190_なぜ学生は行くべき就職先を見誤るのか_①

『飲食店でアルバイトをする就活生必読。なぜ学生は行くべき就職先を見誤るのか。本当に行くべき企業を見分ける方法』①

この春から就職活動を始めている学生。
これから始めようとしている方も多くいるでしょう。

「学生2万人が選ぶ「就職活動人気ランキング」300」(1)が発表されて注目を集めています。

『株式会社文化放送キャリアパートナーズ』の就職情報研究所が、2万人の学生(2019年入社希望者)を対象に行った企業ブランド調査をもとに作られたランキングです。

「東洋経済オンライン」(運営:東洋経済新報社)にて、2018年4月20日に結果(2)が掲載されました。

トップから『全日本空輸(ANA)』『日本航空(JAL)』『みずほフィナンシャルグループ』『日本生命保険』、『大和証券グループ』『三菱UFJ銀行』『明治グループ』『JTBグループ』『野村證券』と名だたる一流企業がランクイン。

飲食関係の企業では、『ロッテ』や『味の素』『キリン』『アサヒビール』『キッコーマン』『キューピー』といった大手が並びます。

このランキングを見て筆者自身、気になったことがあります。
居酒屋やレストラン系の企業がランキングには入っていません。

というのもアルバイトでは飲食店を選ぶ学生が多いからです。
なぜアルバイト先では飲食店を選び、就職先としては希望しないのでしょうか。

そもそも人気ランキングは、どこまで参考にすればいい指標でしょうか。
飲食店でアルバイト経験のある就活生に、これから会社・業界を選ぶうえで手がかりとなるコラムをお届けします。

ランキングを活かしながらも、自分の価値観で就職先を選び抜くためにはどうすればいいのか、さらに就職先としてランキングには上がらない飲食業界を選ぶべきかどうか考察をしていきます。

「働きたい企業」と「働きがいのある企業」は決して一致するわけではない

190_なぜ学生は行くべき就職先を見誤るのか②
まずテーマにしたいことは、就職希望先としてトップの企業が、なぜ人気なのかという理由です。

同調査で上位ランクの企業が評価されているポイントは「業績」や「研修の充実」「会社の雰囲気」といったところにあるようです。

しかし、これらは他の企業にも該当することではないでしょうか。
もう一歩踏み込んでみましょう。

ランキングを大きく左右しているのは、会社の安定性と知名度だと考えられます。

ちなみに与信管理サービスを行う『リンクモンスター株式会社』が行った

「第4回「就職したい企業・業種ランキング」調査」(3)によると、1位は国家公務員で2位が地方公務員でした。一般企業がランクインするのは3位以降です。

さらに就職先を選定する上で気になる点で、もっとも重視されているのがランキングを大きく左右しているのは、「給与」(50.8%)。2位の「雇用形態(正社員・非正社員)」(33.4%)と大きく差をつけています。

これらの調査結果から読み取れるのは 「ある一定水準の収入を安定して獲得し続けたい」という、就職活動生のニーズです。

もちろん、すべての人に当てはまるわけではありませんが、該当する学生は数多くいるでしょう。

たしかに大手企業に就職をすれば、収入を継続して得られる可能性は大いにあります。

本コラムは、このような志向を否定する内容ではありません。

むしろ、 どうすれば所得を稼ぎ続けながら、仕事も充実できる会社を選ぶことができるのかを考えていきたいのです。

というのも 新卒者が3年以内に離職率する確率(4)は、この20年数間ずっと30%を超えています。就職活動で頑張って「働きたい企業」に入ったとしても、3人に1人がなんらかの理由で3年以内に辞めるという事実。

ここで述べておきたいことがあります。

「働きたい企業」が、必ずしも自分に合っているとは限らないという点です。

言い換えれば、自分にとって「働きがいのある企業」「働きやすい企業」は、「働きたい企業」と完全一致しない可能性があります。

例えば就職・転職のための企業リサーチサイト「Vokers」から発表されている「働きがいのある企業ランキング2018」(5)を見てみましょう。

トップから『株式会社セールス・ドットコム』『サントリーホールディングス株式会社』『プロクター・アンド・ギャンブルジャパン株式会社』『伊藤忠商事株式会社』『三井物産株式会社』『株式会社リンクアンドモチベーション』と続きます。

「働きがいのある企業」ランキングでは、評価制度の充実や達成目標の高さなどが支持されているようです。

ちなみに、23位に『スターバックス コーヒー 株式会社』がランクイン。「働きたいランキング」にはなかった飲食店が、ここで初めて入ってきています。

さいごに

190_なぜ学生は行くべき就職先を見誤るのか③

「働きたい企業」と「働きがいのある企業」を比較しながら、会社選びの基準について考察をしてきました。

このコラムを手掛かりに、あなたにとって就職活動で重視するもの、もっと言えば自分のキャリアで大切にしたいものを問いかけてみてください。

あの企業で働きたいという憧れもあるでしょう。
「働きがい」または「働きやすさ」を大切にしたいという気持ちが出てくるかもしれません。

なにを基準にしても正解・不正解ないので、自信を持ってください。
大切なのは、なにが重要かを自分で考え抜くことです。

では、どのように考えればいいのか、次回のコラムで解説をします。

【参考文献・リンク】
(1)2019年入社希望者 就職ブランドランキング調査速報(前半)を発表|株式会社文化放送キャリアパートナーズ

(2)学生2万人が選ぶ「就職活動人気ランキング」300|就職四季報プラスワン

(3)第4回「就職したい企業・業種ランキング」調査|リンクモンスター株式会社

(4)新規学卒就職者の在職期間別離職状況|厚生労働省

(5)働きがいのある企業ランキング2018|VOKERS

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