50mlを30分で飲む?ブランデーで極上のリラックスを!

ブランデーと聞くとどういったイメージがありますか?
おしゃれなバーでジャズなどのシックな音楽と一緒に楽しむ「大人のお酒」、そういったイメージが少なからずあるとは思います。
そういったイメージばかりが先走ってしまってブランデーが身近にないというのは悲しいところです。
ブランデーというのは実はとても親しみやすいお酒なのです。
2日に1回はブランデーを心ゆくままに楽しんでいる筆者が、リラックスする時間を大切にしたい方に知ってほしいブランデーの魅力を紹介します。

そもそもブランデーとは?

ブランデー(brandy)とは果実酒から作った蒸留酒の総称という意味です。語源はオランダ語の「焼いたワイン」を意味するbrandewijnからと言われています。
主に白ブドウのワインを蒸留して樽に入れ、熟成させて製造するものです。
ブドウだけでなく、リンゴやサクランボを使用したブランデーもあります。
アルコール度数は40度弱から50度程度となります。
主にスペインやフランスなどのワイン生産国で製造されており、日本でもサントリーやニッカウヰスキー、麒麟麦酒などが製造しています。

ブランデーとウイスキーの違いとは?

ブランデーとウイスキーはよく同じものと思われがちですが、その違いというのは原料にあります。
ブランデーはブドウリンゴサクランボを発酵、蒸留させて作ると言いましたが、それに対してウイスキーは大麦ライ麦トウモロコシを糖化(麦芽中の糖化酵素でデンプンを糖類に変える行程)、発酵、蒸留させて「木の樽」で熟成を行うお酒だということです。
原料だけ見れば、ウイスキーはビールに近いお酒なのです。
またブランデーは熟成の段階で木の樽を使用しないものもあります。

ブランデーの主な種類とは

ブランデーにはブドウを原料にした「コニャック」や「アルマニャック」、リンゴを原料にした「カルヴァドス」、洋ナシを原料にした「ポワール」と呼ばれるものがあります。他にも杏やすももを原料にしたものもあります。
その中でもブランデーとして有名な「コニャック」、「アルマニャック」について説明をしていきます。
このふたつの一番大きな違いは「産地の違い」です。
ウイスキーも製造地域によって「スコッチ」や「バーボン」、「アイリッシュ」などの呼び方があるように、ブランデーにもそういった製造地域による呼び方の違いが存在します。

一番メジャーなブランデー『コニャック』

コニャックはフランスの南西部のコニャック市という地域で生産される「ブドウを原料としたブランデー」を指します。
さらにコニャック市の中でもブドウ畑の土壌の質によって6つのランク分けがされています。
そういったブランデー中級者向けの知識は今後またコラムにしていきますので、ブランデーを片手にゆっくりとお待ちください

ブドウ本来の味わいを楽しめる『アルマニャック』

アルマニャックはフランスの南部のアルマニャック地方で作られるブランデーのことを指します。
コニャックとアルマニャックの大きな違いは「蒸留」にあります。
コニャックが「単式蒸留機」という比較的新しい仕組みの蒸留機を使用して蒸留を行うのに対して、アルマニャックは「半連続式蒸留機」と呼ばれる昔ながらの蒸留器を使用しています。
それによって、アルマニャックはコニャックと比較してワイルドで少し癖の強い味を楽しむことができます。

お菓子やパンに欠かせない『カルヴァドス』

こちらはコニャックやアルマニャックとは違いりんごを原料にしているブランデーです。
フランスでは食後酒として楽しまれてきたカルヴァドスですが、日本ではアップルパイやドライフルーツの漬け込みに必ずと言っていいほど使われているお酒です。
りんごを使用している分飲みやすいということで女性からも親しまれているブランデーになります。

