生・瓶・缶、どれが一番旨い?酒屋さんに聞いてきた(後編)

最終決戦!<生ビールvs瓶ビールvs缶ビール>結局どれが一番旨いのか?酒屋さんに聞いてきました

あなたは生ビールと瓶ビール、缶ビール。
どのビールが一番好みでしょうか。

今回のシリーズは、生ビール、瓶ビール、缶ビールでもっとも旨いビールはどれか、というテーマでお届けしています。

前編では、近年のビール事情を説明しながら、各ビールの特徴を解説しました。まだご覧になってない方は、こちらからチェックしてみてください。

生・瓶・缶、どれが一番旨い?酒屋さんに聞いてきた(前編)

後編では、酒屋のスタッフから教えてもらった話をもとに、一番美味しいビールについて迫っていきます。

一番旨いのは生ビール、瓶ビール、缶ビールどれ?

最終決戦!<生ビールvs瓶ビールvs缶ビール>結局どれが一番旨いのか?酒屋さんに聞いてきました

今回話を伺ったのは、飲食店へビールを卸している酒屋のスタッフさんです。生ビール、瓶ビール、缶ビールの優劣について質問をしてみました。まず答えて頂いたのは、瓶ビールから。

「瓶ビールの味に差が出るのは、じつは酒屋の問題なんです。酒屋によって、瓶ビールを保管する方法が違うんですよ。うちは鮮度を保つために、温度を一定にした室内で保管するんですが、瓶ビールを屋外に放置している光景を見たことありませんか?かなり長時間置いているところもあります。とくに夏場の暑い時期は危険です。瓶ビールの敵は、日光と気温です。炎天下のもとで、置きっぱなしは絶対にNGですよ。ビールが酸化します。まぁ劣化するわけです。香りも変わるし、ちょっと臭くなります。ダンボールのような臭いとも言われています。もし酒屋から瓶ビールを仕入れるなら、どこに保管しているかが、ポイントです。出荷するまで気が抜けません。仕入れても冷蔵にすぐ入れること。高温の部屋に長時間放置したら、味がどんどん落ちていきます。」

続いて、生ビールについて、酒屋の立場からの見解はどうなのでしょうか。

最終決戦!<生ビールvs瓶ビールvs缶ビール>結局どれが一番旨いのか?酒屋さんに聞いてきました

「生ビールは、瓶ビールと同じように酒屋の保管場所も関係しますが、それ以上にお店側に責任があります。生ビールに差が生まれるのは、サーバーを適正に管理しているかどうかです。とくに大切なのはサーバーの洗浄。生ビールが美味しいお店は、必ず毎日洗浄しています。定期的に業者がお店に来て解体洗浄してくれるかもしれません。それで大丈夫だろう、数日に一回くらい洗浄したら問題ないだろう、なんて考えは大間違いです。」

▼どれくらいの頻度で洗浄すべきか?

「解体洗浄は週1回程度でも構いませんが、水通し洗浄は毎日しなければなりません。洗浄をしなければ、はじめは気がつきませんが、どんどん臭みが出てきます。さらに衛生状態も良くありませんし、ビールの魅力である泡の持ちが悪くなります。わたしの感覚では、毎日洗浄している飲食店は、3~4割くらいじゃないでしょうか。洗浄と言っても、2~3分の仕事です。面倒かもしれませんが、ちょっとの差で、生ビールがまずくなるんです。あと温度管理やグラスの洗浄も目を配っているかどうか。きちんと管理しているお店を見分ける方法があります。各メーカーの認定や講習を受けているかどうかです。管理が行き届いているお店には、認定証や受講証が貼られています。例えばサントリーさんの樽生達人認定とか、キリンさんのドラフトマスターです。参考にしてみてください。」

*樽生達人認定の事例

「六角箸」

「おやじの隠れ家 魚武」

*ドラフトマスターの事例

「季節料理すぎうら」

最終決戦!<生ビールvs瓶ビールvs缶ビール>結局どれが一番旨いのか?酒屋さんに聞いてきました

さいごは缶ビールについても伺いました。

「生ビールがあまり注文されないお店では、缶ビールを提供するところも多いですね。缶ビールの良いところは、お店によって味に差が出づらく、いつでも安定した美味しさを楽しめます。アルミの感じが、得意じゃないって人もいますが、味には一切影響していません。ただし缶ビールが問題のは、飲み手に責任があることです。とくに難しいのは泡。グラスに注ぐ際、泡を立てられるかは、お客さんの手腕にかかっています。上手く注げても、すぐに泡は消えます。生ビールようなクリーミーさ、泡加減を作ることは出来ないでしょう。缶ビールは、サーバーを使ったガスの圧力や温度管理が出来ませんからね。言い換えれば、泡にこだわりがない人は、缶ビールでも影響を受けません。ただし家庭では味わえない、お店ならではの生ビールの味わいを楽しむことは難しいでしょう。あとは好みの問題ですね。」

飲食店にビールを提供する立場ならではの意見を聞くことができました。生ビール・瓶ビール・缶ビールを見極めるポイントは、飲食店にも顧客側にも参考になります。

うまいビールの注ぎ方を知りたい人は、こちらの記事もご覧ください。

さいごに

最終決戦!<生ビールvs瓶ビールvs缶ビール>結局どれが一番旨いのか?酒屋さんに聞いてきました

さいごに生ビール・瓶ビール・缶ビールの味の差について、話をまとめます。

■ 瓶ビール:酒屋の保管方法が問題。配慮が行き届いた酒屋から仕入れるお店が旨い。

■ 生ビール:飲食店の管理が問題。メンテナンスを徹底しているお店が旨い。

■ 缶ビール:顧客の注ぎ方が問題。飲み手の注ぐスキルが高い場合に旨い。

お酒を扱うプロから、生ビール・瓶ビール・缶ビールの見分け方・選び方を聞きました。今回のコラムを参考に美味しいビールを飲んで、暑い夏を乗り切りましょう。

ビール好きの方には、ビアガーデンの特集ページが好評です。あわせてチェックしてみてくださいね!

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