独立開業のメリットは?有名店の元店長が語る理想的な働き方
とくに自分のお店を開業することは、飲食業界に携わる者にとって目標の1つ。
本当に独立できるのだろうか、失敗することやデメリットはないだろうかと悩まれている方も少なくないでしょう。
今回のコラムを読んでいただきたいのは、将来的に経営に携わりたいと考えている方、今の働き方に疑問や不安を抱いている方。
よく語られるようなメリット・デメリットよりも、インタビューで本音に迫ったリアルな声をお届けします。
元有名レストランの店長が語る独立のメリット・デメリット
今回、お話を伺ったのは大阪のキタエリアでダイニングバーを営むオーナー様。
お店をオープンさせて、もう少しで半年。
独立するのは、初めてだと言います。
以前の職場は、誰もが知る某有名レストラン。
数店舗ある中で、本店の店長として7年間、経験を積み重ねてきました。
約50名のスタッフをまとめながら、お店の運営に携わってきた日々。
一方で、今はたった1人で調理・接客をこなしています。
独立をすることには、メリット・デメリットはあると語るオーナー。
「店長をしていた時は部下を見なければなりませんでした。今はその必要がありません。
決して、育成やマネジメントをすることは嫌いではないし、むしろ楽しいこともありました。
一番のストレスは、自分のしたい仕事ができなかったこと。自分のために時間を使えないことです。」
今は本当にやりたい仕事、提供したかった料理やサービスに専念できる喜びがあるとのこと。
「でも、すべての業務を1人でしなければならないプレッシャーもあります。苦戦しているのは、新規のお客さんに来てもらうこと。
常連さんはある程度つきました。でもお店の場所がわかりにくいので、新しいお客さんに発見してもらうのが大変。
思いきってコストをかけて広告を出しました。でも、来たお客さんは数ヶ月で2組だけ。採算が合わずに辞めました。オープンしたばかりで作戦失敗ですよ(笑)」
集客を1人でこなす大変さを、笑い話とともに打ち明けてくださいました。
「といっても、お店のやりくりは何とか出来ています。あと、店長をしている時は休みがありませんでしたが、独立して休日を作れるようになりました。
ポイントは自分のペースで休めるというところ。とくに休みだからと言ってすることはないので、休日そのものは重視していません。
とにかくコントロールできないことが、辛かったですね。」
今も休みが欲しいという感覚はあまりありません。
むしろ自分でスケジュールを管理できることが、ストレスの軽減になっているとのこと。
今回のインタビューでわかった独立のメリット・デメリットは、以下の通りです(あくまでも個人の見解・実体験に基づいたものです)。
<メリット>
■自分のやりたい仕事ができる。
■自分の仕事に時間が使える。
■休みを自分でコントロールできる。
<デメリット>
■オープンして間もないのに、広告を出して採算が合わなかった。
■新規の集客にコストがかかる。
さいごに
「独立は魅力的です。しかしながら、店長として修業をしたからこそ、ノリではなく堅実に独立できたと感じています。
雇われが嫌いだからという反動で独立をするのはおススメしません。
なので、まずは今のお店でしっかりとキャリアを積むことが大切です。20~30代であれば、自分の能力を高めて土台作りに専念して欲しいです。
とくにお店の経営に携われるポジションは経験しておいて欲しいですね」
弊社でも就職・転職について、相談を承っています。
今の働き方に、お悩みや不安がある方はお気軽にお問い合わせください。
状況に応じて専門のコンサルタントが、今後の活動についてサポートさせていただきます。
<食ジョブ転職サービス>
https://tenshoku.shokujob.com/