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【飲食業界への就活術】成長する飲食店をみわける、たった1つの方法。【③】

飲食業界でこれから成長していく企業をみわける方法について、コラムをお届けしています。
就活生や転職を考えている方にとっても、有益な情報をお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

前回は、経営者が自社株を数多く保有している場合、事業を成長させる可能性が高くなることをお伝えしました。

言い換えれば業績が続伸している企業の経営者は、創業者であり大株主である可能性が高いということです。

株主と利害関係が一致しているからだと考えられています。
そして事業を拡大させることで得られる恩恵が、お互いに同じなのです。

さらに筆者は、株主だけではなく多角的にいい効果をもたらすのではないかという仮説を持ちました。
今回は、この効果について実例とともに考察していきます。

株価が10倍になった企業のトップがとった驚きの行動とは

【飲食業界への就活術】成長する飲食店をみわける、たった1つの方法。
名古屋・岐阜など中部エリアを中心に関東・関西でステーキハウスを展開している「株式会社ブロンコビリー」⁽¹⁾という企業を紹介しておきましょう。

「日本一のステーキハウスを目指します」という目標をもとに、2007年にはJASDAQに上場。2011年には東証1部・名証1部へと銘柄変更をして、株価を伸ばしています。

2017年の売上高は、197億6500万円と過去最高を記録。
創業40年となる2018年度は前年比114.8%を予想、さらに15店舗の新規出店を計画しています。

経常利益と株価は一時的に下げたものの、すぐに持ち直して強気の経営を展開中です。

順風満帆のようみ見える同社ですが2001年のBSE問題で、倒産に追い込まれるほどの赤字を抱えました。

そこで危機に立ち向かったのが、創業者の竹市靖公氏です。

かつての低価格戦略から、「顧客に提供する価値の向上」へと経営の軸足を転換することでV字回復させました。

具体的には、他のステーキチェーンには無いような独自の商品を手がけることでステーキファンの心をつかみました。備長炭で焼き上げたステーキに、お米は魚沼産コシヒカリ、とくに充実したサラダバーが人気を集めています。

竹市靖公氏は、すでに会長職に就任。
現在の代表取締役社長は、長男の竹市克弘氏が継いでいます。

2名とも経営者であり、かつ大株主なのですが、注目をしたいのが顧客や従業員にもきちんと還元しているということです。

例えば竹市靖公氏は、「自身が保有していた同社株の一部を2009年に現場の幹部へ贈与。2010年9月には、勤続1年半以上の社員と勤続8年以上のパート・アルバイト店員を対象に、1名当たり100株を無償で割り当てた」⁽²⁾ことが明らかになっています。

さらに驚きべきは、この10年間で同社の株価が、約10倍以上値上がりしたことです。
株主・創業者だけではなく、株式を割り当てられた従業員も、多大な恩恵を受けたことになります。

企業価値を高めて、かつ株価を上げていくことは、多方向にプラスへと働くことがわかる好例でしょう。これは経営者でありながら創業者、そして株主でなければ実現できません。

また経営者によっては食材・人材にかかる原価をおさえることで、経営改善をはかるケースもあるでしょう。しかし、同社はその逆を行きました。

竹市克弘氏のインタビューで、ステーキだけではなくサラダにも原価をかけて、工夫していることを明らかにしています。

「サラダバーはだいたい20種類が並んでおり、年に5回、4種類ずつ、季節の素材を入れて品揃えを変えています。秋だと芋を使ったり。同じままだと、常連様であれば5回くらい来ると「いつものだな」となってしまいますから。そうしたサラダバーがあり、ご飯も大かまどで炊いたものを1杯から食べられる。ステーキとハンバーグは全て炭火で焼く。ご馳走の3本柱を揃え、自由に外食を楽しめるのがブロンコビリーです。」⁽³⁾

株価を下げたり、株主に還元できる利益が減ったりすれば、株主だけではなく従業員・顧客にもデメリットが生じてしまう。だからこそ創業者は、企業の成長にどん欲になるのではないでしょうか。

さいごに

株主としての創業者による経営は、リスクを負いながらもつねにチャレンジ精神にあふれています。

仮説の通り、多角的にメリットをもたらすこと可能性が高いためです。
だからこそ経営者が創業者である場合、将来的に成長していく可能性が高くなると言えます。

これから就活をする上で、ぜひこの見方を参考にしてみてください。

【参考文献・リンク】
⁽¹⁾株式会社ブロンコビリー 第37期中間株主通信
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=ir_material_for_fiscal_ym&sid=52999&code=3091

⁽²⁾ブロンコビリー|Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%93%E3%83%AA%E3%83%BC

⁽³⁾ブロンコビリーがサラダバーに「すごい原価」を掛ける理由|DIAMOND online
https://diamond.jp/articles/-/148450?page=4

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