筆者は若い頃にバイトの面接に落ち続けてきました。
ある時を境にしてほとんど受かるようになり、自分なりのコツを得たと思っています。
ポイントは、ゆるい雰囲気で面接にのぞめるかどうか。採用されたい気持ちが先走った面接は、ほとんど落ちています。
この経験をいかして、バイトの面接に受かるポイントを3つにまとめました。落ちた面接と、採用された面接を比較しながら、合格するためのノウハウをわかりやすく解説します。
・面接の圧迫的な空気が苦手
・話すことが苦手
という人こそ読んでほしい、実体験をもとにしたバイトに受かるコツを公開します。
「バイト面接でゆるいって何?」
「どうすれば緊張せず、ゆるくできるの?」
という方は必見です。これを読めば、面接に受かる自分になれます。控えめに言っても、次から面接の怖さが軽減されるはずです。面接の苦手意識を克服するための方法をまとめているので、こちらも合わせてお役立てください。
●目次
- ・バイトの面接を怖がる必要はない
- ・採用担当者はここしか見てない!3つのポイント
- ・実体験から伝授。バイトに落ちたときと受かったときの違い
- ・もし落ちても縁がなかったと割り切ろう
- ・バイトの面接は受けるほどに自信がつく
バイトの面接を怖がる必要はない
バイトの面接、考えるだけで気が重くなりますよね。
ドキドキするし…お腹も痛くなってきた。
もう無理、やっぱりやめたい、逃げたい。
私も何度そう思ったかわかりません。
慣れないうちは悪い方向に想像が働いてしまいますよね。
でも、バイトの面接って想像以上にゆるいんですよ。
ここで言う「ゆるい」とは、思っているほど「相手はあなたを厳しく査定していない」という意味です。
就活の面接と違って、バイトの面接はカジュアルな顔合わせ・話し合いみたいなものです。
とくに飲食店のバイトでは、雑談程度のゆるい面接もあります。人手を急募している居酒屋やレストラン、カフェでは採用前提で面接が進むことも。
飲食店側は、ちゃんと真面目にお手伝いをしてくれればOKと考えています。
なので、好感度を上げようと頑張る必要はなく、正直に働きたい気持ちを伝えればおおよそ受かります。
話し下手でも大丈夫。気の利いた会話や質問ができなくてもいいです。愛想や笑顔も必須ではありません。
問題は、あなたが過度に緊張をして、構えてしまうことです。「落とされるかも」「うまく喋れない」「審査されるのが怖い」と力んでしまっては、あなたの人柄や魅力が伝わりません。
ここで、私の周りで面接に受かったエピソードをお伝えします。
●筆者の知り合いの例
・めったに笑顔を見せないローテンション男子高校生が、レンタルDVD店、レストラン、居酒屋……とバイト面接を次々とクリア
・外見を理由にたこ焼き屋のバイトに落とされた筆者の従姉妹(鬼ギャル)が「ムカついたから翌週にもう一度応募した」ところ、普通に受かった
・「最近10年来の恋が終わった」とカフェ店長に失恋話を打ち明けた男子大学生。店長に涙目で聞いてもらえて、詳しい話もせずそのまま採用になった
バイトの面接は、担当者のさじ加減で左右されるほど基準があいまいです。そして、結構ゆるいのがわかってもらえると思います。
なので、肩の力を抜いて、ゆるい気持ちで受けてください。
もちろん例外もあります。
●面接がゆるくないバイトの例
・会社の事務や営業など、正社員のサポートが求められるバイト
・百貨店の受付嬢など、お客さんと一対一で話すことが多いバイト
・一流ホテルのドアマンなど礼儀が重視されるバイト
失敗することでバイト先の評判に大きく響くバイトの場合は、それなりに審査が厳しくなるので気をつけてください。
▼バイト面接の基本はこちらにまとめてます。ぜひご活用ください。
面接官は、応募者のどこを見ているのでしょうか。次の章では、採用・不採用を分けるポイントを説明します。
(注)最近はオンライン面接も増えてきました。
▼オンラインならではの注意点はこちらの記事を参考にしてください。
採用担当者はここしか見てない!3つのポイント
バイトの面接は半分雑談みたいなもの、ということはわかってもらえたと思います。
では、採用担当者はゆるい面接の中で何をチェックしているのか?
