【ホールvsキッチン】あなたはどっちのタイプ?ホール編
初めての飲食勤務は何をすればいいのか、何が必要なのかわからないことだらけ。
そもそも「ホールとキッチンどっちの職種の方が自分に合っているだろう?」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
今回は6年間飲食店勤務をしていた筆者の経験と、3年以上飲食店でアルバイトをしていた方の実体験をもとに、各職種で働くメリットをそれぞれ3つ。ホールとキッチン編に分けてご紹介します。まずはホールで働く魅力から。
ホールって一体何をするの?
ホールの職種はお客様の注文を聞いて料理を運ぶだけでなく、お客様とコミュニケーションをとることで、相手の求めているものを察しそれに合わせたサービスを提供するといった課題もあります。また、電話やクレームの対応などお店の顔として幅広い接客をしていくこともあり、幅広い対人コミュニケーション力、洞察力が鍛えられる環境であることがホールの特徴です。
ここからは筆者の知る飲食店経験者が実際にホール業をしていて感じた良かった点をまとめてみました。飲食店勤務を3年以上経験した先輩方から、その魅力を学んでみましょう。
1.英語のスキルアップにつながった。
「外国人の方は毎日来ていたので働けばおのずと英語を話す機会がありました。色々な人と話せて楽しいし、語学力を身につけたかった自分にとってはとてもいい経験です。」
語学を学びたい方、国籍問わず多くの人と関わって生きていきたいという方は、最大限に時間を活用できます。観光地にある飲食店ならではの魅力の1つ。
2.社会で役立つ対人マナーが身につく。
山口県の居酒屋で4年働きホールのリーダーを経験したJさんとKさん(男性)2人は、実際に世の中で必要な対人スキルが身についたと声を揃えて語ります。
例えば、電話対応。
「ホールは予約をとる仕事も任されていたので、電話対応ができるようになりました。正しい言葉遣いはもちろん、声だけでも表情を伝えるなど飲食店以外でも役に立つ能力がしっかり身についたのは良かったと思います。」
また、お店の規模によっては、1日に100人以上の方と合う機会も普通にあるので、色々な人の性格、特徴を知りながら1人1人に合わせた接し方がわかるとのこと。人と関わって生きていく限り必要となるこの能力が身についたのは大きなメリットだといえるでしょう。
3.自分の工夫次第で人を喜ばせることができる。
学生時代に4年以上ファミリーレストランで働いたのち、都内の高級レストランで接客業を続けるYさん(女性)は、以下のように語ります。
「ファミレスはなにより早く、安く料理を提供することが第一にお客様の望んでいることでした。一方いま働く高級レストランは特別なひとときを過ごしたり、ゆっくりご飯を食べることを望んでいらっしゃることが多いんです。みんな、何かを求めて来てくださってるのですから、一人一人の様子を見てオーダーテイクの仕方や接客を変える工夫をするのですが、それがフィットした時はすごく嬉しいんです。お客様の笑顔が直接見られるのはホールの特権なので。」
例えば同じワインを勧めるにしても、9,000円のワインと30,000円のワインを求めている人とでは全くニーズが異なります。そんな時こそさりげなくお客様の話を聞き、予算やシーンに応じ提供したものがマッチした時は、自身の喜びも大きいのだとか。
直接お客様と接することのできるホールスタッフならではのやりがいです。
その他の意見も・・・。
またその他の意見としては、
・物事を俯瞰的に見られるようになった
・優先順位を自分で考えられるようになった
・お酒の知識が身についた
などの意見もありました。反対に辛かったこととして、
・料理のクレームもホールが受けなければならない
・仕事内容が多岐に渡るので責任が大きかった(レジ、電話、接客など)
上記のような意見もあげられます。直接的な対人コミュニケーションが求められるだけあって、必要とされる要素は多いことがわかります。一つ一つ出来るようになればそれだけ一生使える自身のスキルとして残るのがホールなのではないでしょうか。
まとめ
・コミュニケーション力を高めたい方
・自分の市場価値を高めていきたい方
・人と直接関わっていきたい方
・社会で役立つ色々なスキルを身につけたい方
に、おすすめの職種だと言えるのではないでしょうか。
次回は、キッチン編。ホールとはまた違う、厨房組が語る飲食業の魅力をご紹介していきたいと思います!