示したりすることがわかっています。

ここでカーティン大学のエイドリアン・ノースとロレイン・シェリダン、そしてマクオーリー大学のチャールズ・アレニによる研究を見ておきましょう。

研究では、BGM によって購買する商品や支払う金額が変化することが述べられています。

とりわけ興味深い見解は、複数の実験によって導かれた以下の通りです。

クラシック音楽の方が、他の音楽様式、または、音楽が全く演奏されない時よりも、多くの代金を同じ製品に払う気でいる顧客と関連づけられる

「いくつかの研究により、クラシック音楽の方が、他の音楽様式、または、音楽が全く演奏されない時よりも、多くの代金を同じ製品に払う気でいる顧客と関連づけられるという高級市場のステロタイプが明らかにされた」(1)

クラシック音楽を聴けば、顧客は購買行動における気前が大きくなります。
この機会に、消費者心理を巧く活用してみはいかがでしょうか。

目的を持たずランダムに音楽を流すのではなく、顧客満足や売上アップにつながるBGMを届けるということです。

ここで重要なポイントがあります。
それは適正です。

1つはお店のコンセプト、提供している料理・ドリンクと音楽の世界観が合致しているかどうか

そして狙いたい滞在時間や回転率に合わせたテンポや調子のBGMを流しているかどうかです。

2点が不適切であれば、お客様に違和感を与えてしまうでしょう。
これらを踏まえた上で、おススメの楽曲を紹介していきます。

はじめての人でも聴きやすいクラシック音楽8選

はじめての人でも聴きやすいクラシック音楽8選

*まずは一度はどこかで聞いたことのある、馴染みやすい楽曲から。どんなレストランでも好まれやすい作品を中心に。

①チャイコフスキー『弦楽セレナーデ』

■チャイコフスキーと言えば「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「眠りの森の美女」の作曲家。モーツァルトを意識して創作した代表作品で、聴きやすくて日本人からも人気が高い。

②ベートーヴェン『交響曲第9番』

■古典派からロマン派と呼ばれる時代に、偉大な成果をおさめたベートーヴェン。その中で、声楽つきの交響曲を斬新な作風で完成させた「交響曲第9番」。第4楽章の「歓喜の歌」は日本人にも馴染み深い。

③ヴィヴァルディ『四季』

■バッハやヘンデルらと尾内バロック後期に活躍したヴィヴァルディ。「春」は誰しもが耳にしたことのある曲。でも、意外と最後まで聴いたことがない・・・という方に。

*続いてオペラ。聴いたことのある曲でも歌を中心にしている。物語を知ればさらに楽しめる作品を中心に。

④ヴェルディ『椿姫』

■イタリアの歌劇王と呼ばれたヴェルディ。「乾杯の歌」で知られる『椿姫』。まさに盃を交わしたくなるオペラ。ただし原題は「堕落した女」で、ストーリーを知っていくとさらに味わう部下くなる。

⑤モーツァルト『フィガロの結婚』

■クラシック音楽が初めての方も聴きやすい作品を数多く残しているモーツァルト。「恋とはどんなものかしら」が有名な『フィガロの結婚』。恋愛の騒動や複雑な人間関係がリアルに描かれている喜劇。

⑥ シュトラウス2世『こうもり』

■オペラを見やすくした軽い歌劇、オペレッタを代表する作品『こうもり』。オペレッタの王様、オペレッタの最高峰とも呼ばれる喜劇で、大晦日に上演んされる。コメディタッチなので見やすく、音楽も聴きやすい。

*今回は入門編ですが、まだ少しクラシック音楽に抵抗があるという方に。クラシック音楽や古典楽器を、新しく魅せている現代アーティストを最後に紹介。まずはこちらで慣らしてみては。

⑦VITAS『ランメルモールのルチア』

■ドニゼッティのオペラ『ランメルモールのルチア』より「狂乱の場」という楽曲を、VITASというロシアの歌手がアレンジ。テクノからオペラまで手がけるアーティストによる熱唱をごらんあれ。

⑧Robert Smith 『ONE』

■メタリカの『ONE』をヴィオラ・ダ・ガンバという古楽器で演奏。深みのある音色が独特で魅力的。Robert Smithというミュージシャンが手がける。

さいごに

メジャーな入門編の楽曲を紹介してきましたが、クラシック音楽はいかがだったでしょうか。
お店のBGMに取り入れたいものがあれば、ぜひ使用してみてください。

どんなシーンで、どの楽曲が合うのか、より中級者・上級者向け作品がありますので、また違う機会でほかの作品も紹介できればと考えています。

より詳しくなるコツは、時代背景や人物、作風などを知ることです。次のステップとして、例えばイタリアの料理やワインを提供しているのであれば、イタリアの作曲家や楽曲、オペラをBGMに選んでみることをオススメします。

今回のコラムを通して、よりお店のテーマ、そして狙いに合ったBGM選びを実現してみください。

【参考文献・サイト】
(1)BGM が購入行動に及ぼす影響|Okazaki Laboratory

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