店長・マネージャーとして働く場合、未経験でも実績がなくても、就職・転職をして満足度の高い収入や仕事ができるのか。①

経験・実績なしで店長・マネージャーの転職は成功するのか①

今回は、飲食店の店長・マネージャーといった仕事を探している方に向けてコラムをお届けます。 テーマは店長・マネージャーとして仕事をする場合、収入・仕事に満足をしながら働きやすさは両立できるのか。 というのも、高い離職率が問題視される飲食業界。一般的には体力的にハードな仕事で、休みも少ないというイメージが根づいています。 やらないといけない業務も沢山あります。 避けたいのは納得のいかない給与のまま、さらにはやりがいのなさや過度なストレスを抱えたまま仕事をすること。 厳しい飲食業界で店長・マネージャーをしながら、満足度の高い収入と仕事をどうすれば実現できるのでしょうか。この機会に考えてみましょう。 関西の飲食業界に特化した求人サイト「食ジョブ」(https://shokujob.com/)で、求人情報を扱う専門家がリアルな情報をもとにお届けします。

飲食店経営者の100人に3人は、年収1,500万円を超える

まずは飲食店の店長・マネージャーの給料事情について取り上げます。 生々しいテーマですが転職や就職活動をする上では、もっとも重要な問題です。 世間では薄給とイメージされることもありますが、実際のところはどうなのでしょうか。 先日、「BUSINESSINSIDER」という米国のビジネスニュースサイトで話題になった記事(1)があります。 紹介されていたのは、アメリカ・カリフォルニア発のバーガーショップ「In-N-Out」。 こちらで店長として雇用をされた際、年収が16万ドル以上になるという内容でした。日本円(2018年2月13日時点でのレート)に換算すると、約1,746万円。 日本の飲食店において、これほどまでの高収入を得られる店長ポジションは、あまり見かけないかもしれません。 しかしながら大手の飲食店(とくに東証一部上場企業や外資系)や独立開業をして店長(オーナーシェフ)になった場合、一般的な水準よりも高い所得を目指すことも可能です。 飲食店に特化したリサーチ会社「株式会社シンクロ・フード」が、飲食店に行った実態調査(2)を参考にしてみましょう。 黒字経営をしている店舗では、その経営者(ただし約74.4%が1店舗経営なので、経営者と店長を兼務しているケースが多い)のうち、1,500万円~1,999万円の年収を得ているのは0.6%だったことがわかりました。さらに2,000万円以上は2.3%。 100人いれば、年収1,500万円以上の人数は3人
100人いれば、年収1,500万円以上の人数は3人。 ただし500万円以上であれば、50%を超えます。 ちなみに店長・マネージャーのポジションで、平均年収を体系的にまとめたデータはありません。 ただし求人サイト「飲食店.COM」が、店長候補・マネージャーの平均月収を公表(3)しています。東京で284,022円、大阪で271,145円でした。ここに賞与やインセンティブが加算される飲食店もあります。 求人媒体の取材も担当している筆者の感覚から言うと、年収ベース見れば小規模の飲食店で400~450万円、大手の法人で450~500万円といったところです。 ちなみに、大阪の鉄板焼き屋で店長として働く筆者の知人は、おおよそ年収500万円くらいだと教えてくれました。 これらは基本給に役職手当や住居手当など各種手当を含みます。 もちろん個人店か大手企業か、黒字経営か赤字経営かなどによって条件は異なります。 会社によっては高額所得の求人オファーを出している場合もあります。 もちろん収入がすべてではありません。仕事のやりがいや、働きやすさがあることも重要です。 ただ伝えておきたいことは、飲食業界の店長やマネージャーのポジションでも高収入を実現できるという事実です。

さいごに

転職
もし現職で収入に満足できない場合は、一度見直してもいいのかもしれません。 今以上に評価される可能性があるからです。 現在の職場でそれが見込めない場合は、転職をして年収をアップさせることも1つの選択肢です。しかし転職をすれば、収入が下がってしまうリスクもあります。 次回は、この問題を具体的に取り上げます。 飲食業界において、転職は理由に働くのか、収入を上げることは出来るのかという問題に迫ります。こちらからご覧ください。
【参考文献・サイト】

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