メニュー名のつけ方が8割(初級編)①

メニュー名のつけ方が8割(初級編)①

思わず注文をしてみたくなるメニュー名。

貴店ではお客様の注目を集めるような料理名をつけているでしょうか。
せっかく味に自信があっても、オーダーしたいと思ってもらわなければ意味がありません。

どうすればお客様の興味をそそるのか。
今回は、注文をされるメニュー名について実例とともに、3回のシリーズで考察を深めていきます。

売りたい料理・利益率の高いメニューに、どんな名前をつければ売れるようになるのか。
まず1回目は、メニュー名の重要性について考えておきましょう。

なぜ、お客様はオーダーに時間がかかるのか

なぜ、お客様はオーダーに時間がかかるのか
そもそも、なぜメニュー名が大切なのでしょうか。
お客様から料理を選ぶ、貴重な判断材料となるからです。

より詳しく見て行きましょう。

料理を決める手がかりは、メニュー名・価格・説明文・写真のいずれかです。(お店によっては説明文や写真がないケースもあります。)

場合によっては、スタッフによる解説・紹介もあるでしょう。。
また、あらかじめオーダーする料理を決めて訪れる方もいますが、今回は例外とします。

いずれにしても、メニュー名・価格・説明文・写真の情報から、何をオーダーするのかをお客様は決定しなければなりません。

ここで飲食業界とは異なりますが、ある分野で消費者の行動科学を見ておきましょう。
それは小売業界におけるスーパーです。

マーケティング・リサーチ会社ニールセンによると、消費者はスーパーでは以下のような行動をとることがわかっています。

一般的なショッパーはスーパーにおいて各カテゴリの商品棚にて費やす時間は15秒であり、全体の40%未満の商品にしか気づかず、店頭での宣伝マテリアルに注意を向けるのはたった1.6秒で、通常2つの商品でしか価格を比較していないということからなおさらである。(1)

これは、あくまでもスーパーの事例です。

しかし商品が複数ある状況に置かれた場合に、消費者がとりやすい行動という面で飲食店と状況は似ています。

すべての商品を見ているわけでも、1つ1つの商品を丁寧に確認しているわけでもない特徴を見出せるのではないでしょうか。

また、あまりにメニュー決定に時間をかけすぎると疲労感が溜まってしまいます。もし、お客様が料理を決めるまでの時間が長いと感じるお店は、とくに注意が必要です。

お客様が優柔不断なのではないかもしれません。お店のメニューが選びにくい、すなわちお店が悩ませているケースも考えられます。

飲食店がやるべきは、メニューを決めやすくすることです。納得のいく決断にかかる時間を、少しでも早くする仕掛けをした方がいいでしょう。

だからこそ選びやすい情報(メニュー名・価格・説明文・写真)が求められるのです。とりわけ重要なカギを握っているのが、オーダーしたくなるメニュー名なのです。

さいごに

お客様が決めやすくなるような仕掛けをしなければなりません。
人の印象ではありますが、視覚情報を通して3~5秒で決まります。これは心理学でメラビアンの法則と言います。

料理の印象も数秒で決まるのであれば、お客様が決めやすくなるような仕掛けをしなければなりません。

では、売りたいメニューが選ばれやすくするメニュー名をどのようにつければいいのか、次のコラムではヒントになる考え方・コツを解説していきます。

【参考文献・サイト】
(1)衝動買いショッパーを引き込むための店頭デザイン再構築|ニールセンカンパニー 合同会社

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