今の時代、新規のお客様を遊び感覚で増やせる集客術(前編)
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飲食店を経営するにあたり、最大の悩みとして挙げられるのは集客です。
とくに新規のお客様をいかに獲得できるのか。
今回のコラムは、集客問題の解決をテーマにお届けします。
キーワードは”遊び感覚”。
新規のお客様を”遊び感覚”で獲得をするとは、一体どういうことなのでしょうか。
むしろ、試行錯誤をして苦労を重ねている方も数多くいらっしゃいます。
実際にオープンしてしばらくは、友人・知人のサポートで新規のお客様が途絶えずに、来店されます。
しかしながら、周りの手助けがいつまでも続くわけではありません。
常連客がついても、ずっと通い続けてくれるわけではありませんし、客足の伸びにも限界がやってきます。
いずれにせよ、どこかのタイミングで集客力をつけることと向き合わなければならない状況に立たされるのです。
なぜ、赤字店経営者の98.1%は苦労するのか
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飲食店の調査に特化した「飲食店リサーチ」の調べ⁽¹⁾によると、赤字店経営者の98.1%が集客に悩みを抱えていることがわかっています。黒字店であっても70%近くの経営者が、問題視している課題です。
集客問題を解決すべく、多くのお店がSNS対策や新規メニューの開発といった対策をとっています。
しかし、効果が感じられないことも少なくありません。
グルメサイトやSNSに掲載をしたり、トレンドも意識をして取り入れたりして、いろいろ方法を試してはいるけど上手くいかない。
なぜ、このような事態に陥ってしまうのでしょうか。
そこで筆者のまわりで飲食店で外食をするのが好きな方々に”新しくお店を探す際、訪問する気にはなれないお店の特徴”をテーマにヒアリングしてみました。
・「流行やインスタ映えを意識し過ぎて、失敗してしまっているお店がある。別に無理してまで写真映えを臨んでないし、流行でお客さんを釣ろうという魂胆も垣間見える。またお店の世界観からブレてしまっているケースもあって残念に思える。トレンドを活かすのと、トレンドに右往左往するのは違う。ここがわかっていないお店には行かない。」(30代・会社員)
・「SNSの投稿、グルメサイトの情報で料理は美味しそうだし、お店の感じもわかるけど、行ってみたいとは別。今までの経験から、実際に足を運んだら、大きく期待を裏切られたことが多々ある。だからお客さん呼ぶために無理に頑張ってます感が出ていると、行く気にはなれない。ちょっと余裕持ってラフな感じがいいかな。」(20代・主婦)
・「この前たまたま食べに行ったお店で、集客頑張っているんですって言われたけど、どの媒体でもSNSでも今まで目にしたことがない。いろいろ検索をしても、ほぼ出てこなかった。お店は努力しているつもりかもしれないけど、足りないのか間違えているのか、厳しく言えば甘い。お客さんに見つけてもらえないので、そもそも行きたい、行きたくないの前段階でしかない。」(30代・自営業)
・「クーポンとか割引すりゃお客さんは来るでしょ、と思ってるかもしれないけど、楽しめなさそうなお店には興味を持てない。むしろ笑顔がめっちゃ良くて、可愛い店員さんいたら会いに行きたくなる。スタッフさんが楽しく働いてるお店に行きたい」(10代・学生)
グルメな人たちの声からわかることは、集客をすることに躍起になることは逆効果かもしれないということです。
また、お客様が望んではいない情報を発信している可能性や、対策していることの努力が不足していたり間違っていたりする可能性もあることを念頭に置いておかなければなりません。
したがって、”無理をしてしまえばお客様には筒抜けである”という感覚、むしろ遊びくらいのラフな温度感が、今の時代においては集客を成功させる鍵になるのではないでしょうか。
さいごに
【参考文献・リンク】
⁽¹⁾飲食店経営者の「年収」や「悩み」をアンケート調査。赤字店の98.1%が「集客力」に課題|Foodist
https://www.inshokuten.com/foodist/article/4744/