コラム156『沙門・空海から学ぶ、飲食店経営3つのコツとは』①【タイトル】

沙門・空海から学ぶ、飲食店経営3つのコツとは①

今回は、話題の僧侶・空海にちなんだコラムをお届けします。

2018年2月24日から公開されている、日中共同の超大作映画『空海 ―KU-KAI― 美しき王妃の謎』(http://ku-kai-movie.jp/)

3月13日の時点で、累計動員97万4,270人、累計興収11億6,350万8,200円(1)という大ヒットを記録。この映画をはじめて知ったという方に、簡単に内容を紹介しておきます。

<映画について>

■日本語吹替版予告編

本作は、「陰陽師」シリーズなどで知られる小説家・夢枕獏の「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を実写映画化したもの。

9世紀の中国が舞台。かつて唐と呼ばれていた時代、遣唐使として中国へ渡った日本の僧侶・空海が、絶世の美女・楊貴妃が死しんだ謎に迫る、壮大なな歴史ミステリーです。

中国映画界の巨匠であるチェン・カイコーが、完成までに6年もの年月を費やして映画化しました。約150億円の製作費をかけて、当日の都である長安を東京ドーム8個分の土地に再現。

豪華なキャスティングも話題を呼びました。主役の空海を演じるのは、染谷将太。吹替キャストには高橋一生や吉田羊、イッセー緒形といった名だたる俳優陣が務めました。

今の時代にも通用する空海の言葉

今の時代にも通用する空海の言葉

この機に乗じて、空海を特集したテレビ番組が放送されたり、空海ゆかりの地である高野山や福岡・大宰府、四国が地域活性化に乗り出してたりしています。

平安時代の超天才、空海。
なぜ、これほどまでに現代日本でも、関心を集めているのでしょうか。

今回、着目をしたいのは仏教における偉大な業績というよりも、宗教になじみのない人にでも影響を与える、彼の考え方や言葉です。

というのも今の時代を生きる人、もっと言えば飲食業界の関係者にとって、店舗経営をする上でのヒントになる文章がたくさん残されているのです。

ちなみに空海は飲食の分野にも精通しています。一般的には讃岐うどんや手ごね寿司、高野豆腐の開発、また湯葉や生麩、ごま豆腐を使った精進料理の創作に関係したと言われいます。

今やメジャーな日本料理ばかり。それを知ると、空海に少し親近感がわいてきます。
食文化の発展・普及にもつとめた彼は、どんな考え方を持っていたのでしょうか。

例えば、このような言葉が「文鏡秘府論」という作品の中にあります。

辞達して理がらんことを要す、故に冗長じょうちょうを取ること無し。

意味は以下の通りです。

想いを伝えるための言葉は、論理的であることが基本。一番よくないのは、まわりくどくて、何を言っているのかわからない表現です。

スタッフや部下とコミュニケーションをする際、感情的な発言をしたり、まとまっていない表現をしたりしていないでしょうか。とくにミスや失敗をしたことに対して、やり取りをする際は注意が必要です。

筆者が講師をしている専門学校の生徒から聞いた話です。その学生は、ある和食店でアルバイトをしているのですが、新人スタッフがすぐに辞めてしまうので困っていることを相談しに来ました。

その原因は、お店の女将。気に入らないスタッフには冷遇するとのこと。幸運にも、その学生は女将から気に入られているそうで、それだけに扱い方に大差があります。

「客席でお茶をこぼした子がいたんです。それがお客さんにかかってしまって、どう対処していいか、かなり動揺していました。お客さんは、それほど気にはされてなかったのですが、問題はその後です。その子に女将さんが、もし白いスーツだったらどうしていたのか、あなたのかわりにどれだけ誤ったと思うか、接客をする資格がない、とか言われて、数十分は怒られていました。女将さんの気持ちもわかるんですけど、なにが問題で、どう対処すればいいのか言えば、それだけで済んだことなんですが・・・。例えばお客さん第一なので、まず謝る。濡れた服をふく。そして、こぼしたものを処理する。わからない場合は、まわりの先輩スタッフに助けを求める。私だったら、そう言いますね。」

女将の対応は、これだけは終わらなかったようです。

「怒られるだけでは、済みませんでした。翌日から無視されたり、冷たい視線を浴びせられたり、その子はしばらくして辞めましたね。」

空海の言葉をわかりやすく理解するために、1つのケースを挙げさせてもらいました。離職率が高い店舗には、もしかしたら論理的ではないスタッフ育成・指導をしている店長や上長がいるかもしれません。

怒られるとき

さいごに

千数百年の時を越えてやってきた空海ブーム。
まず身近に彼の考え方を感じてもらえるような言葉を取り上げました。

次回は、より飲食店英経営にプラスになる文章を紹介して、具体的に解説をしていきます。

【参考文献・サイト】
(1)『ドラえもん』驚異の数字で2週連続1位!吉永小百合主演作が2位【映画週末興行成績】|@nifityニュース

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