父の日対策!今すぐ集客できる限定メニュー・フェアの作り方
2019年6月16日が、令和を迎えてはじめての父の日となります。
母の日が終われば、父の日のプレゼント商戦が盛んになる時期。
父親に対して、なにをプレゼントすれば良いのかと迷う人も少なくありません。
近年、人気を集めているのが外食です。
飲食店にとっては、父の日というイベントを通して集客ができる一大チャンスだと考えられます。父の日だから何か対策をしなければならない、というよりも、父の日を活かしてお店のファンづくりをする、という発想が大切です。
今回は、父の日にできるお店ならではの限定メニューやフェアについて紹介します。
父の日とは
そもそも父の日が、誕生した背景について紹介します。
毎年6月3週目の日曜日が、父の日にあたります。
今では、日本でも恒例イベントとなっていますが、父の日の起源をご存知でしょうか。
アメリカ人のソノラ・スマート・ドッドという夫人が、父の日を創設しました。
兄弟6人を男手1つだけで育ててくれた、ドッド夫人の父親。
そんな偉大な父親を讃えるべく、父親の誕生日である6月に教会で礼拝をしてもらいました。
すでにアメリカで浸透していた母の日と同じように、父親に対して感謝する日ということで、父の日を設けました。
母の日のプレゼントといえばカーネーションですが、父の日に贈る花は白いバラです。父親のお墓の前で、ドッド夫人が白いバラを供えたというエピソードがあります。
それ以来、「尊敬」「約束を守る」という花言葉のある白いバラが、父の日に大切な父親に感謝をするためのプレゼントとして、定着していきます。
現在、日本では白いバラではなく、黄色いバラが一般的になりました。また実用的なプレゼントを合わせて贈ることが風習です。
父の日トレンド事情
父の日のトレンド事情に目を向けてみましょう。
まず父の日のプレゼントにおける予算について述べます。
株式会社マクロミルの調査⁽¹⁾では、「5,477円」が平均的な予算だと発表されています。最も多い価格帯は「3,000円以上~5,000円未満」(32%)で、「1,000円以上~3,000円未満」(25%)が2番目に多く、さらに「7,000円以上~10,000円未満」(15.2%)、「5,000円以上~7,000円未満」(11.2%)という結果になりました。
さらに様々な調査で、人気のギフトランキングに目を通してみると、共通のプレゼントが支持を集めています。
とくにお酒、お菓子、食事、洋服、旅行・旅行券、趣味用品などが好まれているようです。しかし父の日のプレゼントで、送り手である子ども側にとって、大きな悩みが1つあります。
「毎年似たようなプレゼントになってしまう」というマンネリ化です。何を贈ればよいのかわからない、という意見もあるでしょう。
じつは各サイトで父親の声として、子供と一緒に食事に行きたいという意見が数多く集まっています。プレゼントをもらうだけではなく、親子で時間を過ごしたいという、父親側のニーズを読み取ることが可能です。
見方を変えれば、お客様に料理だけではなく、大切なひと時を提供する飲食店にとっては父の日はまさに格好のチャンスだと考えられます。
一方でお客様にとっても料理内容は飲食店に任せれば、迷う必要はありませんし、マンネリ化することもありません。
父親に飲食店での食事をプレゼントすることで、父の日における悩みを解決できることができるのではないでしょうか。
父の日の限定メニュー・フェア事例
<事例①>
■店舗:Restaurant MORI(http://www.restaurant-mori.com/)
■紹介:福岡の夜景が一望できるフレンチレストラン。絶景スポットとして有名な油山の中腹にあります。
■限定メニュー・フェア:ランチコース5,000円(税・サ込)ディナーコース10,000円(税込・サ別)
■詳細:
①お勧めのお飲み物付き(1人様1杯)②お父様にプレゼントひまわり一輪(ラッピング付)③デザートの代わりに、サプライズケーキ(人数相当のケーキ)④記念写真(台紙付き)
<事例②>
■店舗:グランドハイアット東京「けやき坂」(https://www.tokyo.grand.hyatt.co.jp/restaurants/keyakizaka-restaurant/)
■紹介:六本木に佇むラグジュアリーホテル、ハイアット東京内にある鉄板焼レストラン。
■限定メニュー・フェア:「父の日にもおすすめのプレミアムランチコース」プレミアム テイスティング コース ¥12,000 グルマン コース ¥12,000
■詳細:伊勢海老や黒毛和牛、キャビアなど贅沢食材を堪能できるスペシャルランチコース。期間限定で提供されます。
<事例③>
■店舗:しゃぶしゃぶ温野菜(https://www.onyasai.com/)
■紹介:株式会社レインズインターナショナルが運営する、お手ごろ価格でしゃぶしゃぶが楽しめるお店。
■限定メニュー・フェア:(全国店舗)黒毛和牛もズワイ蟹も生ビールも! 誰でも! 1人1品 パパ割 “88円”!/(店舗限定)“超肉盛り付き” カニ食べ放題、生ビールも飲み放題 88(パパ)円
■詳細:お肉・カニ・お酒を、通常価格ではなく特別価格で提供されるキャンペーン。例えば、黒毛和牛上ロース “くらした”が、980円 から88円に。ズワイ蟹かにしゃぶが980円 から88円にと、格安価格で提供されます。
<事例④>
■店舗:串カツ田中(https://kushi-tanaka.com/)
■紹介:全国展開に人気を拡大している串カツ居酒屋。とくにファミリー層からの支持が根強お店です。
■限定メニュー・フェア:父の日串カツレター企画
■詳細:キャンペーン期間中(6月1日~16日)串カツ田中に来店した方に、串カツ田中で使えるクーポン付のはがきを配布します。お父さんへの感謝のメッセージと、お父さんに贈りたい串カツを1本選んで記入して投函をすると、お父さんはハガキを持って串カツ田中で、贈られた串カツを無料で食べることができます。。
さいごに
4つの事例を紹介しました。ポイントをまとめると以下の通りになります。
①写真撮影・サプライズケーキ・記念品など、思い出に残るものを届ける。
②贅沢な空間で、父親と子供でゆっくりと時間を過ごせる環境づくりをする。
③父親世代から人気のメニューを、特別価格で提供する。
④父親に感謝を伝えられるサポートをする。
どの事例も、お店の魅力を組み合わせ上で、父の日に最適な限定メニュー・フェアを提供しています。これらを参考にしながら、独自のアイデアを考えてみてください。
さらに今回押さえておくべき点も振り返っておきましょう。
・子供はプレゼント選びに悩んでいて、マンネリ化している。
・父親が求めているものは、子供との会話や過ごす時間。
お客様のニーズをしっかりと読み取って、父の日の対策をしてみてはいかがでしょうか。父の日を含めて、お客様の特別なひと時を大切にするお店だということが、アピールできるチャンスです。
【参考文献・サイト】
⁽¹⁾【定点レポート】父の日に関する定点調査(2019年版)|ミクロマル
https://honote.macromill.com/report/20190507/