女性客を味方につける”キレイ”な店づくり(後編)
掃除マニュアル化のススメ
衛生陶器で知られるTOTO株式会社が2013年に実施した調査(1)によると、トイレには「掃除が行き届いている」「においがない」ことが求められていることがわかりました。
しかしトイレ掃除には、テクニックが求められます。ラーメン屋で有名な「博多 一風堂」で、掃除マイスターが実際にノウハウを紹介している動画があります。
■サニクリーン&博多 一風堂 【トイレぴかぴか掃除術】※現在、動画サイト上では非公開または削除されている恐れがあります。
この掃除術を参考に手順をマニュアル化して、すべてのスタッフの掃除レベルを向上させてみてはいかがでしょうか。
ほかにも、トイレットペーパーやハンドソープが補充されているか、ゴミ箱にゴミで溢れていないか、照明が暗くなってきていないかといった環境面も、こまめなチェックが必要です。
女性客が利用したくなるトイレづくり
さらに、利用目的の多様化にともなって、より充実した環境づくりが求められます。実際に、飲食店で女性客から評価の高い事例では、
■温水洗浄便座であることはもちろん、脱臭装置・擬音装置も付いている。
■コットン・綿棒・あぶらとり紙・爪楊枝・おしぼり・ハブラシ・歯磨き粉・洗口液といったアメニティが充実している。
■メイク道具を置く化粧台がある。
■洗面台・鏡スペースが広くてお洒落、かつ複数台ある。
■季節の限定メニューや、お店のイベントをチラシで掲載。また近隣のおススメ店舗のショップカードや、おススメスポットをエリアマップで紹介している。
■スペースに余裕がある店舗は、トイレブーストパウダールームを別にしている。
などが挙げられます。
女性客を味方にするために
トイレの環境づくりから、女性客を増やす方法を紹介しました。料理や接客ではレベルが高いにも関わらず、トイレの環境面で女性客を逃してしまわないように、今回の記事を参考にしてみてください。
<参考文献・サイト一覧>
(1)「飲食店トイレについての意識調査」約8割が“きれいなトイレ”でお店のイメージアップと回答~トイレがお店の評価を左右する要素であることが浮き彫りに~|TOTO株式会社