「必要な資格や経験は?」
「バーテンダーに向いてる人って?」
「給料事情ってどうなってるの?」
「将来性はある仕事なの?」
そんな疑問や不安にすべてお答えします。今回は未経験からでもバーテンダーになるための方法を、まとめました。
じつは資格や学歴がなくても、バーテンダーにはなれます。ただし、バーテンダーとして働くには、取得しておいた方がいい民間資格や、積んでおいた方がいい経験があります。
これから目指したいという方は、こちらで学んでください。転職やアルバイト、副業、将来的にバーを開業したい方にもおすすめです。バーテンダーになるには、どのような道を歩めばよいのかが明確になりますよ。
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●目次
- バーテンダーとは
- バーテンダーになる3つの方法
- 年齢制限について
- バーテンダーになるには(年齢)
- バーテンダーに向いている人とは?
- バーテンダーの給料事情
- 将来性は実績次第!?
- 開業・独立をする方法
- さいごに
●バーテンダーとは
バーテンダーとは、 バーやラウンジに訪れたお客様に対してカクテルやビール、ウイスキー、ワインなどのお酒を提供する仕事です。
バーと言ってもオーセンティックなバーからショットバー、ダーツバー、ミュージックバー、マジックバーまで、そのバリエーションは多岐にわたります。
カクテルを作ったり、ビールを注いだりするだけではなく、会話やおもてなしも業務の一環です。お客様にバー・ラウンジという空間で楽しんで頂けるサービスを提供します。
またカクテルと言っても、その種類は3000種類を超えます。すべてを覚える必要はありませんが、プロのバーテンダーであれば、最低でも100種類以上のレシピは頭に入れておかなければなりません。ほかにもリキュールや、スピリッツなど、さまざまなお酒について知っておく必要があります。
具体的な仕事内容については、「バーテンダーが語るバイト事情① バーの仕事内容のすべて」で詳しく解説しているのでご覧ください。
●バーテンダーになる3つの方法
資格や学歴、年齢制限があるわけではありません。バーテンダーになるには、3つの方法があります。
①バー・ラウンジでアルバイト・正社員として経験を積む
②バー以外で飲食店の経験を積む
③バーテンダースクール、調理・ホテルの専門学校に通う
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。
①バー・ラウンジでアルバイト・正社員として経験を積む
バー・ラウンジの求人に応募をして、バーテンダーとして活躍をする方法です。すでにバーテンダーが在籍しているので、先輩スタッフからお酒に関する知識を学べます。
ただし、バーテンダーを募集している求人は決して多いわけではありません。経験者を探しているバー・ラウンジも多いので、未経験者でも歓迎しているお店を探しましょう。またバーテンダーとしての経験があれば、給与アップが見込めます。現場での経験を重ねることはとても大切です。
なお大阪・京都・神戸でバーテンダー求人をお探しの場合は、関西を中心とした飲食店求人サイト「食ジョブ」で探すことができます。
②バー以外で飲食店の経験を積む
2つ目は、バー以外の飲食店で経験を積む道です。どのような飲食店でも良いわけではなく、お酒を豊富に扱っているイタリアンレストランやダイニングバーなどを選びましょう。最近では、本格的なバーに劣らないほどカクテルやワイン、ビールを提供しているお店も増えています。
こういった飲食店ではお酒だけではなく料理や接客など、飲食店に関わる業務を学ぶことができます。気をつけたいことは目標です。あくまでも将来的には、バーテンダーになるために、今の仕事に就いたことを忘れてはなりません。
お酒のスキルや知識が身についた時点で、バー・ラウンジの求人に応募をしてバーテンダーになることができます。
③バーテンダースクール、調理・ホテルの専門学校に通う
プロのバーテンダーを目指すためのバーテンダースクール、カクテルスクールがあります。お酒はもちろん開業や経営に関する知識を学ぶことが可能です。
一定の費用はかかりますが、第一線で活躍しているプロから高度な技術を教わることができます。夜間や短期集中など、ライフスタイルに応じたコースも用意されているので、仕事をしながらでも学べます。「バーテンダースクール」「バーテンダー 学校」などで検索してみましょう。
また幅広く勉強をしたい方には、調理やホテル、観光系の専門学校がおすすめです。どういったお店で働きたいのか、どんなキャリアを進みたいのかを考えて、自分に合った学校を探してみてください。
●取得したい2つの資格
バーテンダーに関する民間資格はいくつかありますが、なかでも代表的なのが以下の2つです。
