お客様の心は、入店してから3分でつかむ(後編)
第一印象を良くするアクションは、3分で行う必要があります。なぜなら、人が深い集中力や高い関心を払うことができるのは、3分と言われているためです。
3分を過ぎてしまうと、お客様に良いイメージを売り込むことは簡単ではありません。実際に、3分以内で、お客様の満足度を高めてリピーター獲得に成功した事例を紹介します。
成功事例から学ぶリピーター獲得術
大阪市内の繁盛店である居酒屋オーナーに話を聞くと、さまざまな工夫が仕掛けられていました。
以下、実践したことを紹介します。
■出入口に、お出迎え(お見送り)専属のスタッフ(できればイケメン・美女)を配置
■スタッフには、鏡で感じのいい笑顔のチェックをしてもらう
■お客様の入店時は、作業をしていても、必ずお客様の顔を見て「いらっしゃいませ」と言う。声はワントーン明るくする
■おしぼりを渡す時には、必ず会話をする。会話内容に困る際には、本日のオススメ料理や食材について話す
■初回オーダーは用意ができても、トイレや電話などでお客様が席にいない時には、絶対に出さない。ベストタイミングで乾杯や食事をしてもらえるように出す
人に紹介したくなるお店へと成長
以前は、新規顧客はネット媒体から獲得できるものの、再来店につながらないことで悩んでいたという居酒屋オーナー。しかしながら、第一印象の改善をすることで、リピート客の獲得に成功しました。
さらに面白い現象として、既存の顧客が新たにお客様を連れてきてくださる機会が増えたようです。「接待や商談で使いたい飲食店」、「取引先に安心して紹介でき満足してもらる店」というブランディングが確立したのだと考えられます。
新メニューの開発や、広告を通した集客力アップも大切ですが、ファーストインパクトに力を入れることも売上アップに欠かせません。
これを機会に、第一印象をさらに良くしていく仕掛けを考えて頂ければ幸いです。