
なぜお客様は、“煙”で心をつかまれるのか。~“煙”で集客力・顧客満足度を上げる方法~
    最寄り駅は、JR環状線「鶴橋駅」。
    電車を降りると、焼き肉の香ばしい匂いが食欲を刺激します。
    焼き肉店からモクモクと立ち込める煙。
    行きかう通行人を、店内に誘います。
    焼き肉のほかにも焼き鳥や鰻、鉄板焼き。
    私たちは煙に惹かれて、お店に入ってしまいます。
「クロスモダリティ効果」とは
    
では、なぜ人は煙に心をつかまれてしまうのでしょうか。
味覚よりも視覚情報が優先されることを「クロスモダリティ効果」と言います。
「クロスモダリティ効果」とは、脳内で行われる認知活動の1つ。
具体的には、下記参考文献に以下のように書かれています。
    実際に見ていること、舌で味わっているものよりも、人間は脳内で受け取る情報を優先しているというのです。
    このような効果を活かして、集客・顧客満足度のアップに成功している店舗があります。
今回紹介したいのは、3つのケース。
    ①リストランテ ジャンカルド(http://giancaldo.jp/):神戸市中央区にあるリストランテ
    ■内容:凍ったムース
    ■詳細:液体窒素でムースを超低温冷却(-195℃)。口に入れると煙が出て、食感も新感覚。
    ■備考:イメージ動画はこちらをご覧ください。
    ②SK:神戸市中央区にあるトラットリア
    ■内容:瞬間燻製
    ■詳細:瞬間燻製器スーパーアラジンで、鴨肉やカルパッチョといった食材・料理を瞬間的に燻す。食材が白煙に覆われて、スモーキーな香りがつく。
    ■備考:イメージ動画はこちらをご覧ください。
最後の事例は、映像を活用しています。
    ③伊勢廣 京橋本店:創業大正10年の東京・京橋にある焼き鳥屋
    ■内容:焼き鳥を炭火で焼き上げる動画公開。
    ■詳細:1分程度の動画で、ネタを1本ずつ丁寧に焼き上げる様子を紹介。店外からは伝わりにくい情報を発信して、お客様の来店を促す。
    ■備考:お客様が食事をする様子までを映像化している店舗もあります。大阪・津守にある「本格炭火焼鳥 とり鶴」。
さいごに
    
    実際の味や香りも大切です。
    しかし、集客に大きく影響しているのお客様の認知活動です。
    その方法の1つとして、煙による演出実例を取り上げました。
    【参考文献・サイト一覧】
    
            <1>
        DIAMONDハーバードビジネス・レビュー|脳は味覚より視覚の情報を優先する 「クロスモダリティ効果」とは何か