・N.B.A.検定試験制度
最もメジャーな日本バーテンダー協会(NBA)による検定。なかでもバーテンダー 呼称技能認定試験は、満20歳以上でアルコールを扱う飲食店に勤務している人なら誰でも受けることができます。すべて学科試験です。
・プロフェッショナル・バーテンダー資格認定試験
「バランスのとれたバーテンダーの育成」および「バーテンダーの資質の向上」を目的とし多試験です。学科試験の他、実際にカクテルを作る実技試験もあります。
資格はバーテンダーになるうえで、必ずしも取得しなければならないというものではありません。アルバイトであれば資格がなくても誰でもなることができます。しかし資格を持っていると、「ちゃんとした知識を持っているから信用できる」と、お客さんからの信用を得やすくなります。
また将来的に独立して自分のバーを持とうと思っている方にも資格は重要です。アルコールの取り扱いや衛生管理についての知識を得ておくと開業の際に活かせます。さらには技術向上にもつながります。お酒の種類や接客など、バーテンダーとして働くうえで重要な知識を得ることができる、大変有益なものです。
●年齢制限について
バーテンダーには年齢制限がありません。未成年でもバーテンダーになることができます。もちろん20歳に満たない方の飲酒は法律(未成年者飲酒禁止法)で禁じられているので、お酒を飲むことはできません。またN.B.A.検定試験制度などの資格を取得するためには、成人という条件が設けられています。
さらに18歳未満の年少者は、午後10時から午前5時まで働くことが法的(労働基準法第61条)に禁じられています。このような理由から、本格的なバーテンダーとして仕事ができるのは20歳以降と考えてください。それまでは修行の身として、レベルアップをしていきましょう。あらかじめ経験をしておくことで、成人すればスタートダッシュができます。
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●バーテンダーに向いている人とは?
バーテンダーに向いている人の特徴を3つ紹介します。
①体力があること
②コミュニケーションが好きなこと
③研究熱心なこと
それぞれのポイントを解説します。
①体力があること
バーテンダーの日常には、昼夜逆転があります。営業時間が、深夜・早朝にまでおよぶお店も少なくありません。夜を中心にした生活リズムが苦手な人には、適切ではない仕事でしょう。不規則な生活には、体調管理が重要です。
また長時間におよぶ立ち仕事です。動き回るようなことはありませんが、足腰に負担がかかります。腰痛でバーテンダーも少なくありませんが、定期的な身体のメンテナンスが必要です。
格好いい仕事のイメージがあるバーテンダーですが、過酷なこともあります。体力はもちろん精神的にもタフな方が向いていると言えるでしょう。
②コミュニケーションが好きなこと
お客さんのなかにはバーテンダーとの会話を楽しみに来店する方や、聞いてほしい愚痴、悩みを抱えているという方もいます。お酒やカクテルに関する知識は必須ですが、コミュニケーションを通してもお客さんに満足していただかなくてはなりません。
といっても、一人でベラベラと話せるようになる必要はありません。話術を向上するのもそこそこ大事なことですが、それよりも相手の言葉に耳を傾け、きちんと「聞く」という姿勢をとることのほうがはるかに重要だといえます。
コミュニケーションにおいて最も大事なのは「聞く」ということ、そして「あいづち」です。
自分の話をするのではなく、相手の話を聞く。あいづちは相手の目をみてきちんとリアクションをとる。当たり前のことかもしれませんが、どんな接客業でもこれは大事なことです。
「聞き上手」な人柄は人から好かれる傾向にあり、自分目当てにお店に通ってくれるファンの獲得にもつながります。詳しくはこちらの記事で学んでいただけます。
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③研究熱心なこと
バーテンダーになるには、お酒の知識が必要です。しかし、はじめは詳しくなくても構いません。働きながら覚えていきましょう。
大切なのは、知らないことを追及していく研究心です。楽しみながら覚えることで、自然と詳しくなりますよ。例えば、『注文の雑な客 』というボードゲームがあります。
カクテルやお酒の名前を遊びながら学べます。まずはこういったゲームで遊びながら覚えていくのも1つです。
#ボードゲーム
注文の雑な客
めっちゃバカゲー??(誉め言葉)
雑な客になりきってバーテンにカクテルをあいまいにフワッと頼む。バーテンたちは手探りで質問してジャストのカクテルを提供できたら勝ち??
bar好きにはたまらないゲーム???????
