定番の居酒屋メニューでも、突き抜けた人気を獲得する方法
お店の売れ筋は、秘伝タレの唐揚げ・里芋の煮っ転がし・こんにゃくステーキ。
どれも居酒屋では定番メニューであり、決して珍しい商品ではありません。
看板メニューと言えば、
お店オリジナルの一品を推しているイメージが一般的にはあります。
しかし圧倒的に注文されるのが、この3品だそうです
定番メニューだからこそ可能な戦術
では、どのようにして定番メニューを主力商品にしているのでしょうか。
「自慢のようなってしまいますが、圧倒的な美味しさです。いつも食べている定番メニューで想定よりも美味しい場合、お客様は驚かれます。
目新しいメニューでは比較対象がないから優劣がつきません。でもお馴染みのメニューは一目瞭然」
だと手の内を明かすオーナー。
定番メニューで差をつけるコツ
■秘伝タレの唐揚げ
「旨い」レベルでは駄目。「感動」レベルを目指した。
今までで一番感動をした唐揚げの味を再現させ、さらにオリジナルを超える味にした。
決め手は秘伝タレ。詳細は言えないが、生姜がポイント。おかげで口コミサイトでは、「感動」レベルの唐揚げと評価される。
■里芋の煮っ転がし
里芋をしっかりと出汁が染みるまで煮込む。その後で、カラっと揚げる。
サクっとしてモチモチとした煮っ転がしの食感は、ほかの店にはない。
面倒な作業のように感じられるが、根強いファンがついてくれている。
■こんにゃくステーキ
こんにゃくを「揚げる」「煮る」「焼く」という3つのプロセスで作られるメニュー。
一般的なこんにゃくステーキをイメージして食べると、まったく違う料理という驚きを受ける。
「手間をかけるなら、旨いと言ってもらうだけでは不十分。お客様の感動につなげること。
そのためには、通常の作業に1つ2つプロセスや時間を加えて、味・食感・見た目に差をつける」
ことが重要だとオーナーは主張します。
さらに感動につなげる秘訣を明かしてくださいました。
「今までに一番感動したことがある料理をもとに、メニュー開発をすること。学生時代に大学の近くの定食屋で食べた唐揚げが、ずば抜けた旨さだった。
衣から揚げ具合、味付けまで今までに食べたことのないレベル。あの感動を超えることを必須条件にした。そのための手間は出し惜しみしない」
ほかも豚キムチや、いか下足炒めといった、いわゆる居酒屋メニューが揃うお店。
よく見ると他店では見られない手間が、どのメニューにもかけられています。
さいごに
しかし、某口コミサイトでは同エリアにおいて突き抜けた高評価を獲得しています。
大々的な広告を積極的にしているわけでもありません。
それにもかかわらず、予約も満席が続いている状態です。
手間をかけることの大切さを立証するように結果がともなっています。
新メニューの開発も注力したいところですが、今回の記事を参考に、
定番メニューにひと手間かけることも検討されてみてはいかがでしょうか。