某CMの“お父さん”と心理学から学ぶ!SNSアカウントのフォロワー数が多い飲食店が愛される理由①
1つめの理由は、フォロワー数による第一印象のイメージアップ効果。というお話でした。
今回は2つめの理由をご紹介!同じく心理学の観点に加え某有名CMの“お父さん”から飲食店オーナーのSNS運用にプラスとなる情報をお伝えします。
■その2、認知度を高める「親近感」
ここでは、親近感による周知の効果についてお話します。フォロワーが多ければ多いほど情報が必然的により多くの人々の目に留まる機会が増え、お金をかけずとも、1投稿につき2000人以上の方へお店のことを知ってもらうことが可能となります。
そのために必要となってくるのが、毎日のこまめな投稿。
みなさんは、こんな経験ありませんか? 毎朝見ているテレビのCMに流れている曲。 最初はそんなに好きじゃなかったのに繰り返し繰り返し聞いていると いつしか「この曲、良いかも!」なんて思うようになっていた。
この繰り返し繰り返し同じ刺激を受けることで、いつの間にか自然とそれを好きになっていく現象を、心理学では「単純接触効果」 による「知覚的流暢性の誤帰属」 といいます。
心理学の研究では、人は繰り返し同じ刺激を受け続けると、自然とそのものを好きになっていく効果があるといわれています。ツイッターでも日々の投稿をマメに行えば、それを見ているユーザーに興味を与えられるチャンスが増えるということです。
■「単純接触効果」による「知覚的流暢性の誤帰属」とは?
簡単にいえば、繰り返し同じものに触れると、自然とそのものに親近感が湧きはじめ、いつしか「それが好きだ!」と脳が認識し始める、ということです。
例えば、あの有名な『SoftBank』のCM。 皆さんもよくご存じのあのCM。白い犬の“お父さん”を主役とした家族「白戸家」のシリーズものとして放送され続けたソフトバンクのコマーシャルは、いまや私たちにとって馴染みの広告となりましたよね。
実はあのCMは“お父さん”を通して、私たち視聴者に繰り返し単純接触を行っていたのです。
毎月2回、好感度の高いCMについて調査を実施しているCM総合研究所は、2017年10月3日~2017年10月19日の調査結果から、作品別CM好感度ランキングTOP30(2)を発表しました。
東京キー5局からオンエアした3161作品のうち、 CM好感度1位は、このソフトバンク『SoftBank』の「白戸家」シリーズ。 さらに当時放送されていた内容は「白戸家」CMの終了を醸し出す内容で、視聴者からは悲しみの声も多数出ていたとのこと。 10年間毎日繰り返し接触を続けた“お父さん”は私たちの無意識のうちに、多くの人々に支持される存在、国民的アイドルとなっていたのです。
実はこれ、ツイッター上でも同じ効果を得られるのです!
放送までしなくとも、今のご時世SNSを使えば、 どんな素人でも“お父さん”CMのように、簡単に繰り返し他者と接触をすることが可能となりました。
毎日決まった時間に必ず投稿すれば、その時間帯にSNSをみているユーザーに対して、自分のアカウントの情報を届け続けることができます。
■「いつのまにか気になっていた…。」筆者のSNS経験談
筆者は毎日決まって夜20時~21時前後にツイッターを開きます。 そしてタイムライン上でいつも流れてくるフォロワーのリツイート記事で、 とある飲食店のスタッフが毎日積極的に更新しているツイートを見かけるのです。
その記事は、スタッフ自身がお店のSNSクーポンを配信していたり、 時には動画でお笑いのネタをアレンジしている内容でした。 最初はSNSって自己満足の世界じゃないの?と思っていた筆者。
しかし、毎日見かけるタイムライン上のリツイートから後々、その店の名前を覚えるようになり、ある日には、ちゃんと動画をみてみようという気になりました。
その投稿をきっかけに 「ここのスタッフ面白い!頑張ってる姿もなんか良いなぁ。フォローしてみよう。」と思いはじめ、いつしか筆者もその飲食店を陰ながら応援するフォロワーに。お店にとってポジティブな行動をとっていたのです。
“繰り返し繰り返し触れることで、いつのまにか気になっていた” 単純な話かもしれませんが日々の努力は心理学上でも人の心に届き得るということがわかります。
SNSでも人の心理を意識し、より効果的な投稿をすることで効率よくフォロワーを増やしていきましょう。
次回は、私筆者の実例コラム!
【無課金】実録!Twitterのフォロワーを3か月で0から2000に増やしたグルメライターの工夫と注意点について、成功談と失敗談に分けてご紹介。
ツイッターアナリティスクを使用し分析したリアルな声をお届けします!
【参考文献】
(1)・公益社団法人「日本心理学会」
(2)【東洋経済ONLINE】2018年4月12日「ソフトバンクの「白戸家」が根強い人気のワケ」