なぜ、あのブランドだけバカ売れするのか?ファッション業界の新しい常識を飲食店でも活用する方法②【タイトル】

【なぜ、あのブランドだけバカ売れするのか?ファッション業界の新しい常識を飲食店でも活用する方法】<2>

業界のあり方が変わりつつあるファッション業界。今回はDr.MartensやNew Balanceといったブランドを事例に、消費者ニーズを巧みにとらえた顧客獲得方法を、紹介していきます。

コラムのテーマは、アパレル業界における新しいビジネスモデルや集客方法を、飲食店でも活用できないか探ることです。

前回は、インターネットが普及する前後にわけて、消費の流れが大きく変わったことを説明しました。

■インターネット普及前

<1>各ブランドがファッションショー(トップモデルによるランウェイ)などで新作コレクションを発表
<2>大手メディアが広告塔となって新作アイテムを宣伝・PR
<3>小売店(百貨店やショッピングモールなど)で新作を販売

■インターネット普及後

<1>各ブランドがインターネット(公式サイトや動画サービス)/ファッションショーなどで新作コレクションを発表
<2>SNS・ネットメディアを通して新作アイテムを宣伝・PR
<3>ECサイト・アプリで新作を販売

飲食業界でもインターネットでの検索や予約が一般的になりつつある現代。

考えておきたいことが2つあります。

・ターゲット層に、どうやってブランド・商品を知ってもらうか。興味をもってもらうか。

・どうやって口コミや話題をつくって、知名度を一気にあげるか。

このコラムでは前者を、2ブランドの事例から取り上げます。
後者は、次回のコラムで説明します。

【ターゲット層へのブランド・商品PR事例】

なぜ、あのブランドだけバカ売れするのか?ファッション業界の新しい常識を飲食店でも活用する方法②【①】

<1>Dr.Martens
世界的な人気を誇るイギリスのシューズブランドDr.Martens

パンクやロックといった音楽文化の潮流でも、独自の世界観を表現するファッションアイテムとして愛用されてきました。

公式インスタグラム上でも、数多くの名立たるアーティストが着用している様子をアップしています。

顧客にも音楽ファンが多いDr.Martens。

2015年からライブイベント「STAND FOR SOMETHING LIVE, STYLE OF TOKYO」を、シリーズで開催しています。

今までにCrossfaithやColdrain、KOHH、FIRE BALL、青山テルマといった、若者から絶大な支持を受けるミュージシャンが出演。

イベント出演にあたり、メタルコアバンドCrossfaithのメンバーが意気込みを語っています。

ここでのポイントは「もちろんDr.Martens、履いてくんの忘れんなよ」という、ヴォーカル小家健太さんのコメントです。

ファンがDr.Martensを履くだけではなく、自分の好きなアーティストもDr.Martensを履いてパフォーマンスをしている。さらには、会場にいる観客がDr.Martensによって一体化する現象が起こるのです。

熱狂的なファンが集まりやすい音楽ジャンル、そしてイベントだからこそ、消費者の心理を巧みにつかむDr.Martensの策略が垣間見られます。

<2>New Balance

スポーツブランドとして知られるNew Balance
人気のスニーカーに「ML574」「M996」「MNL574」「WR996」といったモデルがあります。

2013年、これらのスニーカーをPRするために新ブランドキャンペーン『一瞬で、つながれ。』がスタート。

趣旨はデジタルなつながりではなく、リアルに会って触れ合うことで人とのつながりを大切にするというもの。

キャンペーンのイメージキャラクターに選ばれたのは、ロックバンドのNICO Touches the Walls。そしてファッション雑誌『mer (メル)』の読者モデル、三戸なつめさんと青柳文子さんです。

この3組は、トレンドに敏感な10~20代の女性から圧倒的な人気を集めています。
ファンに対して、スニーカーをPRするためNew Balanceによって仕掛けられたことがあります。

その1つが、NICO Touches the Wallsによってリリースされた「チェインリアクション」

「Mr.ECHO」(2013年3月27日発売)というシングルに収められれており、興味深いのはそのミュージックビデオです。

とあるライブハウスのステージでバンドメンバーが演奏。
そして、足元に履いているのがNew Balanceのスニーカーなのです。

映像の途中からは、ライブの観客として三戸なつめさんも登場。
もちろんスニーカーを履いて、お洒落に踊る様子が映されています。

同年に開催したツアーは、「new balance presents NICO Touches the Walls TOUR 2013“Shout to the Walls!”」と題してキャンペーンを積極的に展開。

ツアー会場には、スニーカーを履いたバンドメンバーの等身大パネルが置かれました。来場したファンがパネルの前でカメラ撮影・SNS投稿。

筆者も大阪でのライブに足を運びましたが、バンドメンバーと同じスニーカーを履いているファンも少なくありませんでした。

【さいごに】

なぜ、あのブランドだけバカ売れするのか?ファッション業界の新しい常識を飲食店でも活用する方法②【②】

具体的なノウハウとして学べるのは2点です。

特定のターゲット層を狙って、潜在顧客に影響力のある人物やグループをPR活動の立役者として起用する。さらには一体感のあるリアルイベントを開催する

これらの方法で、最重要なことはユーザーにとって身近な存在(ミュージシャン・読者モデル)、そしてリアルなイベントまたはSNSを介している点です。

今までは、カリスマ的なトップモデル(馴染みではない存在)がランウェイで着飾っていたし、大手メディアを通して一方的にユーザーが情報受け取るしかありませんでした。

ユーザーが、自分にとって必要な情報を、主体的に受け取ったり発信したり、さらには双方向でコミュニケーションをできる流れが形成されつつあるのです。

このポイントを抑えつつ、次回のコラムでは大々的に口コミや話題をつくる方法。知名度を一気にあげる方法について解説をします。

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