コラム158『沙門・空海から学ぶ、飲食店経営3つのコツとは』③【タイトル】

『沙門・空海から学ぶ、飲食店経営3つのコツとは』③

日中共同の超大作映画『空海 ―KU-KAI― 美しき王妃の謎』が話題になっていますが、その主人公である僧侶・空海にちなんだコラムをお届けしています。

初回のコラムでは、空海の言葉や考え方が、飲食店経営にも活かせることを簡単に説明しました。2回目からは、彼が残した文献より入門として学べる文章を3つ紹介しています。

前回は「アイデアが出ない時は休む!」ことをテーマに取り上げました。
残りの2つを見て行きましょう。

②学ぶ相手・相談する相手を間違えるな!

学ぶ相手・相談する相手を間違えるな!

<原文>
「福彗悪を崇めんとならば、須く明師に問うべし。おも菩提に趣かんと欲はば、善知識を求むべし、趣か処にもし智解のものなくんば、まさたず主に方に広く尋ぬべし」(1)

<現代訳>
知識力を高めたければ、教養のある人に聞くべし。悟りを開きたいのであれば、よき指導者を求めなさい。もし、教えてくれる人がいなければ、世界中どこへでも探しに行きなさい。

<実例>

この言葉がしめしているのは技術を教わるにしても、経営について学ぶにしても、キャリアの相談をするにしても、その道の第一線で成功をしている方を探すことの重要性です。

先日、和食居酒屋の採用担当者への取材で、近年見受けられる面接でのエピソードを聞かせて頂きました。

「弊社では、問題がなければ面接の際に採用したい旨を伝えます。今までのパターンですが、曖昧な返事をする方、とくに帰って考えたいという方は、だいたい辞退するか、採用しても長続きしないんです。理由は、そもそもの発想が間違っているからですよ。帰ってしていることは、相談です。他人に意見を求めるはいいんです。でも、相談する相手を間違えています。」

最近とくに親御さんや婚約者に意見を求める人が増えているそうです、

「この前も、料理人の正社員面接時に母親に相談をしたいから、返事を待って欲しいと申し出がありました。構わないのですが、お母様は飲食業界に精通しているのか、自分が歩みたいキャリアと同じ道を進んできたのか。もし、そうならどんどん相談して欲しい。違うなら、相談する相手を間違えているんです。相談すべきは、自分が目指すキャリアを歩んでいる人や、その分野のトップにいる人です。ゲームだって、アニメだって精通している人から情報を得たいでしょう。普段はそうしているのに、なんで人生の大事な選択にだけ、詳しくない人に意見を求めちゃうんでしょうね。」
学ぶ相手・相談する相手を間違えるな!

【さいごに】

一流のバーテンダーになるためには、一流のバーテンダーから学ぶことです。
飲食店経営者として成功したいのであれば、成功している飲食店経営者から教わることです。
集客に悩んでいるのであれば、集客のプロに相談をすることです。

そこに時間を使って、全力を注ぐべきということを今回は教わりました。
しかしながら相談しやすい人や親身な人が周りにいると、学ぶ相手・相談する相手を間違えてしまうケースも少なくありません。

意見を求めるべき相手を見極めて、飲食の道を進んでいってはいかがでしょうか。
次回は、いよいよシリーズの最終版。

経営者やマネージャーにとって大切な言葉を紹介します。

【参考文献・サイト】

(1)「空海の言葉に学ぶシリーズ 高野山1200年 空海 2 生きる言葉 」|中島孝志, 吉川政瑛

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