『Facebook創業者、マーク・ザッカーバーグから学ぶ。若手飲食店オーナーための経営論』--③

『Facebook創業者、マーク・ザッカーバーグから学ぶ。若手飲食店オーナーのための経営論』 ③

Facebookの創業者、マーク・ザッカーバーグがハーバード大学の卒業式でスピーチした内容を手がかりにして、飲食業界でも活かせる経営論をシリーズでひも解いています。

ミレニアル世代(1980年代~2000年代前後に生まれた新しい価値観を持つ世代)が挑戦すべきことは、自分の人生だけではく「だれもが目的意識を持つ世界を創造すること」だと彼は発言しています。

前回のコラムでは3つの方法を紹介しました。
今一度振り返っておきましょう。

(1)大きな意味のあるプロジェクトに、一緒に取りかかること。
(2)誰もが目的を追求する自由を持てるように平等を再定義すること。
(3)世界中にコミュニティを築くこと。

今回は、これらの3つを実現している事例を紹介していきます

(1)大きな意味のあるプロジェクトに、一緒に取りかかること

『Facebook創業者、マーク・ザッカーバーグから学ぶ。若手飲食店オーナーための経営論』--③【①】

『株式会社てんてん』のケース

『株式会社てんてん』は、「小さなお子様連れのお母さんが日本一楽しめる居酒屋」である『居酒屋てんてん』、3世代が楽しめる寿司・串カツ屋『満マル』、豚農家直営の肉バル『Boo Boo キッチン』を展開する大阪・堺市の企業です。

代表取締役社長の中島一薫氏が、どのような会社に対する想いを語っている映像があります。

「みんなの夢をみんなの力で叶えるような、そんな会社にしたい」、そして夢をかなえる一番の近道って、応援される自分になる事」であるという発言が印象的です。

同社が取りかかるプロジェクトは、「てんてん大家族主義経営プロジェクト100」と呼ばれるものです。目的は家族のような絆を持ったお店を100店舗つくることによって、地域社会を元気にしていくこと。

これは人工知能の時代が到来する中で、人財の力や地域・他人とのつながりが希薄になりつつある問題を解決しようという試みです。

動画の中には、各店舗の店長たちも出演しています。『株式会社てんてん』で働くこととに関して、口々にしている言葉は成長です。

高い目的意識を持っているからこそ出てくる言葉ではないでしょうか。

(2)誰もが目的を追求する自由を持てるように平等を再定義すること。

『Facebook創業者、マーク・ザッカーバーグから学ぶ。若手飲食店オーナーための経営論』--③【②】

『クアッカ』『Liquid』/『福活ファンド投資事業有限責任組合』のケース■

『クアッカ』は飲食店で起業をしたい体験の場として、1日~2週間まで活用できる場です。
埼玉県の蕨市にあり、最大収容人数は24名。

今までにスパイシーカレー屋や餃子屋がランチの出店を実施。
飲食店の出店がはじめての方でも実験の場になることで注目されています。

また実際に開業する場合でも、低リスクでの出店が可能になりつつあります。例えば『Liquid』(株式会社リキッド)では、初期費用を抑えた起業を支援しています。

現在、募集中の案件は初期費用45万円~。駅前の好立地にあり、集客力もある物件をそろえています。

ほかにも再チャレンジに特化したファンドがあります。その中も『福活ファンド投資事業有限責任組合』。

一般社団法人MAKOTO(無限責任組合員)と株式会社福島銀行(有限責任組合員)のよって設立されました。

倒産経験のある経営者だけが利用できるファンド。
(1) ちなみに新規よりも2度目の起業の方が成功しやすいというデータも出ています。

倒産はもちろんのこと、どんな形で失敗をしても再復帰・再チャレンジできる場を、飲食店でも整えていく必要があります。

(3)世界中にコミュニティを築くこと。

『Facebook創業者、マーク・ザッカーバーグから学ぶ。若手飲食店オーナーための経営論』--③【③】

『さむらい万次郎』のケース

大阪の西区・土佐堀にある、やきとり居酒屋『さむらい万次郎』。
名物料理「カレー豆腐」のほか海鮮料理も充実しています。

一見は普通の居酒屋のようですが連日、多くの常連客でにぎわっています。
気さくな店主の人柄もあるのですが、イベントごとが多いことでお客様の心をつかんでいます。

日ごろは、サッカーや野球観戦で盛り上がる店内。さらに1ドリンクサービスをかけた「雨降りじゃんけん大会」、様々な特典がついた「新春くじ引き大会」「クリスマスくじ引き大会」。

とりわけ興味深いのは、居酒屋でありながら部活があるという点です。

釣り船やマラソン部、登山部など様々。
スタッフとお客様が一緒になって、定期的に活動をしています。

その模様は写真に撮って、店内の壁面に貼りだされています。

仕事以外の活動で自分の可能性を広げたり、お客様とスタッフの関係を超えたつながりを持てたり、部活動がその一端を担っています。

さいごに

以上、3つの方法の実例を紹介してきました。

どれも他人が目的意識を創造できるようになる、魅力的な活動ばかりです。
これからの時代、飲食店を経営するということは大きな価値があることを筆者は実感しています。

さてマーク・ザッカーバーグの卒業式スピーチから、これからの飲食店経営者が果たすべき人生の役割を述べてきました。

経営者人生をどう送るべきか。考えるヒントにして頂ければ幸いです。

【参考文献・リンク】
(1)中小企業白書2002年版|中小企業庁

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