常連に強いお店が、新規顧客を獲得するテクニック

常連に強いお店が、新規顧客を獲得するテクニック

新規顧客を集客するために、苦戦を強いられている飲食店は少なくありません。

新しいお客様に来店してもらうためには、いくつかの壁があります。

1つは、お店を知ってもらうこと。次に、競合店の中から選ばれること。
そして、実際に予約・来店してもらうことです。

とくに激戦区において、数多ある飲食店の中で選ばれるのはかなりの確率です。

そこで今回は、新規顧客の獲得を不得意とする中で、成功した事例を紹介します。
実際に、どのようにすれば成果を上げることが出来るのでしょうか。

トラットリアのオーナーシェフが語る“集中と選択”

神戸三宮エリアで創作イタリアンを提供するトラットリア

取り上げる事例は、神戸三宮エリアで創作イタリアンを提供するトラットリア。
言わずと知れた激戦区でありながら、いつも常連客で賑わう人気店です。

店舗を営むオーナーシェフにお話を伺いました。

「うちは常連さんにウケがいいんですよ。会社帰りの方はもちろん、同業者の方も仕事終わりに集う場所になっています。
でも新規のお客さんは、なかなか来店しません。一度、足を運んでもらえれば定着する確率は高いのですが・・・」

常連客にウケる店、そして玄人・プロから評価される本物志向のトラットリア。
しかしながら隠れ家的な雰囲気ということもあり、新しい顧客の集客に苦労をしてきたそうです。

「オープンして1年目はきつかったですね、新しいお客さんが来ないんです。常連になってもらいようがないですよね(笑)。
でも、とっておきの解決策に気がついたんです。」

いかにも得意げに話を進めてくださるオーナーシェフ。

その解決方法とは、

「年末年始にだけ力を入れて集客しました。忘年会・新年会に注力したんです。
とにかく連日、予約で満席に埋まるような仕掛けをする。あとは再来店を促進する。これだけです。」

いわゆる、集中と選択。
集客という苦手なことだからこそ、効率的に集客をしやすい時期に全力を注ぎました。

集中と選択

さらに集客しにくい時期に悩むことも、無駄だから辞めたそうです。
結果的に、年末年始以外は既存客の満足度アップにも集中できるようになりました。

オーナーシェフ曰く、年末年始に新規顧客を獲得するポイント2つ。

①コース料理は、競合店と同価格帯にして、食材のレベルを上げる。
■例:他店が国産豚ならイベリコ豚などブランド豚を使用。
→「同じ料金で良いものを食べれるなら、こっちに行こう!」と思ってもらえる。

②予約できる時間枠を広げる。
■例:16時~25時までコース料理を予約できるように設定。
→「ほかの店では18時~22時までだけど、ここは早くから空いて遅くまで予約できる」と認識される。

また年末年始だけ通常よりも広告コストをかけて、認知度を上げているようです。
来店してもらった際、再来店につなげるコツも打ち明けてくださいました。

再来店の促進は、価格で競わない・クーポンで集客をしない

①シンプルな料理ほど、今までにない味や見せ方で勝負する。
■例:カルボナーラには生クリームを極力使わない。特選卵の黄身だけで旨みを表現する。
→「ここでしか食べられない味」というイメージを抱いてもらう。

②クーポンや割引券はつけない。価格で差別化をしない。
■例:トラットリアらしく、毎日でも通いたい居心地の良さを感じてもらう。
→「仕事帰りに寛いで食事ができる店」で、また来たいと思ってもらえることが大切。

重要なのは、値段ではなく料理の質と雰囲気の良さ。
肩ひじ張らないアットホームな酒場で、良いものが食べられる店づくりをしています。

さいごに

新規顧客の獲得に成功した事例を、今回は紹介しました。
すべての店舗に適応できないかもしれませんが、選択と集中という考え方には多くのヒントが隠されているのではないでしょうか。

弊社でも集客に関して、今まで成功実績を積み重ねてきました。
無料診断も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

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