出店するチャンスはここに。再開発エリアでウケる飲食店に求められるヒットの条件②【タイトル】

『出店するチャンスはここに。再開発エリアでウケる飲食店に求められるヒットの条件②』

再開発の計画やタワーマンションの建設が予定されている関西圏の都市で、どのような飲食店を開業すればいいのかをテーマにコラムを届けしています。

前回は「高石駅」「芦屋駅」「千里中央駅」など大規模な再開発や大型のタワーマンションの建設を予定しているエリアを紹介してきました。

開発予定の地域には、数多くのファミリー層や高齢者、高所得層が今後集まってくることが期待されています。ここで筆者は1つの仮説を持ちました。

非日常的に行きたい飲食店よりも、日常的に通いやすい飲食店がウケるのではないだろうか。

利便性や安心性といったポイントに注目をして、”生活の一部としての飲食店”といった視点で、さらに考察を深めていきます。

ちなみに日常に重点を置くのは、一時的な人口の流入を狙った出店では意味がないからです。継続的に住み続けたい街で、地域住民から愛され続けられるお店を育む必要があります。

「住みたい街」と「住みよい街」は違う?

出店するチャンスはここに。再開発エリアでウケる飲食店に求められるヒットの条件②【①】
日々の暮らしに重点を置いて都市を見た場合、このような興味深いデータがあります。

三菱UFJ不動産販売が「自治体住みよさランキング」を発表しています。

「首都圏、名古屋、関西エリアの”都市力”(安心度・利便度・快適度・富裕度・住民水準充実度)をランキング形式」(1)で紹介したもの。

「住みよい街」の各都道府県ランキング(トップ5位までを表記)は以下の通りです。

大阪府
1位 箕面市
2位 大阪狭山市
3位 泉佐野市
4位 摂津市
5位 吹田市

兵庫県
1位 芦屋市
2位 加東市
3位 加西市
4位 宝塚市
5位 朝来市

京都府
1位 福知山市
2位 木津川市
3位 長岡京市
4位 向日市
5位 宮津市

奈良県
1位 香芝市
2位 生駒市
3位 橿原市
4位 大和郡山市
5位 葛城市

滋賀県
1位 草津市
2位 甲賀市
3位 近江八幡市
4位 彦根市
5位 米原市

ランキングはあくまでも総合点なので、各都市によって高評価されているポイントに差はあります。

しかしながら、1つ言えることは大阪市や神戸市、京都市、奈良市、大津市といった各県の中心地がトップにランクインしていない点です。

一方で、不動産・住宅の総合情報サイト『SUUMO 関西版』が調査した「関西 住みたい街ランキング2018」(2)によれば、以下の結果(トップ10までを記載)が出ています。

1位 西宮北口 阪急神戸線
2位 梅田 地下鉄御堂筋線
3位 神戸三宮 阪急神戸線
4位 なんば 地下鉄御堂筋線
5位 千里中央 北大阪急行
6位 夙川 阪急神戸線
7位 天王寺 地下鉄御堂筋線
8位 岡本 阪急神戸線
9位 江坂 地下鉄御堂筋線
10位 草津 JR東海道本線

都市ではなく駅名での表記となりますが、ラインクインしているほとんどが中核都市。「住みよさ」ランキングとは、まったく異なるエリアで占められています。

”住みよい街”と”住みたい街”。

そもそも、なぜランキングに相違が生じているのでしょうか。

筆者が考えたのは、中長期的な視点で子育てや介護できる、または老後の生活を送る環境が整っているかどうかというポイントです。

出店するチャンスはここに。再開発エリアでウケる飲食店に求められるヒットの条件②【②】

環境とは、買い物ができるお店や医療施設、教育機関はもちろん、犯罪発生率や行政のサービスに至るまで、どれだけ充実しているかを意味します。

その1つに飲食店の役割があると考えられます。

もちろん洗練された非日常を演出するような飲食店も人気はあるのですが、むしろ日常的に足を運びやすい飲食店に勝算があるのではないでしょうか

すなわち”行きたい飲食店”よりも、”行きやすい飲食店”とでも表現しておきましょうか。

さいごに

筆者の友人で、大阪の中心部のタワーマンションに居住をしていたご夫婦がいます。
お子様が産まれたのをきっかけに引っ越し。

大阪市内でも少し外れにある、再開発が進行中のエリアに移りました。
旦那様が、今の心中を語ってくださいました。

「前に住んでたところはお洒落なお店は多いんですけど、家族で行きたいかって言うと違いますね。居酒屋はビジネスマンが多くガヤガヤしてるし、ちょっといい店に行くとカップルとかばっかり。ゆっくりできないんですよ。でも引っ越してきて、家族で気軽に行ける店も多いし、ふらっと入れるところもあって、肩ひじ張らない感じがいいですね。前は1回でいいかなって思う店も山ほどありましたが、これから馴染みになって行きたい店がいくつかあるんです。」

では、どのような条件があれば再開発が進んでいるエリアや住みよい街で集客に成功することができるのでしょうかど。次のコラムで説明していきます。

【参考文献】
(1)自治体住みよさランキング・2017年版|三菱UFJ不動産販売

(2)関西 住みたい街ランキング2018|SUUMO 関西版

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