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飲食業界の革命⁉「食のセレクトショップ」とは

「1つのお店で有名店の味を一度に楽しめる」

まるでアパレルのセレクトショップやWebサイトのキュレーション(まとめ) サイトのような形態の飲食店が今、注目を集め始めています。

「食のセレクトショップ」というコンセプトを持つ新しい飲食店の経営スタイルは、すでに東京や大阪といった日本国内でも浸透し始めています。

今回は飲食業界に生まれた新しい経営スタイルの波と、そのスタイルをいち早く取り入れた飲食店の実例を調査してみました。

●目次

●そもそもセレクトショップとはどんな形態のお店?

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飲食業界で注目される「食のセレクトショップ」 という新しい経営スタイル。

この「食のセレクトショップ」という名称は、新しい経営スタイルを一言で表したものです。

ですが、「セレクトショップ」という言葉は主にアパレル業界の店舗などで使われる言葉であり、飲食業界の方々にとっては聞き馴染みのない言葉ですよね。

そこでセレクトショップというものがどういった形態の店舗なのかを改めて知ってみましょう。

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セレクトショップとは?
複数のメーカーやプランドの商品を扱う小売店のこと。
特定メーカーの商品だけを扱っている店舗と区別する場合にこの語が用いられる。
主に服飾や雑貨を取り扱う店舗に対して用いられる場合が多い。
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引用:セレクトショップ-Wikipedia

つまりセレクトショップとは、色々なお店の商品を扱う・提供するお店ということになりますね。

お店側のメリットとしては、仕人れ・仕込み・接客のすべてを効率化できることが挙げられます。人手のいる労働集約型の経営から脱却した新しい経営スタイルはさまざまなメディアでも取り上げられています。

また高級感がありながらも手頃な価格帯でいつでも美味しい料理を楽しめることからお客さまの関心も高まっていますね。

では食品を扱う店舗や飲食店がセレクトショップのスタイルを取り入れた場合、どのような経営を行っていくのでしょうか。

次に、「食のセレクトショップ」のスタイルで実際に経営を行っている海外の店舗を紹介していきましょう。
 

●アメリカなどの海外で注目される 「食のセレクトショップ」

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JR新宿駅南口を出てすぐ、 ルミネ新宿ルミネ2で2019年3月5日に日本一号店をオープンした「The Meadow (ザ・メドウ)」。

こちらはアメリカのクラフトフード界の第一人者と言われる、 マーク・ビターマン氏が手がけるお店です。

2006年にオレゴン州ポートランドに設立したThe Meadow (ザ・メドウ)は、マーク氏が世界中を旅する中で出会ったクラフト(手づくり)の塩を取り揃えたことからスタートしました。

The Meadow (ザ・メドウ)で扱われている塩は100か国以上から仕入れたものであり、商品1つ1つにソルトファーマー(塩田管理者)との交流から生まれる物語を持っています。

ただ商品の美味しさだけを感じるのでなく、生産者の想いや生産体系までの物語を共に味わえるのがこのお店の魅力。

また店舗内にはキッチンスペースも設けており、商品を使ったドリンクなどの販売も予定されています。

公式サイト:The Meadow (ザ・メドウ) -ルミネ

The Meadow (ザ・メドウ)のような食品を扱う店舗だけでなく、近年では「飲食店のセレクトショップ化」も進んでいます。
 

●有名店の味を集めた「飲食店のセレクトショップ」というスタイル

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ここからは、「飲食店のセレクトショップ」というスタイルで営業する国内の飲食店をご紹介していきます。

◆東京烏森百薬

JR東日本・新橋駅から徒歩2分ほどの烏森神社参道にオープンした「烏森百薬」

烏森百薬の業態はまさに「食のセレクトショップ」を体現した飲食店であり、 そのための仕組み作りまでを徹底して行っています。

お店のメニューのうち25品はオーナー自らが厳選したオススメ店のものや地方の名産品などで揃えており、 作り手までを明記して提供しています。

一方で店舗自体で作るメニューは5品のみに絞っているため、人的コストや仕人れによるコスト削減も同時に達成しているのです。

物珍しさを売りにしたシステムではなく、 自店舗のメニュー数を抑えることで月替りメニューの開発やサーピスを磨き上げることにリソースを充てられるというメリットもあるのですね。

食べログ: https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130103/13225528/

◆大阪最高ピーポーOsaka

大阪メトロ千日前線・桜川駅、四つ橋線・西大橋駅から徒歩7分ほどの場所にオープンした「最高ピーポーOsaka」

こちらも烏森百薬と同じく、「食のセレクトショップ」を体現した経営を行っているお店です。

お店のメニューには大阪の有名店から集めた看板料理を揃え、全てのお店に行かずとも一度に有名店の味を味わうことができます。

日本橋の人気立ち飲み「アンケラソ」のホルモン焼きや、同じく日本橋にある人気中華料理店「長江」の麻婆豆腐など、料理のチョイスにもセンスが光ります。

食べログ:https://tabelog.com/osaka/A2701/A270105/27117695/

◆兵庫湊川大食堂

兵庫県神戸市の湊川市場入り口にあるファッションビル「パークタウン」にオープンした「湊川大食堂」

湊川大食堂は「湊川市場のセレクトショップ」と言える飲食店であり、市場に揃う新鮮な食材をその場で味わうことができます。

市場内で長い歴史を持つ名店やこだわりを持つ店主たちが仕入れに協力し、湊川市場を盛り上げるための一環としても活用されています。

明石海峡でとれる新鮮な魚介類や黒毛和牛肉、そして収穫したばかりの野菜やフルーツなど、さまざまな食材などを組み合わせたメニューを200種類以上用意しています。

食べログ:https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280109/28057446/
 

●飲食店のセレクトショップ化が新しい経営スタイルを作る

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1つのお店で有名店の味をいくつも楽しめる「食のセレクトショップ」というスタイルは、新型コロナウイルスの影響で外出が制限された今の状況にマッチした経営スタイルと言えます。

また「食のセレクトショップ」は複数の飲食店同土を繋げるハブ的な役割を担うこともでき、ひいては飲食業界を盛り上げる新しい発信基地になれる可能性を持っていると筆者は考えます。

「食のセレクトショップ」でさまざま有名店の味を知り、そこから実際に有名店へ訪れてみるという導線も生まれてきますよね。

セレクトショップで揃える料理も季節ごとに変えていけば、お客さまを飽きさせることなく経営を続けることもできるでしょう。

アフターコロナが続く今後の飲食業界において、「食のセレクトショップ」という経営スタイルがさらに注目されていきそうです。
 

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