『出店するチャンスはここに。マンション低層階の飲食店に求められるヒットの条件①』

(シリーズ第2弾)『出店するチャンスはここに。マンション低層階の飲食店に求められるヒットの条件①』

近年、関西の各地で様々なタイプのマンション建設が進んでいます。

一例を挙げておきましょう。

女性ユーザー目線のコンセプトを追求した、セミオーダー形式のシングル女性向けコンパクトマンション「サクラティアラ新梅田」

神戸港開港150周年、そして和田興産創業120年を記念に神戸トアロードに建設される、大型ラグジュアリー邸宅「ワコーレ ザ・神戸トアロード」

20~50代の子育て世代をターゲットにした、大津市の新しいランドマーク「プレミスト大津 ステーションレジデンス」

大規模なプロジェクトになるほど、多数の人口流入が見込まれます。
このような建設計画を、ビジネスチャンスと捉える飲食店経営者も少なくないでしょう。

では、どんな飲食店に商機があるのでしょうか。

とくにマンション低層階(地下~1階・2階)のテナントや、マンションの近隣エリアでヒットする飲食店の条件について、今回はその可能性をシリーズで探っていきます。

【マンション・アパートの1階に入ってほしいテナントとは】

『出店するチャンスはここに。マンション低層階の飲食店に求められるヒットの条件①』【①】

以前『出店するチャンスはここに。再開発エリアでウケる飲食店に求められるヒットの条件』というコラムをお届けしました。

再開発エリアで、どのような飲食店が求められるのかを検証。
着目をしたのは、ファミリー層や高齢者、富裕層が集まる都市で ”生活の一部としての飲食店”です。

取り上げたのは一時的な人口の流入ではなく、継続的に住み続けたい街(事例は奈良県香芝市)で、地域住民から愛され続けられるお店。

そのシリーズとして、新たなテーマで考えてみましょう。
今回も 生活の一部””としての機能をヒントにしてみます。

というのもマンションの低層階・近隣エリアにる飲食店は住民が居住するエリア内で日常生活にダイレクトに直結し、かつ利用する可能性が高い場所だからです。

そもそもマンションの低層階では、どのようなテナントにニーズがあるのでしょうか。
住民が求めているものを分析した上で、飲食店の考察を進めていくことにしましょう。

まず取り上げておきたいアンケート調査があります。

「お住まいのマンション・アパートの1階に入ると最もうれしいテナントは何ですか?」(1)という質問をマイナビニュース会員を対象に、マイナビ賃貸が実施。

興味深い結果が発表されました。
内容は以下の通りです。

1位 「コンビニ」181名
2位 「スーパー」59名
3位 「100円ショップ」34名
4位 「書店」30名
5位 「弁当屋」29名
6位 「内科・外科などの病院」24名
7位 「カフェ」23名
7位 「パン屋」23名
8位 「レンタル・DVDビデオショップ」18名
9位 「クリーニンク店」15名
9位 「ファストフード店」15名
10位 「歯医者」5名

調査結果からわかることがあります。
居住者が求めているものは、日常生活における利便性だということです。

「コンビニ」が圧倒的にトップを独走。
「スーパー」、「100円ショップ」と続くように日常生活で使い勝手のいいテナントにニーズがあるようです。

ここで言う使い勝手とは、2つあると考えられます。

・通勤通学、帰宅時などで足を運びやすい営業時間
・食料品・日用品を軸にしたバラエティー豊富な品ぞろえ

飲食系では「弁当屋」「カフェ」「パン屋」「ファストフード」がランクイン。
利用目的は、「カフェ」「ファストフード」以外は外食というよりも中食よりです。

朝食用にテイクアウトできる「パン屋」。
手軽に昼食ができる「ファストフード」。
休日や日中にゆっくりとできる「カフェ」。
料理をする手間が省ける「弁当屋」。

日常生活を不便なく、快適に送ることができる飲食店にニーズがあるようです。
使い勝手の良さは、マンション1階のテナントの条件ととして譲れません。

ちなみに飲食店は衛生面(害虫や匂いなど)、または安全面の関係で、マンション・アパート1階のテナントとして嫌煙される傾向にあります。このようなケースの対策も考えておきましょう。

とくに該当しやすいのは、これから開発される建物よりも、 老朽化が進むアパート・マンションだと考えれます。

歴史のあるアパート・マンションに狙いを定める場合は、駅前ビルや周辺の雑居ビルに店舗をかまえるのが1つの手なのかもしれません。

例えば、昭和50年に開業したOsaka Metro地下鉄御堂筋線「緑地公園駅」。駅前には同じく40年前近くに竣工したオフィスビル「緑地ステーションビル」があります。

その1階にある『串かつ市場 緑地公園店』は、2000年代以降にオープンしました。

串カツ屋でありながらペットも入店OK、コロッケや揚げ物などの惣菜がテイクアウト可能。街中では後発の飲食店ですが、 利便性の良さから地元住民の評価を得ているのでしょう。

もし昭和時代に建設されたマンションの1階に同店が出店していれば、事情は違っていたのかもしれません。

【さいごに】

『出店するチャンスはここに。マンション低層階の飲食店に求められるヒットの条件①』【②】

衛生的な問題をクリアしたうえで、利便性の高い飲食店であれば評価される可能性は大いにあるでしょう。

いずれにせよ今回の考察でヒントにしたいのは、生活環境下にあるテナントに求められる条件は、 日々の使い勝手の良さであるということです。

とは言え、見逃してはならないポイントがあります。
ただ便利というわけでは意味がありません。

だれにとっての利便性かという問題です。つまり居住者の特性に合わせた店舗展開が必要となります。次回のコラムで、実例をもとに詳しく解説をします。

【参考文献・サイト】
(1)マンション・アパートの1階に入っていて嬉しいテナントは?|マイナビニュース

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