コピーライティングをツイッターに活かす方法|1行目で集客をアップする!
飲食店のツイッター運用で、フォロワーがいいね!を押したくなる共感を得る投稿をするには、具体的にどうすればいいのでしょうか?
今回は、コピーライティングを活かしたツイート文章のコツをお伝えします。人目を惹くキャッチコピーの作り方を、わかりやすく紹介していきます!
飲食店のツイッター運用がこれからという方は、こちらの記事をご覧ください。
■文章は一行目が大事!
「ユーザーはタイムラインをさらっと流すように見ています。注目しているのはプロフィール画像と名前、最初の一行だけであることがほとんどです。」
確かに何人ものつぶやきを一望できるタイムラインで、一人ひとりのツイートをじっくりこまめにみることは少ないでしょう。筆者自身も3,000人近くいるフォローの投稿をすべて熟読するということはなく、気になったもののみスクロールを止め、読むだけです。そこで大事になってくるのは「お?」と目を引き付ける一行目の文章。詳しい情報はさておき、一行目の文章17文字で共感を得て、他者と差をつけるということが大切なのです。
《ポイント》一秒で共感を得る「キャッチコピー」をつける。
歴10年のコピーライターが工夫した2つのコツ
飲食店オーナーやスタッフさんの中には「文章なんて苦手!無理!」という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、文章を考えるのにそんなに難しく考える必要はありません。ある2つのコツを掴めば誰でも共感を得やすい文章を作れるようになるのです。
筆者は、これまで各雑誌や大型ハンバーガーチェーンのチラシのキャッチを手掛けてきた知人、コピーライターの歴10年のT氏にインタビューしてみました。より多くの人に共感できる一文を作るため彼が意識してきたことは次の2つです。
1.中学生でも読める文であること
2.文中のひらがな、カタカナ、漢字の割合
「え?たったこれだけ?」と、あまりのシンプルさに驚いた方もいるのでは?
共感を得ることは、他者の言葉により近い距離や親近感を感じることです。
キャッチコピーを作るに当たって、難しい文章やスキルは必要ありません。
「誰でもわかりやすい文であることが大前提。一目見たときにスッと頭に入ってくる漢字と仮名のバランスが大切だ。」とT氏は言います。
■AとBどっちが分かりやすい?
1.誰でも読める文章はどっち?
A.この馨しい香りに魅了されてしまいそうになります。
B.この、おいしそうな香りにうっとりしてしまいます。
→Aは漢字が難しいので読み方を考えてしまうのでスッと内容が頭に入ってきにくい。
2.読みやすいバランスはどっち?
A.御来店有難う御座います!
B.ご来店有難うございます!
→Aは中国語のように漢字ばかりが並んでいて日本語としてはバランスが悪く読みにくい。
3.共感を得られる内容はどっち?
A.本日より、心斎橋で新しくオープンしました!
炭火焼鳥のお店「〇〇〇〇」です。
名物は「鶏の刺身」と「炭火焼鳥」。
皆様ぜひ一度お越しください♪
B.今夜、焼鳥食べたいなぁ~…と思った方は!
本日より、心斎橋で新しくオープンの
炭火焼鳥のお店「〇〇〇〇」へお越しください♪
名物「鶏の刺身」と「焼鳥」は必食です。
→Aは新店情報は全面的に伝えられるが「それで?」となって流されてしまう可能性が高い。ターゲットを絞り一行目には共感を得られるワードを書くのがおすすめ。
反応がよくなるキャッチコピーのコツは、こちらの記事でも解説しています。ぜひお役立てください。
■解りやすく、共感を得る文章まとめ
・「そうだ 京都へ、行こう。」太田恵美
・YOMIURIONLINE 関西初 企画・連載「そうだ 京都、行こう」キャンペーン(JR東海)/2017年5月10日
→テレビCMでも放送され、20年以上にわたり使用されているJR東海の名キャッチコピー。作者は太田恵美さん。極めてダイレクトで解りやすく「あ、行きたい。」と同感してしまう。
・「まず、総理から前線へ。」 糸井重里
・毎日新聞 キーパーソンインタビュー 糸井重里さん・後編 「ほんとうかな」と自問する力/2015年5月17日
→雑誌「広告批評」の反戦広告特集(1982年)で掲載されたコピー。作者は糸井重里さん。「だって、誰だって危険な目に遭いたくないもの。」という人の心理を突いた作品。
・「夜更けのナポリタンは、ベッドより心地いい。」Meets Regional(no.358 2018.4)/京阪神エルマガジン社
『Meets Regional 358 梅田はうまいよ!』p.13(2018年3月1日発行/京阪神エルマガジン社)
→毎月1日発売の雑誌「Meets」358版13ページ「梅田はうまいよ!」名場面集に掲載されたコピー。「それ、わかるわ~。」と夜食ならではの美味しさを思い浮かばせる。
・「暑い暑い世の中で ビールだけが冷えている。」
→ 「KIRIN」キリンビール株式会社の1993年企業キャッチコピー。作者は中村禎さん。読者と同じ状況に立ちながら「美味しい」あの瞬間へと導いてくれる。
■いかがでしたか?
SNSでもしっかり効果を出したい。そんなオーナーさんはぜひ参考にしてみてくださいね。フォロワーを増やす方法も紹介しているので、あわせてご覧ください。
【参考URL】
・YOMIURIONLINE 関西初 企画・連載「そうだ 京都、行こう」キャンペーン(JR東海)/2017年5月10日
・毎日新聞 キーパーソンインタビュー 糸井重里さん・後編 「ほんとうかな」と自問する力/2015年5月17日
【参考文献】
『Meets Regional 358 梅田はうまいよ!』(2018年3月1日発行/京阪神エルマガジン社)