採用・不採用を分けるポイントは、次の3つです。
★バイトの面接担当者が見ている3つのポイント
①人柄(信頼できるかどうか)
②熱意(本当に仕事をちゃんとやってくれるか)
③条件面(シフトや時給の都合は合うか)
最低限の身だしなみ、言葉遣い、マナーさえ気をつけていれば、あとは本当にこれだけだと思います。
「とはいえ、相手に気に入られないと採用されないでしょ?」
と思ったあなたは、たぶんバイトの面接が苦手な人です。
バイトとして採用されるかどうかと、人として気に入られるかどうかは一切関係がありません。
担当者が望んでいるのは友人ではなく、無難に仕事をこなしてくれる人だからです。
①人柄(信頼できるかどうか)
面接時に何か嘘をついていないかを見ています。
ゆるい雑談の中が続いているとしても、その中で「話に矛盾がないか、話の筋が通っているか」というところだけは、ちゃんとチェックされています。
嘘をつく人を雇わない理由はいくつも考えられますね。
・仕事をする上での信頼関係が築きにくい
・仕事でミスをしたときに嘘をつかれると困る
・何かやましいことを隠している(競合店のスパイかも?)
いろんなリスクがあるので「嘘をつく人」は落ちる確率が高くなります。
自分を良く見せようとせず、目の前の担当者に正直に向き合って話せばクリアできます。
②熱意(本当に仕事をちゃんとやってくれるか)
動機は何でもいいです。
「お金」でも「家から近いから」でも、印象が落ちることはありません。
もちろん「仕事内容に興味がある」「前職で経験している」という理由があるなら伝えるべきですが、嘘をつくよりは正直に言った方が良いです。
働く意欲が人並みにあると伝われば、だいたいのバイトはOKなはずです。
▼志望動機の作り方はこちらをご覧ください。
③条件面(シフトや時給の都合は合うか)
シフトの都合は正直に申請しましょう。
この部分に関しては、面接というよりもただの条件の相互確認です。
ゆるい雰囲気でも、条件だけは最初にはっきりと確認しておくことが重要。
「週2~3くらいですかね……」と申告すれば、相手は「週3はいける」と解釈します。
後から勝手にシフトを増やされることもよくあります。
曖昧にせず「学校が忙しいので週2でお願いしたいです」など、はっきり伝えましょう。
時給が話し合いで決まりそうなときは、慌てずゆっくり話し合うことが大切です。
もし店長が時給を断言せずはぐらかしたら、しっかり突っ込んで質問してください。
それが原因で落ちることはありません。
▼落ちる原因となる1つが、身なりです。バイトの面接に臨むときの髪型、ピアス、メイクなどのマナーについては、過去の記事に詳しく書いています。気になる項目をご覧ください。
【髪型】
▶バイト面接は「髪型」で合否が決まる!?採用につながるヘアスタイルの作り方
【ピアス】
▶飲食店のバイトや面接でピアスを外さないとこうなる(透明ピアスもNG?)
【メイク】
▶【バイト面接】メイクは履歴書くらい重要です!採用される確率を上げるメイク術
【ネイル】
▶ネイルしたままバイト・面接はNG?むしろ印象よくする方法&隠し技まとめ
【服装】
▶高校生のバイト面接って、制服or私服どちらが正解?落ちる服装はある?
