優れた主婦のパート人材を”かやくご飯”で獲得する方法!?
ランチなら12時~14時、ディナーなら19時~21時前後。
人手が足りなくて、悩まれる飲食店も少なくありません。
今回は大阪市内の居酒屋で、コアタイムの人材採用に成功している事例を紹介します。
高時給をウリにしても良い人材が来るわけではない!?
お昼は行列ができるほどの人気で、夜からは宴会の予約でいっぱいになります。店長曰く、忙しいコアタイムを支えているのは、主婦のパートさん。
近隣エリアは、飲食店が密集しているため、アルバイトやパートタイムの人材獲得が難しいとされる激戦区です。
1200円以上の高時給を謳う飲食店も多い中で、このお店は時給950円。それにもかかわらず採用コストをほとんどかけず、自前で採用に成功しています。
採用方法には、3つのプロセスがあると店長は語ります。
人材獲得をするための3つのプロセス
(実例)平日12~14時/土祝前日19時~21時のホール業務
②どんな人材に来てほしいのかターゲットを決める。
(実例)30~40代主婦層。お子さんの塾代・習い事代を稼ぎたいけど、家事はしっかりこなしながら、飽き時間に働きたい人
③ターゲットが興味を惹く条件を出す。
(実例)家事のスキマ時間で働ける/ランチ・宴会で余ったメニューを持って帰れる
求めたのは優れた”コアタイム”人材
「家事のスキマ時間、塾の送り迎えのついでに効率よく働きませんか?」
「明日のお弁当のおかず用意します(お店で余ったかやくご飯や天ぷら、お惣菜を持って帰れます)」
といった内容。
常連さんに口コミをしてもらったり、貼紙を出したりすると、反響があったようです。
「お子さんを塾まで送ってから出勤して2時間だけ働いて、迎えに行く主婦さんがいます。効率よく働きたい主婦さんは、手際のいい人が多い。テキパキと短時間で良い仕事をしてくれます。お弁当を作る手間が省けることも、家事の労力が減るので好評」
パートタイムは、3~4時間以上の労働が求められます。
しかし、お店は忙しい時間帯のみ働けるコアタイムで人材募集しました。
家事のスキマ時間活用や、余った食材の持ち帰りを打ち出すことで、忙しい主婦層に訴求したのです。
さらにお店としても「無駄な人件費がかからないし、食材を捨てることもない。とくにパートタイムではなく、人手が必要なコアタイムを狙ったのが良かった」と店長は振り返ります。