コストをかけず継続的な雇用を生みだす2つの仕掛け(後編)
大阪市内でウェディングレストランを営むオーナーさんから、学生スタッフに辞めずに働いてもらう仕掛け、継続的な雇用を生み出す仕組みづくりを、伺いました。
後編では、アルバイトが辞めたとしても、コストをかけずに新たな雇用を生み出すコツを紹介します。
アルバイトの応募が止まない仕組み
それは、「紹介」です。
大学や専門学校を卒業して、アルバイトを辞めるスタッフから、新たに学生(同学校の後輩)を紹介してもらっています。
大きなメリットがあるので、確実に紹介してもらえるそうです。じつは「就職活動に有利」という強みです。
今までの実績として、
■美容系の専門学校生は、関東エリアにある超大手の美容サロンで、関西圏の学校では今まで実績はなかったが初めて採用された。
■某国立大学の学生は、超難関で有名なサービス系の一流企業から内定をもらった。
■高い競争力で知られる人気グループ企業から、専門学校生が内定を勝ち取った。
など枚挙にいとまがありません。
オーナーの方針として、学生アルバイトであっても、社会人として通用するマナーや常識、また考え方を教育しています。社会人2~3目以上の実力やスキルは身についているはずだと、オーナーは言います。
実際に、就職活動でウェディングレストランでのアルバイト活動を、学生がアピールすると、企業の評価が高いらしいのです。
このメリットを活かして、新しいスタッフを紹介してもらっているため応募が絶えません。先輩としての格も上がるので、積極的に紹介してくれるようです。
最後に
オーナーから話を伺って、ウェディングレストランという特性を、見事に活かした仕組みという印象を受けました。学生アルバイトが定着しない、または採用コストがかさんで、お悩みの飲食店さんに、自社の強みや特徴を活かした仕掛けが出来ないか、一度考えてみる機会にしてみては、いかがでしょうか。