実体験から伝授。バイトに落ちたときと受かったときの違い
冒頭でもお伝えしましたが、私も若い頃はたくさんバイトに落ちました。
最初の頃は「どうやって良く見せるか?」ばかりを考えていましたが、バイトに落ち続けるうちに開き直り、ゆるい雰囲気で話せるようになったことで受かるようになってきました。
途中からフリーランスのライターとして活動していたので、「選んでもらう側」から「仕事を選ぶ側」という意識に変化したことも影響しているかもしれません。
落ちたバイトと受かったバイトの理由を詳しく書いてみるので、これから面接に挑む人は参考にしてください。
【落ちたバイト】
①おしゃれカフェ
モチベ:カフェが好きなので働いてみたい。
聞かれたこと:人と話すことは好き?
答えたこと:うーん、嫌いじゃないです。(嘘)
落ちた理由:嘘がバレバレだった。
人と話すことが苦手なのを隠そうとして、接客系の質問にすべて嘘で返してしまった。
▶「カフェ」バイトの志望動機|採用される書き方(例文付き)講座
②アパレル雑貨系カフェ
モチベ:別のカフェなら受かるかもしれない。
聞かれたこと:アパレルも売らないといけないけど、服や雑貨は好き?
答えたこと:そうですね。好きです。(嘘)
落ちた理由:下調べせずに応募したら、百貨店にあるきらびやかなお店だった。
慣れない場所で挙動不審になったし、嘘もたぶんバレていた。
③結婚式場の案内係
モチベ:結婚式場で華やかなバイトをしたい。
聞かれたこと:入口で案内をしてもらいます。式場には入れませんがいいですか?
答えたこと:え、そうなんですか……。
落ちた理由:式場に入れないと聞いてテンションが下がった。
最終的に相手に「このお仕事にはご興味ないですかね?」と冷たい笑顔で言われてしまった。
④IT企業の事務
モチベ:接客系は受からないから事務のバイトをしよう。
聞かれたこと:エクセルは使えますか?
答えたこと:使えません……。
落ちた理由:条件の不一致。これは仕方がないと思っています。
⑤:医療系のライター
モチベ:ライターならエクセルができなくてもいけるかも。
聞かれたこと:ライターと営業、どっちも募集してるけど何がやりたい?
答えたこと:どちらでも大丈夫です。
落ちた理由:採用されたい気持ちが先走って、適当な返事をしてしまった。
「ライターがしたくて応募したんじゃないの?」と相手にがっかりされた。
★落ちたバイトの理由まとめ
①おしゃれカフェ……嘘をついた
②アパレル雑貨系カフェ……嘘をついた
③結婚式場の案内係……熱意がない
④IT企業の事務……条件の不一致
⑤医療系ライター……熱意がない
これでは受かるはずがありませんね。
▶バイト面接に落ちる「本当の理由」は?また同じ失敗をしないための対策
では、次に面接慣れしてきた私が受かったバイトを分析します。
【受かったバイト】
①クリーニングの受付
モチベ:バイトに落ち続けて疲れた。応募も近場でいいや。
聞かれたこと:どうして応募したの?
答えたこと:家が近いからです。すぐそこに住んでいます。
受かった理由:
「どうしても受かりたい」という気持ちがなかったので、嘘をつかずにゆるく気楽に話せた。
相手も特に嫌な顔をせず「そうだよね~。家どのへん?」と応じてくれた。
②整骨院の受付
モチベ:座って楽なバイトがしたい。オープニングスタッフだから気楽そう。
聞かれたこと:元気な整骨院を作るのが夢なんだけど、お客さんとハキハキ話せそう?
答えたこと:大きな声を出すのは苦手ですが、お年寄りと話すのは得意です。
おばあちゃんっ子なので、お年寄りから好かれることが多いです。
受かった理由:整骨院はお年寄りが多いので、正直に答えた内容がニーズに合っていたようです。
他の採用者がハキハキ系ばかりだったので、差別化もできていたのかも。
③ベンチャー企業の事務
モチベ:会社でちょっとだけ働いてみたい。
聞かれたこと:特になし。
会ってすぐに「もう採用でいいと思っていて、いつから来れます?」と話が進んだ。
答えたこと:特になし。
受かった理由:人手不足だったのかもしれない。
のちに辞退したので、真相は不明です。
④広告代理店のライター
モチベ:お金が必要になった。
聞かれたこと:どうして応募したの?