ノリがいい人達だったから小芝居利いてて最高でした?? pic.twitter.com/U9QaXbbWLm— さと (@230jp) May 12, 2018
注文の雑な客
手番PLは客に、他PLはバーテンダーになります。バーテンダーは注文の雑な客の意味深なオーダーをきき、望みのカクテルを探します。的中すれば客はバーテンダーを褒め、はずされても気前よく味わいましょう。カードがオシャレだから、眺めるだけで楽しいかも。pic.twitter.com/ZNaUeqsYNB— ボードゲームを紹介する山田三郎bot(一郎監修) (@BGintro3) October 1, 2019
また自分で実際にお酒を手に取りカクテルを作ることで、より効率的に覚えることができます。お酒に知識に自信がない方も、まずは自宅でできる簡単なカクテルから始めてみてはいかがでしょうか?
●バーテンダーの給料事情
バーテンダーの給料(正社員)は、年収ベースで300~400万円。アルバイトは1,500円が平均的な時給です。これはあくまでも目安なので、参考程度にしてください。お店の経営スタイルや規模、地域によって相場は変わります。
一般的に都心部や大手系のバー・ラウンジ、または有名なホテルやレストランの給料は高水準です。福利厚生や社会保険などの制度も充実しているでしょう。また深夜以降の時給は高く設定されており、売上によって報酬を得られるお店も少なくありません。
独立や開業をすれば、さらに高い給料が見込めます。ただし売上が安定しない場合は、今までよりも年収が下がるリスクもあることを、頭に入れておきましょう。
●将来性は実績次第!?
どのような道を進むかによって将来性は変わります。本格的なバーに就職をして、現場でプロフェッショナルを極める道もあれば、ホテルのバーテンダーとしてマネージャーや管理職になる道もあります。ワインソムリエや唎酒師など、ほかの専門性を高めていくバーテンダーも少なくありません。
方向性によりますが、バーテンダーとしての腕を磨くことは重要です。その1つに、一般社団法人日本バーテンダー協会が実施する「全国バーテンダー技能競技大会」への出場があります。「ベストネーミング賞」「ベストテイスト賞」「ベストテクニカル賞」「フルーツ部門」などの部門が設けられており、大会で上位にランクインをすれば、バーテンダーとしての評価はもちろん知名度も上がります。
将来性を心配する方であれば、このように実績や成果を着実に残していきましょう。ほかのバーテンダーにはないスキルや能力があれば、どこでも求められる人材になります。
いずれにしても飲食店業界そのものが景気に左右される業態です。さまざまな道があるバーテンダーとして、どんな将来を進みたいのか一度考えてみましょう。
●開業・独立をする方法
バーテンダーになる前に、開業・独立と言われてもイメージできないかもしれません。ただし「自分のお店を持ちたい」という夢を持つバーテンダーは多くいます。独立をすれば自分が理想とする空間やスタイルで、お店を開くことができます。
開業をすること自体は、難しいことではありません。資金としては1000万円ほどあればできます。最近では、できるだけ資金を抑えたいということで、居抜き物件でスタートする方も増えています。このような手順は、さまざまな書籍やサイトで詳しく紹介されているので、一度検索をしてみてください。ここでは、あくまでもバーテンダーを目指す方に向けて今からできることを述べておきます。
それは開業・独立をする前に、戦略を組み立てておくことです。なぜなら開業は簡単にできても、利益を上げ続けることや、人気店として継続させること苦労することが多々あるためです。
戦略と言っても、難しく考える必要はありません。例えば人気店を訪問して、なぜ支持を集めているのか分析したり、集客ができるビジネスモデルを構築したりと、骨組みに関するプランを持っておきましょう。うまくいかなかった場合の別のプランも考えておくことで、開業に臨むことができます。
プランが成功するのかどうか、実験的に期間限定で開業をしてみる方法もあります。間借りできるような飲食店を探して、自分のアイデアがお客様に評価されるのかを試してみてください。
バーテンダーになることができれば、上記で挙げた準備をしておくと良いでしょう。
独立・開業のメリットはこちらの記事でご確認ください。
●まとめ
バーテンダーとして働き始めるのは難しいことではありません。正社員、アルバイトを募集しているお店も多いです。学生であればまずはアルバイトとしてスタートを切ってみるといいでしょう。
始めることは簡単ですが、続けていくにはそれなりの知識とテクニックを要します。将来的に自分のお店を持ち、それだけで食べていきたいとお考えの方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
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