飲食店コロナ感染対策を世界的有名店や最新技術の事例から学ぶ

飲食店を未だに悩ませる新型コロナウイルスの脅威。

「三密」の回避や飛沫感染を防止するため、飲食店では店内のレイアウト変更や衛生管理のさらなる徹底に取り組んでいることでしょう。

多くの飲食店が加盟する日本フードサービス協会が「外食業の事業継続のためのガイドライン」を策定しており、このガイドラインを参考にして感染防止対策に取り組んでいる飲食店も多いのではないでしょうか。

ガイドラインを参考にして新型コロナウイルスの感染防止対策を行うことももちろん大切です。しかし、お店独自の対策をとることで、徹底した感染予防をすることができます。またお店のPRにもなります。

今回は飲食店が行っているさまざまなコロナ感染予防について、世界的有名店が考案した独自の対策や最新技術を活用した対策などのさまざまな事例を見て学んでいきましょう。

●目次

●飲食店向け感染防止ガイドラインでアフターコロナや第二波に備える

飲食店コロナ感染対策を世界的有名店や最新技術の事例から学ぶ

 

緊急事態宣言が解除されて以降、自粛要請や社会・経済活動の制限が緩和されてはじめています。そのスピードを加速させながら、コロナ以前の状態に戻ろうとしているのです。

ですが新型コロナウイルスの脅威は消えたわけではなく、今もなお感染状況は続いています。

飲食業界でも、以前のような経営状態に戻すべく営業を開始していますが、これからは新型コロナウイルスについての感染防止対策にも努めていかなければいけません。

「三密」の回避・飛沫感染の防止・店内やキッチンの衛生管理の徹底などを、取り組むべき対策はたくさんあります。

新型コロナウイルスの具体的な感染防止対策については、日本フードサービス協会が策定した「外食業の事業継続のためのガイドライン」を参考にしてみましょう。

出典:外食業の事業継続のためのガイドライン一日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/contents/_files/safety/FSguideline_20514.pdf

●飲食店独自の新型コロナ感染防止対策が続々と生まれている

飲食店コロナ感染対策を世界的有名店や最新技術の事例から学ぶ

 
新型コロナウイルスの感染防止対策を講じることは、日本のみならず世界のレストランや飲食店においても重要な課題となっています。

そのため、飲食店では独自の新型コロナ感染防止対策が続々と生まれているようです。

大規模な設備投資で感染防止対策を進める飲食店もあれば、工夫を凝らした感染防止対策で話題を生み出す飲食店もあるようです。

飲食店の新型コロナウイルス感染防止対策について、これが正解というような対策はありません。

そのため、飲食店が色々なアイデアを考えてどんどん試していくことが大切でしょう。

●世界の飲食店が実施するユニークな新型コロナ感染防止対策

飲食店コロナ感染対策を世界的有名店や最新技術の事例から学ぶ

 
ここから日本や世界の飲食店・レストランが考案した新型コロナウイルス感染対策の実例を見ていきましょう。

◆接触を最小限に留めるオランダの「温室レストラン」

オランダではコロナウイルスの流行以降、「どれだけの感染防止対策を取っているか」というポイントで店を決める人が多くなっています。

こうした中、対策として接触を最小限に留めながら景色を楽しんでもらおうと考案されたのが、「温室レストラン」です。

料理は細長い板を使って提供され、従業員とお客様が接触する機会を極力少なくするような工夫がされています。

また感染防止対策だけでなく、地元の食材を使った「地産地消」で地域経済の活性化を目指すというコンセプトにもこだわっています。

◆フレンチの巨匠が生み出したコロナ感染防止システム

フランスが誇る「フレンチの巨匠」であるアラン・デュカス氏は、コロナ感染防止対策のために飛沫の広がりを防ぐシステムを独自に開発しました。

透明のポードで仕切られたテープルごとに、2種類の通気口を設置。

フィルターが取り付けられた通気口からは外の新鮮な空気が流れ込み、もう一方の通気ロはテープル付近の空気を吸い取ります。

テープルごとに空気を循環させ、食事中でも飛沫が広がらない仕組みになっています。

「最高の料理を安心して味わってもらいたい」という想いから、アラン・デュカス氏がデザイナーや建築家に依頼してこのシステムを作り出したそうです。

◆コロナの感染防止対策を美しくデザイン

フランス人のインテリアデザイナーであるクリストフ・ジェルニゴン氏は、「PLEX・EAT(プレクシート)」という独特なデザインの仕切りを開発。

ソーシャルディスタンスを確保しつつも美しくエレガントなデザインの仕切りは、座席の上からカプセル状の非常に大きなフェイスシールドが吊り下げられているという構造。

その中にすっぽりと入って食事をすることができるだけでなく、 食事の香りをより楽しむことができるという特徴もあります。

1つ18,000円ほどという値段であり、デザイン性と手軽で注目され日本からの注文も増えているそうです。

◆ロポットによる接客で従業員をコロナから守る

全国に飲食店を展開する株式会社Styleは新型コロナウイルスの感染予防対策として、「定楽屋 福岡 天神大名店」 に自動配膳ロポット 「PEANUT」 を導入しました。

また養老乃瀧グループの居酒屋「一軒め酒場」でも、株式会社QBIT Roboticsが開発した ロポットシステムを導入した「ゼロ軒めロポ酒場」が期間限定でオープンしています。

料理の配膳やドリンク作りを全てロポットに任せることができれば、感染防止のみならず大きなコスト削減も実現することができますね。

◆すぐにでもできる!予算よりも工夫を凝らしたコロナ対策

新型コロナウイルス感染防止対策をユニークなサービスとともに取り組んでいるお店の実例をご紹介しましょう。

東京都内で7店舗展開する大衆和牛酒場コンロ家の運営元である頼富商会は、マスクを付ける店員の表情を明るく見せるために笑った口元の写真をマスクに貼り付けて接客しています。

そして、チアリーダー居酒屋「チアーズワン」を運営するベスティ株式会社ではチアリーダーマネキンを活用して空席を作ってソーシャルディスタンスを保つといった感染防止対策を実施しています。

このような実例ならば大きな予算をかけずにすぐ行えるので、多くの飲食店も参考にできるのではないでしょうか。

例えばマスクに写真を貼り付ける以外にも、お店のおすすめメニューや熱いメッセージなどを書いてみると面白いかもしれません。

また、マネキンの代わりにぬいぐるみなどを座席に置いてソーシャルディスタンスを作るという方法もありますね。

通常の感染防止対策に何か仕掛け加えることで大きな話題が生まれるかもしれませんので、色々なアイデアを試していきましょう。

●飲食店の新型コロナ感染防止対策をプラスに変えていこう

飲食店コロナ感染対策を世界的有名店や最新技術の事例から学ぶ

 
飲食店の新型コロナウイルス感染予防について、今回は世界的に有名なレストランの対策やロポットによる接客などの最新技術を活用した対策といった事例をご紹介してみました。

新型コロナウイルスの対策について大きな設備投資を行っているお店もありますが、ユニークな工夫で楽しみながら感染予防に取り組んでいるお店もありましたね。

このようなお店に共通しているのは、新型コロナウイルスの予防対策をマイナスに捉えていないというところです。

工夫を凝らしつつも、楽しみを見つけながら対策を考えています。

そういった明るく楽しい雰囲気を作り出そうという心掛けも、新型コロナウイルスによる閉塞感を打ち消すために大切ことなのだと感じました。

未だ消えない新型コロナウイルスの脅威に対して、飲食業界全体が一丸となって立ち向かっていきたいですね。

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