答えたこと:実は○○で、お金が必要なので稼ぎにきました。
過去にはこんなライターの仕事をしています。
受かった理由:身の上話を正直にしたことで、相手も「なるほど」と納得した様子だった。
緊張している場合ではなかったので、スキルや条件面も現実的に淡々と話せた。
★受かったバイトの理由まとめ
①クリーニングの受付……正直に話せた。そもそも採用のハードルが低い。
②整骨院の受付……正直に強みを話すと、相手の隠れたニーズに合っていた。
③ベンチャー企業の事務……人手不足だったかも。
④広告代理店のライター……正直に話せた。経験がニーズに合っていた。
こうして見ると、バイトの面接において正直さがいかに大切か、わかりますよね。
筆者の経験から言うと、不都合なことは隠さないほうがいいみたいです。
担当者も人間なのでちゃんと聞いてくれるし、誠実に見えるのか、受かる率がぐんとアップしました。
ガチガチに鎧を固めずゆるい感じで、こっちが先に心を開くことが重要なのかもしれません。
ということで、個人的な結論は、話すことが苦手な人が受かるコツは「人間味」です。
「正解に自分を合わせる」のではなく「自分をそのまま見せる」というゆるさがポイントです。
もし落ちても縁がなかったと割り切ろう
これで万全!と思っていても、面接担当者もいろんなタイプの人がいます。
100%受かる方法は存在しません。
どうしても落ちるのが怖いという人は、なぜ怖いのかを一度書きだして、考えてみるといいと思います。
落ちたら、自分を否定される気がするから?
……もしそう思っているなら、その認識はちょっと変えてください。
面接は相性です。
誠実に向き合っても落ちるときもあります。
それは相手の求める条件と合わなかっただけで、あなたが悪いわけではありません。
どんなに完璧な人でも落ちるときは落ちるし、無愛想でも受かるときは受かるもの。
結局、ご縁だと思います。
割り切るためには、保険をかけまくることをおすすめします。
もしカフェのバイトがしたければ、行ける範囲のカフェに片っ端から応募しておきましょう。
コツは「どこか1つでも受かればいいや」という図太くゆるいメンタルを持つこと。
担当者もたくさんの応募者を面接しているのだから、こちらもたくさんのお店に応募する権利はありますよね。
いくつも受けていると1つ1つの面接への緊張が薄れてきて、適度にゆるい感じになります。
バイトが決まったら面接キャンセルの連絡を入れる必要がありますが、30秒くらいの電話で済むので、それほど苦にならないはずです。
バイトの面接は受けるほどに自信がつく。どんどん応募しよう!
・バイトの面接はゆるい。相手も最低限の誠実さ・熱意・シフト都合を求めているだけ。
・嘘をつくとだいたい落ちる。
・「正直やりたくない」と思っていると、無理している雰囲気が出るので落ちる。
・自分のことを正直に話せたら受かることが多い。ゆる~く挑もう。
・バイトを探すときは保険をかけまくることが大事。自分も選ぶ側であることを忘れずに。
以上、話すことが苦手な人のための面接対策をお伝えしました。
これは私の経験則なので、もっと他の良い方法もあると思います。
まずは気軽に面接をたくさん受けて、自分に合った方法を探してください。
最後に、もしあなたが関西で飲食系の求人を探しているなら、ぜひ「食ジョブ」を使ってみてくださいね。気になる飲食店の情報を豊富に掲載しているので、職場のイメージがしっかりできますよ。
あなたのバイト探しを応援しています。
▼バイト面接のミスを事前に防ぐためのポイントとは。
▼高校生が飲食バイト受かるコツを伝授!
▼バイト面接で聞かれる7大質問をまとめました