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ブランデーを楽しむためのシチュエーションとは

ブランデーは最初に説明したように「リラックスタイム」をより上質で贅沢なものにするための古くから貴族の間で楽しまれていたお酒です。
ある意味では貴族と同じような時間の過ごし方ができると考えると素敵ですね。
ブランデーの楽しみ方は色々とありますが、まずは「落ち着いた空間」が大前提となります。
少量のブランデーをゆったりと楽しむにはまず気持ちを穏やかにしなければいけません。
30分かけて一杯を飲むのがブランデーの楽しみ方だと言われています。バーや自室など、時間を確保できる空間で飲むことをおすすめします。
ブランデーはその味だけでなく、色や香りまでを楽しむことができます。
特にチョコレートのような甘い香りは、口の中でブランデーの芳醇な香りと混ざりあい、自然と頬が緩みます。美味しさというのは時にただそれだけで人を笑わせるのです。
チョコレートの中でも筆者としてはベリー系のチョコレートと一緒にブランデーを飲むと口の中で色々な果物の香りを楽しむことができ、チョコレートの溶け具合によってその比率が変わるので、味と香りの移り変わりまでもを味わうことができます。
空間や雰囲気だけでなく、自分が一番好きな飲み方をするのもブランデーを楽しむためのコツとなります。

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ブランデーの飲み方とそれぞれの特徴

ブランデーの飲み方としてまずは「ストレート」で飲むことを試してください。
氷もいれず、室温のままのブランデーは香りがよく立ち、ブランデーそのものの味を楽しむには最適と言われています。
50ml程度のブランデーを少しずつ少しずつ、香りと味を楽しみながら飲めるのは温度変化が少ないストレートの醍醐味です。

アルコール度数が高いお酒の代表的な飲み方である「オンザロック」もブランデーを楽しむ飲み方のひとつです。
グラスに大きめの氷を入れて、その上からブランデーを注いで少しずつ飲む飲み方となります。
時間が経つにつれて温度やブランデーの濃さに変化が見られるために、いつまでも飽きが来ない楽しみ方が可能です。
しかしいくら氷を入れるとはいえ、やはりアルコール度数が40~50とかなり高めのお酒ですので、お酒があまり強くない人からすると苦手な飲み方かもしれません。

そういった方におすすめなのが「水割り」です。
焼酎やウイスキーなどのアルコール度数が高いお酒と同じように水割りもブランデーの楽しみ方としてはかなりメジャーなものとなります。

また、「ソーダ割り」も口当たりが非常に爽やかになり、飲みやすさが非常に高まります。
飲みやすくなる半面、ブランデーの温度が低くなるために香りの立ち方はストレートに比べると少し控えめにはなります。

筆者のおすすめは「トワイスアップ」という飲み方で、作り方は非常に簡単。
ブランデーと水を1:1の割合でグラスに注ぐだけで完成です。
その際の注意としては氷を入れないことと、常温のミネラルウォーターを使用することです。
トワイスアップの魅力は、お酒にあまり強くない人であってもブランデー本来の味と香りを楽しむことができる点です。
もともとはウイスキーの味と香りを明確に感じることができる最適な飲み方と言われるもので、ブランデーにおいてもそれは変わりません。

ブランデーはカクテルにしてもその美味しさを楽しむことが可能です。
有名なのは①「ニコラシカ」②「サイドカー」③「カフェロワイヤル」です。

①ニコラシカは「口の中で完成するカクテル」と呼ばれています。
その所以はその見た目にあります。
ストレートのブランデーを注いだグラスを輪切りのレモンで蓋をして、その上に砂糖を盛るというものになります。
飲み方は蓋をしているレモンとその上の砂糖を口の中で噛みほぐし、グラスのブランデーをいっきに口の中に注ぎ込むというものです。
口の中で初めてブランデーとレモンと砂糖が混じりあう非常に面白いカクテルです。
飲み口はブランデーのストレートを口に含むとは思えないほど軽やかなもので、一度飲むと病みつきになること間違いなしです。

②サイドカーはニコラシカとは異なりカクテルらしいカクテルとなります。
ブランデーとホワイトキュラソーとレモンジュースを2:1:1の割合でグラスに注いだら完成です。
味はビターなレモネードに近く、その飲みやすい飲み口から大人の女性に好まれているカクテルになります。
爽やかな口当たりの中にもブランデーの芳醇な香りが入り混じっている少し不思議な味です。
また、シンプルなカクテルなだけにバーテンダーの個性がとて反映されやすいカクテルなので、お店ごとに少しずつ違った味わいを楽しめるのも魅力です。

