本当に行くべき企業を見分ける方法③
就職人気ランキングに左右されるのではなく、自分の価値観で就職活動先を選び抜く方法。
さらに就職先として飲食業界を選ぶべきかどうかを、シリーズで考察しています。
前回は安定した収入を獲得し続けるため、そして充実した仕事をするためには「安定した企業」ではなく、どんな状況でも活躍できる「安定した自分」を手に入れる重要性を説きました。
では、どんな企業であっても活躍できる人材にどうすればなれるのでしょうか。
なぜ飲食店はアルバイトでは人気で、就職先では不人気なのか
各都道府県・地域で1位は「飲食・フード」。
続いて「オフィスワーク・事務」や「販売」「軽作業・清掃・警備・引越し」「接客・サービス」などがランクイン。
フリーターや主婦・主夫だけでなく、アルバイト先に飲食業界を選ぶ学生は多数を占めます。
多様な働き方を調査研究する「ツナグ働き方研究所(株式会社ツナグ・ソリューションズ/本社:東京都千代田区/代表取締役社長:米田光宏)」は、学生を対象に「アルバイト採用ブランド調査」(2)を実施。
今、学生がしたいアルバイトがランキングで公表されました。
1位は『スターバックスコーヒー』。さらに『東京ディズニーランド』『ユニバーサルスタジオ・ジャパン』『マクドナルド』『ローソン』が続いています。
トップ5に飲食店が2社ランクイン。「時給」や「働く環境」「やりがい」といったポイントが重視されているようです。
アルバイトでは、人気のある飲食業界。
しかしながら、就職先としては人気がなくあります。
就職・転職のための企業リサーチサイト「Vokers」から発表されている
「働きがいのある企業ランキング2018」を参考にしてみましょう。
「就職したくない業種」として「小売・外食」(23.2%)が堂々の1位。そして「金融・法人サービス」(11.6%)、「運輸・物流」(9.6%)が上位に挙がっています。
長時間労働や人員削減の影響を受ける業種が敬遠されているようです。
飲食店は重労働だというイメージが定着しているのかもしれません。
しかしながら、本当にそうでしょうか。
現在、業績を伸ばしている企業は今までの常識にはない経営をしています。
飲食店で働く常識は変わりつつある~「ロイヤルホテル」を事例に~
例えば、ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」や天丼店「てんや」を運営する『ロイヤルホストホールディングス』。
2017年の年末、株価は27年ぶりの高値をマーク。(3)
さらには,9年連続で、経常利益の増益を確保しています。(4)
苦戦をするファミリーレストランも多い中で、なぜここまで好調なのでしょうか。
実は働き方改革が大きく影響しています。
2017年に24時間営業を廃止。
さらには休業日(元旦・5月・11月)を導入しました。
不採算の深夜帯である営業をストップ。
そして売上が見込めるランチ時間帯に営業力と人員を集中させて、今まで以上の 黒字経営を実現させたのです。
また飲食業界のホワイト企業度をはかるランキングがあります。
ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」を運営する『株式会社アレフ』が、有休消化率6割以上、残業時間18.4時間をマークして話題になりました。アルバイトで人気の『スターバックスコーヒー』も2位にランクインしています。
業績が好調な企業ほど、労働環境は良好なケースが多いのです。
話を就職活動に戻しましょう。
ここで言いたいのは、今までの固定概念や世間のイメージで企業・業界を見ない方がいいということです。
さいごに
どうしたいのか自分を納得させられる力を身につけることこそ、「安定した自分」になる方法です。
まわりに正解を探したり、意見を求める癖がある場合は、その習慣を少しづつなくしていった方がいいでしょう。自分以外の情報に左右されてしまうと、つねに不安や迷いが消えません。
今日からでも実践できる方法があります。
日常的なことから、自分で選ぶ癖をつけるということです。
例えば、
・飲食店に入って食べ物・ドリンクを選ぶとき
・待ち合わせ時間や場所を選ぶとき
・買い物で衣服を選ぶとき
・友人・家族からしたくないこと誘われ事、お願い事をされたとき
周りに意見を求めるのではなく、周りの情報に従うのではなく、どんなことでも 自分で選ぶことからして始めてみてはどうでしょうか。
今回の記事を参考にして、世間で人気の企業であっても、知名度の低い企業・不人気の業界であっても自分で納得できる会社・業界選びをしてみてください。
「安定した自分」であれば、どこでも継続的に自分らしく活躍し続けられることでしょう。
【参考文献・リンク】
(1)人気アルバイト職種ランキング|from A navi
(2)【ニュースリリース】いま、大学生がバイトしたいNO.1はスターバックス!アルバイト採用ブランドランキング(学生編)|「ツナグ働き方研究所」