愛されアカウントのフォロワーは中の人に魅せられていた

「全然フォロワー増えない!」と、SNS運用を諦めかけていた飲食店オーナーの方必見!
以前のSNSコラムでは(《必読》SNSフォロワーは見込み客?接客上手のスタッフにツイッターの運用を任せるべき理由)ツイッターで共感を得ることの大切さをお話しました。

では実際にどうすればよいのか?

今回は人気アカウントづくりのコツをゆるキャラから学んでいきたいと思います。

■みなさんは「中の人」ってご存知ですか?

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「中の人」とは、着包みなどを着てとある特定のキャラクターを演じている人のこと。
外部から見た、組織などの関係者や裏方のことを指します。

それが、なぜツイッターと関係あるのかというと、SNSでこそ活躍するのがアカウントの「中の人」だからです。この「中の人」の存在が感じられるようなキャラクターであればあるほど、フォロワーの親近感や共感を得られ、より一層人気のアカウントへと発展させることができるのです。

確かに、接客においても相手がどんな性格なのか分かると親しみやすさが湧くときってありますよね。

今回は、その良い例となる3つのアカウントをご紹介します。あの超有名ゆるキャラたちも登場するのでお楽しみに。

1,くまモン

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こちらは皆さんもご存知のゆるキャラ「くまモン」のアカウント。熊本のイメージアップに貢献する有名なキャラクターとなりました。フォロワーは2018年5月3日現在811,600人以上。

着ぐるみを着たくまモン(中の人)が実際に日本各地に行って写真を撮ったり、芸能人と一緒に撮影した写真を載せることで「私もここ知っている」「芸能人のコロッケだ」などユーザーの興味・関心・共感を得ている人気のアカウントです。

また、「中の人」が実際に熊本弁で話をしていることから、九州の人々にも非常に馴染みのあるキャラクター作りができています。

2,Ponta

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こちらは三菱商事の関連会社である株式会社ロイヤリティ マーケティング(Loyalty Marketing, Inc.)が発行・運用・管理する共通ポイントサービスのイメージキャラクター「Ponta」のアカウントです。

キャンペーン情報ばかりではなく、Pontaの私生活が垣間見えるイラストや写真などの投稿が多く、親しみや愛着がもたれやすくなっています。

ほんわかしたトーンでユーザーに癒しを与えてくれます。フォロワーは190,260人。

3,NHK広報局

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Twitterで「中の人」が人気を博しているビジネスアカウントの代表格は「NHK広報局」のアカウントです。フォロワーはなんと、2,159,930人。NHKという堅いイメージとは裏腹に顔文字やアスキーアートを使ってユーモアのあるツイートでユーザーを楽しませ、そのギャップが人気の秘訣となっています。

■飲食店のツイッターアカウントでできること

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SNSは人と人がコミュニケーションを行うために使うツールであるため、飲食店が淡々と情報だけを発信するような事務的なツイートには興味を惹かれにくいのが事実です。「おすすめの逸品紹介」や「今お席空いてます」といった業務的内容以外にも、もっと中の「人」のキャラを出し個性と親しみやすさのあるアカウントを作成してみてはいかがでしょうか。

例えば、スタッフの人数が多い居酒屋では毎日の担当を決め、ローテーションで更新することでそのお店の雰囲気が伝わりやすくなります。「接客ならこの子がぴかイチ!」というのであれば「居酒屋○○看板スタッフA」のアカウントを作って、そのスタッフの人柄や接客態度が全面的に出る投稿をするのも1つの手。

■実際に飲食店の中の人がしている工夫

どうすればウケの良いキャラができるのか?若者向けの投稿って…?

ここからはツイッター上のキャラづくりがしっかりしている、実在飲食店アカウントをみていきましょう。筆者が山口県に住んでいた学生時代に、働き通っていた飲食店のSNSの工夫を2つ紹介します。

1,動画や写真でスタッフがネタを披露
→ターゲット層:学生、20~30代男女

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山口県の某人気某居酒屋のツイッターでは、学生をターゲットとした集客のためSNSをしています。働くスタッフにも学生が多いことを生かし、飲食のダジャレを含めた文章、芸人のネタを真似た動画や画像を投稿することで近隣の大学に通う学生にも注目されはじめました。
また、ネタだけでは何のお店かわからないので、動画の中で平日のお得な情報や本日の仕入れなどもしっかりと紹介。明るく、面白そうなスタッフがいることがわかり、新規の人でも気軽に行ける「入りやすさ」と「親しみやすさ」が出ています。

2,趣味や好みを全面的に出す
→ターゲット:20~60代誰でも、野球ファン

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山口県の繁華街の裏路地にある、隠れ家・焼きとんのお店です。こちらの大将はカープの大ファン。お店の宣伝情報は基本紹介文のみで、なんと投稿の内容は9割がたが野球に関するツイートとなっているのです。

この場合、幅広い層への集客は狙いにくいですが、カープファンや大将の人柄に惹かれた人などピンポイントの客層に対して非常に深く興味をもってもらいやすくなります。

ちなみにこちらのお店、試合の日は必ずと言ってよいほど、店内はカープファンが集う満席状態。常連さんも続出しています。

■まとめ

SNSはコミュニケーションを楽しむツールなので、オーナーやスタッフさんもフォロワーとのやり取りをしながら楽しく更新できることが一番です。

「お堅い」投稿が好まれない傾向にあるツイッターは、中の人のキャラクターを出して親近感や共感を得ることが大切なのです。

【参考文献】
株式会社グローバルリンクジャパン/清水将之『SNSマーケティングのやさしい教科書』(株式会社エムディエヌコーポレーション/2017年3月)

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