この夏は生ビールを美味しく飲もう!お店で実践できちゃう生ビールサーバーの美味しい注ぎ方
今年の夏もいよいよ本番を迎え、ここ最近の気温は35度以上を記録する猛暑日となっています。
お酒好き・ビール好きの人ならば、こんな暑い日にこそビールが欲しくなるもの。
それにせっかく飲むならば、家とは少し違った美味しい生が飲みたくなりますよね。
飲食店も夏の時期は、特に生ビールに力を入れているというところも多いはず。
そこで今回は、美味しい生ビールを提供するためのコツや一風変わったビールの注ぎ方をご紹介したいと思います。
●目次
・暑い夏にはやっぱり注ぎたての生が飲みたいー!
・生はもっと美味しくなる!名人が教える注ぎ方とは
・お店でもできる生を美味しく注ぐコツ
●暑い夏にはやっぱり注ぎたての生が飲みたいー!
夏の時期に需要が伸びるビールは、お店に訪れたお客様が最初に口にするお酒でもありますよね。つまりビールは、お店のファーストインプレッション(第一印象)を担う飲み物でもあります。
こう考えると、ビールの美味しさって飲食店にとっては意外と重要なのではないでしょうか。
出典:「キリンビール大学」レポート 2017年 世界主要国のビール消費量|2018年|ニュースリリース|キリン(https://www.kirin.co.jp/company/news/2018/1220_01.html)
2017年における世界のビールの総消費量を見てみると、約1億8672万㎘もの量が消費されていることがわかります。
この総消費量をわかりやすく説明すると、東京ドームをジョッキに見立てて約151杯分もの量に相当すると言われています。これはものすごい量ですよね。
ちなみに日本のビール消費量は、約511万㎘となっています。
ビール需要が落ち込んでいるというニュースもよく耳にすることはありますが、それでもこれだけの量のビールが毎年消費されているんです。
また最近ではキリン・アサヒ・サッポロ・サントリー・エビスといった日本の主要ビール以外に、小さなビール醸造所で作られるクラフトビールも人気を呼んでいます。
●ビールがもっと美味しくなる注ぎ方とは
美味しいビールを提供しようと言っても、飲食店が提供するビールは先ほどご紹介した主要ビールがほとんど。
どのお店も同じビールを出しているのだから、そんなに味は変わらないと思いますよね。
ですが、特に生ビールは注ぎ方一つで味を魔法のように変化させることができてしまうらしいんですよ!
そんなビールの注ぎ方にこだわり、ビールを知り尽くした名人とも言える方が広島にいることをご存知でしょうか。
そのビール名人と言われる方が、広島で「ビールスタンド重富」を営んでいる重富 寛さんです。
普段であれば広島へ行かないと重富さんのビールを味わうことはできませんが、今回なんと大阪で行われるイベントに重富さんがやって来るとの情報が!
以前から気になっていた筆者はさっそくこのイベントへ向かい、重富さんが注ぐ極上のビールを体験してきました!
去る2019年7月20日。
やって来たのは梅田の阪神百貨店。
この日開催されていたイベントが、「クラフトビールと餃子マーケット」というもの。
名前からわかるように、クラフトビールと餃子を楽しむことをコンセプトとしたイベントです。
そのイベントの目玉コーナーで、重富さんが注いだ生ビールを実際に味わうことができました。これはかなり貴重な体験。
この方が、かの有名なビール達人の重富 寛さん。
一糸乱れぬ動作でドンドンと生ビールを注いでいます。
重富さんが注ぐ生ビールは全部で6種類。
全て同じアサヒの生ビールを注ぐのですが、注ぎ方によってこれだけの変化を生ビールみ出せるんですって
◆1度注ぎ
最初の一杯に超オススメビールが喉を駆け抜ける爽快感
◆2度注ぎ
これがビールの旨さだ!!爽快感・苦み・甘みのベストバランス
◆3度注ぎ
ビールは苦くない!!炭酸弱め、甘いビールになります
※苦みは泡に集中するため、泡は苦いです
◆マイルド注ぎ
炭酸の苦みを極限まで弱めビール本来の甘みを優しく楽しめます
◆シャープ注ぎ
初体験の口当たりでなめらかな喉越し!!炭酸と苦みを極限まで残しました
◆ミルコ
泡だけを楽しむ新感覚!!チェコでは「ムリーコ」と呼ばれています
◆3度注ぎの味わいを実際に体験してみた!
今回は注ぎ方で生ビールの味がどれだけ変わるのかというところを確かめるため、ビールの苦みを抑えた「3度注ぎ」を実際に味わってみました。
3度注ぎはまず生ビールをサーバーから勢い良く注ぎ、たくさんの泡を立たせます。その後はビールの泡を少し休ませながら、この行程を2回繰り返します。
このようにたくさんの泡を立てて、ビールに本来含まれている炭酸や苦味、タンパク質の成分を泡の中に閉じ込めていきます。
そして残ったビールには甘みだけが残っていき、炭酸や苦みが苦手な人でも飲みやすいマイルドな口当たりに変化していくようです。
実際に3度注ぎを飲んでみて驚いたのは、やっぱり甘みでしたね!
普段の生ビールでは感じたことのないしっかりとした甘みを確かに感じました!
これは是非とも飲んで体験してみてほしい!
●お店でもできる生を美味しく注ぐコツ
初めて名人と言われる方が注ぐ美味しい生ビールを頂きましたが、名人が入れるからこそ美味しいだけで普通の飲食店で飲む生ビールはどこも同じ味だろうと考える方もいらっしゃるはず。
ですが、飲食店にあるビールサーバーでもかなり均一に美味しい味の生ビールを注ぐことはできるのです
ちょっとした心掛けとコツでお店の生ビールが今よりもさらに美味しくなり、他のお店と差をつけることができるかもしれませんよ。
◆ビールサーバーに繋ぐ樽は残さない
基本的にビール樽は1日1本を空けるようにして、なるべく樽の中にビールを残さないように気を付けなければなりません。
単純に考えてみると、瓶ビールや炭酸飲料を1本空けてから三日に分けて飲むようなことはしませんよね。
その日開けたビール樽はその日のうちに飲み切り、味が劣化しないように管理することをおすすめします。
◆ビールサーバーの洗浄を徹底しよう
ビールサーバーを毎日洗浄するというひと手間で、ビールの味は大きく変わります。
飲食店によっては、ビールサーバーをほとんど洗っていないこともあるようです。しかし、そんなビールサーバーから注がれるビールの味はやっぱり格段に落ちてしまうもの。
美味しい生ビールを入れるためには、ビールサーバーをできるだけ毎日洗浄して清潔に保つことが何よりも必要です。
◆グラスを清潔に保つことも大切
ビールサーバーと同じく、ビールグラスも清潔に保つことも重要なポイントです。
ビールの味は泡によってかなり左右されるので、美味しいビールを注ぐためにはキメの細かい泡を作ることが大切なんです。
できるだけホコリや油分を取り覗いた清潔なグラスにビールを注ぐことで、キメの細かい良い泡を作ることができるようになりますよ。
●夏こそ美味しい生ビールを注いで集客アップを
どこのお店でもサクッと飲める定番のビール。
ですが、どのお店でも飲めるからこそ美味しさを追求するお店は貴重なのです。
美味しい生ビールが飲めるお店というのは、それだけで魅力的なお店に感じますよね。
暑い夏の集客をアップさせるためにも、今回ご紹介した美味しい生ビールの注ぐコツを是非ともお店などで実践してみてはいかがでしょうか。
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