女性客を味方につける”キレイ”な店づくり(前編)
もちろん料理の味や、接客サービスも大切なのですが、それ以上に掃除やメンテナンスなどが、隅々にまで行き届いているかが、重視されています。入り口や店内、トイレのキレイさや美しさが、女性客の満足度を上げることに直結しているのです。
今回は、なかでも見落としがちなトイレの利用シーンに焦点を絞って、女性客を味方につける方法を紹介していきます。
女性客がお店を選ぶ基準
男性客は、ゼロ点からスタートして、良いところが見つかれば点数をアップしていきます。一方で、女性客は、はじめは100点で、悪いところや気になるところがあれば、どんどん減点をしていきます。
では女性客にとって、どのようなポイントがマイナス評価につながるでしょうか。
フードコンサルタント氏家秀太氏の書籍(1)によると、女性客が飲食店を選ぶ基準は、
■「お店の雰囲気」
■「トイレ」
■「清潔感」
だと紹介されています。ほかにも「禁煙」であることが重視されています。
とりわけ、トイレの利用目的において、「用を足す」だけではないことが強調されています。アンケート調査によると、
・化粧直し(化粧)
・メール
・ストッキング替え
・着替え
・考え事(私生活)
・休憩
・トレイ内の広告を読む
・電話
・スマホでネット
・薬を飲む
といった目的で、トイレが利用されていることがわかりました。
このことから、快適に「用を足す」だけでなく、メイクや着替え、小休憩をしやすい環境づくりが必要だと考えられます。
では、具体的には、どんな方法が効果的でしょうか。後編で詳しく解説をしていきます。
<参考文献・サイト一覧>
(1)氏家秀太氏『1%の人だけが知っている飲食の行動心理学 パスタは黒いお皿で出しなさい。』株式会社日本実業出版社、2016年5月