『Levi's(リーバイス)』の「Silver-Tab-(シルバータブ)」から学ぶ飲食店経営術。かつてのヒット商品をリバイバルさせる3つの方法②【タイトル】

『Levi's(リーバイス)』の「Silver Tab (シルバータブ)」から学ぶ飲食店経営術。かつてのヒット商品をリバイバルさせる3つの方法』<2>



今回は、ファッション業界で起きているリバイバル現象とヒントにして、飲食店でも活かせる方法がないかを探っていきます。


20年でサイクルすると言われる、お洒落のトレンド。2018年から遡ること20年。
前回は、1990年代後半に起きたトレンドの再ブーム現象を見てきました。


取り上げたのは、かつて旋風を巻き起こしたワイドデニム『Levi’s(リーバイス)』の「Silver Tab(シルバータブ)」。


リバイバル現象は懐かしさもありながら、現代に合った感覚で受容されていることに注目をしました。


これを手がかりにして、飲食店でも活かせる方法を考察。導入として取り上げたのは 店内BGMです。


90年代のヒット曲をBGMとして活用する方法について探りました。


利点は、ターゲット層となる顧客が90年代の音楽に影響を受けている場合に効果が期待できるということです。


では、具体的にどのような効果があるのか、今回は解説をしていきます。

【ノスタルジーマーケティングについて】

『Levi's(リーバイス)』の「Silver-Tab-(シルバータブ)」から学ぶ飲食店経営術。かつてのヒット商品をリバイバルさせる3つの方法②【①】

リバイバル現象で消費者が感じる懐かしさは、ノスタルジーやノスタルジアとも呼ばれています。


ノスタルジーは、懐古や郷愁の念といった表現でも言い表すことが可能です。このような懐古趣味は、 ユーザーの消費マインドに影響することが明らかになってきています。


ビジネス業界の用語では、このように呼びます。
「ノスタルジーマーケティング」


懐かしいという感情を利用して行うマーケティングのことです。
というのも人は感情移入をした際、財布の紐を緩めやすくなる傾向にあります。


一体、どのような心理が働いているのでしょうか。
ドイツ・ケルン大学のノスタルジア研究者・Filippo Cordaro博士(1)によれば、懐かしさの効果は気分を良くしてくれるだけではないと発表されています。


深層意識では、他者との社会的なつながりをより強く感じているというのです。


ここでYouTubeチャンネル「PlayStation Access」で公開されているソニー・コンピュータテンタテインメント「PlayStation」の動画「For The Players Since 1995」を紹介します。





動画では、ある少年が成長していく過程で、PlayStationシリーズも進化していく様子が描かれています。


重要なのは、実はゲーム機に対して抱く懐かしさではありません。
むしろゲーム機を通して蘇ってくる、他者との思い出、そして人生の記憶です。


誰と遊んだのか。
どんなゲームを楽しんできたのか。
ゲームを買ってもらった日、または買った日は、どんな様子だったのか。


強い記憶が残っているほど、何とも言えない感情が沸き上がってくることでしょう。
時代ごとに感じる他者や社会との結びつきに、心を満たされるというのが、YouTube動画からわかります。


最近、Facebookでも数年前の投稿がニュースフィードやタイムラインに出現することがあります。


その時に一瞬にして蘇ってくる思い出、そしてじわじわ満たされる感情が、ユーザーの消費マインドをかき立てるです。

この心理を「ノスタルジーマーケティング」は利用します。
前回取り上げた「Silver Tab」も同様です。


デニムを履いて足を運んだイベントやお店、一緒に遊んだ仲間やデートをした恋人、その頃聴いていた音楽が、立ち現れてきます。


その時の記憶を今の時代に再現したい、あの快感をまた味わいたい、といった強い感情が購入を促して、リバイバルヒットにつながるというわけです。


このような「ノスタルジーマーケティング」の考え方は、飲食業界でも利用されています。


例えば、日清食品が提供する世界初のカップ麵「日清カップヌードル」。
カップヌードル30周年記念の復刻版として発売された商品があります。


「日清カップヌードル復刻版 ブタホタテドリ」(1991年発売商品復刻版)と「日清カップヌードル復刻版 ビアンコ」(1988年発売商品復刻版)です。


これも「日清カップヌードル」が懐かしいわけではありません。


当時誰と一緒に食べたのか、どんな暮らしをしていたのか、どこに住んでいたのかなど、あの頃の社会を生きていた自分に、食事を通して戻れるのです

【さいごに】

『Levi's(リーバイス)』の「Silver-Tab-(シルバータブ)」から学ぶ飲食店経営術。かつてのヒット商品をリバイバルさせる3つの方法②【③】


ただタイムスリップをするのではなく、人生を積み重ねてきたからこそ、振り返って気がつける価値もあるのでしょう。



今や食事で胃だけを満たす時代は終わりました。「ノスタルジーマーケティング」は、このことを証明する1つの根拠だと言えます。


次回は、90年代にヒットした食べ物を事例に、リバイバルヒットを飲食店でも狙う方法について考えていきます。


【参考文献・サイト】
(1)Nostalgia Marketing: Harnessing the Power of the Past|hubspot

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