コラム159『沙門・空海から学ぶ、飲食店経営3つのコツとは』④【タイトル】

『沙門・空海から学ぶ、飲食店経営3つのコツとは』④

日中共同の超大作映画『空海 ―KU-KAI― 美しき王妃の謎』が話題になっていますが、その主人公である僧侶・空海にちなんだコラムをお届けしています。

初回のコラムでは、空海の言葉や考え方が、飲食店経営にも活かせることを簡単に説明しました。2回目からは、彼が残した文献より入門として学べる文章を3つ紹介しています。

今まで「アイデアが出ない時は休む!」「学ぶ相手・相談する相手を間違えるな!」ことをテーマに取り上げました。

3つ目の言葉を見て行きましょう。

③大きく考えて大きく動け!

大きく考えて大きく動け!

<原文>

「夫れ鰭を濫觴に挙ぐるものは、曾つて千里の鯤を見る由無し。翼を藩籬にはねうつものは、何ぞ能く九万の鵬を有るを知らん。」(1)

<現代訳>

池で泳ぐ小さな魚は、とてつもなく大きい魚(鯤は伝説の魚)を見ることはありません。籠の
中にいる小鳥は、大空を翔る大きな鳥(鵬は伝説の鳥)を知ることはないのです。

<実例>

神戸でワインバーを営むオーナーから集客に関する話を伺いました。三ノ宮界隈でも一等地にあるラグジュアリー感あふれるお店です。

「今はサイトからの集客が80%~90%です。1つのサイトに頼らず、媒体ごとにターゲット層をわけて、かなり戦略的に集客しています。実はかつて、僕の力で集客をやってました。サイトではなく、僕についたお客さんでお店が回っていたんです。でも、それは個人飲食店の経営者が失敗するパターンだと気づきました。理由は自分しかできない集客術だし、ほかのスタッフが絶対に真似できるとも言い切れない。既存のお客様にも依存してしまうし、ずっと安定していけるかわからない。僕が経営にまわるなら、ほかのスタッフでも自動的に、そして継続的に集客できるようになるべき。」

オーナー自身、独立をしてすぐに軌道に乗り出しました。しかし、経営者として本当にこのままでいいのか、将来的な危機を感じて経営方針を大きく変えたのでした。

「お客さんは集客できている。お店も順調。なのに経営者として成功していない。見方を変えました。今までは個人店で食べていければいいか、という考え方もありました。でも、そういう狭い見方は捨てて、理想的な事業展開をしているオーナー目線から見てみました。オーナーならどういう集客をしているだろうか。そこでインターネットに目をつけたんです。今までやってなかったグルメサイトに掲載をして、ランディングページも作りました。検索されるキーワードが大切だと、早い段階でわかったので対策をしました。おかげで女子会や記念日づかいで、上位に検索されるようになりましたよ。個人の力で集客しようとする経営者には、ネット媒体に頼るのはなんだか腑に落ちないですし、先行投資にも抵抗があります。でも見方を変えれば、積極的にやっていくべきでしょう。」

今後はさらに新しい層をターゲットにて、集客を強化していくとのこと。
またスタッフを増員させて、人材マネジメントにも力を入れていく方針を話してくださいました。

【さいごに】

大きく考えて大きく動け!

事業を拡大したり、集客を増やしたりするためには、大きな視点で見ることが必要です。大きく考えることで大きく動ける、その逆もしかり。

大海を泳ぐ大きな魚のように、大空を飛ぶ大きな鳥のように、お店がさらに繁盛させるために今回の記事が参考になれば幸いです。

空海の言葉をシリーズで3つ取り上げてきました。まだまだ素晴らしい言葉はたくさんあります。興味を持った方は、ぜひ空海の言葉を学んでみてはいかがでしょうか。

【参考文献・サイト】

(1)法話の教典|日々の一言|今日の言葉

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