③カフェロワイヤル
カフェロワイヤルはブランデーとコーヒーを使用して作るカクテルです。
ナポレオンが好んだことでも知られていて、味や香りはもちろんのこと、視覚的に楽しむことができるものです。
用意するものはコーヒーと角砂糖とブランデーです。
まずは角砂糖にブランデーを染み込ませます。その角砂糖をスプーンに乗せ、コーヒーを注いだカップの上で火をつけます。
角砂糖は青い炎を纏いながら少しずつ燃えていくために、暗い部屋では非常に幻想的な色合いと上品なコーヒーの香りを同時に味わえます。

50mlを30分で飲む?ブランデーで極上のリラックスを!

 

ブランデーにおすすめのおつまみは?

お酒を飲むときにおつまみが欲しくなる人は多いと思います。
ブランデーには少し甘いものが一般的によく合うとされています。
中でも王道なのがチョコレートですね。
普通のチョコレートもよく合いますが、中でもショコラはブランデーとの相性が抜群です。

チョコレートは王道となりますが、クラッカーをおつまみにするのもおすすめです。
プレーンクラッカーだけでなく、イチゴやベリーのジャムを少し乗せるのも非常に美味しく、フルーツの甘さがブランデーの味や香りをより引き立てます。

ドライフルーツもおつまみとして非常に優秀で、噛めば噛むほど味が染み出すドライフルーツとブランデーの組み合わせは、止まらなくなること間違いなしです。
どんなドライフルーツでも基本的には合いますが、甘みの強いレーズンやパインがおすすめです。

洋酒のアテとして人気の高いナッツも例に漏れずブランデーのお供として人気が高いものです。
少し塩気のあるしょっぱさがブランデーの甘さを引き出します。またナッツ特有の濃い甘さをブランデーの甘さで包み込むことで生まれるハーモニーはブランデーを飲むペースを早めること間違いなしです!

50mlを30分で飲む?ブランデーで極上のリラックスを!

 

筆者おすすめのブランデーが楽しめる飲食店をピックアップ!

難波や梅田などでブランデーを飲むことができるお店はあまり多くありません。
その中でも筆者イチオシのお店をご紹介していきます!

①「DaDA」

大阪メトロ御堂筋線の心斎橋駅から徒歩5分圏内にあるこちらのお店。
店内は色々なグラスと様々なボトルが所狭しと並んでいて、ムーディーなバーとしての雰囲気を醸し出しています。
多種多様なアルコールを楽しむことが可能で、ブランデーも例に漏れず色々な飲み方で提供してくれます。
一人で良くもよし、誰かと良くもよしのおしゃれ空間となっています。

https://tabelog.com/osaka/A2701/A270201/27001756/

②「サントリーバー&ダイニング カーナバル」

大阪駅近くのマルビルの7階にお店を構えるこちらのダイニングバー。
サントリーの直営店ということでウイスキーが有名なこちらのお店ですが、実はブランデーも豊富に取り扱っています。
生ハムやチーズなどのお酒に合う料理はもちろんのこと、スイーツも人気のお店でブランデーを食中酒として楽しみたい方のニーズと非常にマッチしたお店です!

https://tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27007366/

③「J BAR」

大阪メトロ御堂筋線心斎橋駅から徒歩10分圏内のこちらのお店。
お酒に強いこだわりを持つダイニングバーという印象で、お酒だけでなく豊富な料理を楽しむこともできます。
料理はイタリアンをベースとしていて、ブランデーはもちろんのことワインやカクテルなども楽しむことができます。

https://tabelog.com/osaka/A2701/A270201/27068774/

さいごに

いかがでしょうか?
知ってみると意外と親しみやすいブランデーをぜひお家やお店で楽しんでみませんか?
落ち着いた時間を演出してくれる飲み物として様々なシーンで魅力を発揮してくれます!

徐々に増えているとはいえ、ダイニングバーやバーではブランデーを取り扱っているお店は多くありません。
他のお店との差別化を図るためにブランデーを取り扱ってみるのもいいのではないでしょうか。
 

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