『なぜ、あの飲食店は中国人観光客(訪日外国人)といい関係を築くことができるのか』②【タイトル】

『なぜ、あの飲食店は中国人観光客(訪日外国人)といい関係を築くことができるのか』<2>

今回は、訪日外国人をいかに巧く集客をできるか、顧客と良好な関係を構築できるかについてコラムをお届けします。

とくにフォーカスをしたいのは、中国人観光客です。一般的にはマナーの悪さが問題視されていますが、実際のところ賛否両論どちらもあります。その現状について、前回のコラムでは解説をしてきました。

今回は筆者が取材をした店舗の事例をもとに、中国人観光客を巧く集客する方法を探っていきます。

【大阪・ミナミにある中華料理店の事例】

『なぜ、あの飲食店は中国人観光客(訪日外国人)といい関係を築くことができるのか』②【①】

取材をさせて頂いたのは、大阪市中央区にある中国料理店の店長です。
連日、観光客で賑わうミナミでも、とくに訪日外国人の宿泊者が集中するエリア。

民泊が急増している地域で、圧倒的に多い利用者が中国人と韓国人です。

繁華街からは外れにあり、最寄駅からも徒歩10分以上にもかかわらず、行列ができるほどの人気ぶりを見せています。

お客様の大半は、近隣で宿泊をしている中国人だと言います。

「中国人のお客さんと言っても、観光客ではなくてブローカーが多いんですよ。なので目的は買い物。一年中、中国と日本を行ったり来たりしている人がほとんど。旅行客が食べたいっていうような日本食はもう食べているし、すでに飽きています。どちらかというと慣れた中国料理を食べたい。そこでうちに来るんですよ。一般的な中華料理店は、日本人に合わせた味付けをしています。ですが、うちは現地の味です。もちろんシェフはみんな中国人です。それに調味料は日本のものは使いません。すべて中国から取り寄せたか、自分たちで買い付けてきたもの。」

本場の味で勝負をしないと、中国人の顧客には見向きもなれないようです。裏返して言えば、人気を集めているということは、中国人が認める本物の味であるということ。定番ものから日本であまり目にしないメニューを含めて100種を超えます。

では、世間で問題視されているマナーは問題にならないのでしょうか。

「マナーが悪いとかで問題になったことはありません、オープンして10年以上になりますが、ドタキャンとかもありませんよ。むしろ中国人は、きちんと説明をすれば理解してくれるし、協力をしてくれる人が多いんです。例えば、掘りごたつ席でも満席になれば、相席を喜んで引き受けてくれます。席の移動も快く協力をしてくれますよ。中国人は商売人という意識を持っています。お客という意識がないんです。お店側の事情を察して、動いてくれますよ。お店とお客という関係でやるから間違えるんです。商売人と商売人という関係で付き合う。ここを押さえてお店をすることがポイントです。」

さらに中国人は、仲間意識がとても高いことも関係しています。一度縁を持ったら、兄弟姉妹のような関係を結ぶとのこと。日本に来ている事情もあって、互助しやすい環境が整っているのでしょう。

次々と中国人の顧客が集まってくる中国料理店。
一体どのように集客しているのでしょうか。

店長曰く、「大衆店評/美団点評」からの新規集客に成功しているとのこと。

イメージとしては食べログの中国版。
登録ユーザー5.9億人を超える、中国最大手の口コミサイトです。

日本の飲食店情報も掲載されており、各店舗ごとに口コミが投稿されています。
こちらのお店も、影響力のあるVIP会員から高評価を受けているとのこと。

これを日本人に置き換えるとわかりやすくなります。

日本人が海外へ渡航して、日本料理店を探す際、日本人オーナーが経営して日本の味を守っている店で、それが日本人ユーザーから賞賛されていれば、大きな来店動機となるはずです。

【さいごに】

『なぜ、あの飲食店は中国人観光客(訪日外国人)といい関係を築くことができるのか』②【②】

中国人観光客との関係は、お店とお客様ではなく、商売人と商売人として見る

もし中国人観光客が来店をして、お店の経営に問題が発生した場合、きちんとビジネス上でどんな影響があるのかを説明すれば理解・協力しあえることが、今回のコラムからわかりました。

今回の記事を参考にして、中国人観光客をはじめて訪日外国人の集客・接客について、あらためて見直してみる機会になれば幸いです。

【参考文献・サイト】
⁽¹⁾統計データ(訪日外国人・出国日本人)|日本政府観光局(JNTO)
https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/visitor_trends/index.html

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