非喫煙者にも人気の「水たばこ・シーシャ」とは?効果や吸い方、名店を紹介
シーシャとは、「水たばこ」とも呼ばれ、「水パイプ」という喫煙具を使用した喫煙方法の一種です。
最近はバーやカフェなどでシーシャを取り扱うお店が増えたためにその存在を知っている人は多いでしょう。
実はこのシーシャ、普段はたばこを吸わない人にも人気なのです。
2010年ごろから流行し始めたシーシャの魅力とは何なのでしょうか?
飲食だけではなく、煙大好きライターが、シーシャの効果や吸い方、名店について解説していきます!
【水たばこ・シーシャとは?】
JT(日本たばこ産業株式会社)によれば、「水パイプ」とはたばこを燃やす「火皿」、火皿からでる煙を通す「管」、水を溜めたガラスや陶器、金属製の「壺」、水にくぐらせた煙を吸う「長い管(ホース)」で構成されている物です。
(画像出典元:水たばこ(シーシャ) https://www.jti.co.jp/tobacco/knowledge/variety/shisha/index.html)
ペルシアで開発され、イスラム圏に根付いたシーシャ・水たばこは喫茶店などで提供されることが多く、煙をゆっくりと味わいながらお茶や雑談をするのが一般的です。タバコを吸ったことない人や吸えない人でも、シーシャは好きだという愛煙家は少なくありません。
「違法なんじゃないか?」と不安な声もあるのですが合法ですのでご安心ください。
法律上(たばこ税法)では、パイプタバコに準拠しています。小売販売業の許可を得ているお店であれば、問題なく購入できます。(参照:国税庁・第1章 総則)
しかし、シーシャには年齢制限があります。未成年者(20歳未満)の喫煙は禁じられていますし、購入することもできません。年齢を確かめるために、店舗では年齢がわかる運転免許証や健康保険証の提示が求められることがあります。
シーシャのニコチン・タールは、紙巻きタバコに比べると少量ですが、無害ではありません。
シーシャの煙は一般的なたばこと色々なフレーバー(香料)を使用したたばこ葉を使用するため、たいていのフルーツやドリンクの味は再現可能です。
またたばこ葉をミックスすることも可能なので、カクテルのように様々な味を楽しむことができるのが魅力のひとつです。
また水たばこは地域によって「シーシャ(Sheesha)」、「フッカー(Hookah)」、「ナルギレ(nargile)」と呼ばれています。
【シーシャの正しい吸い方、より美味しく吸うには?】
シーシャの吸い方のコツは「リラックス」です。
つまり最大の効果は、癒し。ストレスや疲れがたまっている時にこそオススメです。
そもそもシーシャそのものがリラックスタイムをより楽しむためのものだということを忘れてはいけません。
ソファーや椅子に深く腰かけ、脱力して、ホースをゆるめに咥え、深呼吸をするように煙を吸うのが正しいシーシャの吸い方となります。
その時注意していただきたいのが、呼吸を止めないことです。
煙を肺で溜めてしまうと、せきこみやすくなる上に味を十分に感じることができません。
「深く吸って・深く吐く」を意識することで、フレーバーの味をめいっぱい感じることができます。
【非喫煙者でも楽しめる理由とは?】
シーシャに使うフレーバーはたばこ葉を水で洗って、そこにシロップなどで香り付けをしています。
一般的な紙巻きたばこの「たばこ臭さ」や「苦味」というものは感じません。
たばこ葉ではなく紅茶葉を利用してつくる「ノンニコチンフレーバー」を使っているようなお店もあるため、健康を気にする方も安心して楽しむことができます。
またシーシャの燃焼時間が1~2時間ととても長いために、カフェやバーなどでゆったりと楽しめることも嬉しい点です。
【シーシャの煙をより多く出したい人へ】
シーシャの煙は強く吸って、ゆるく吐けば吐くほど多くの煙を出せます。
シーシャは一般的な紙巻きたばこに比べて多くの煙を出すことができます。
煙が多ければ多いほど味を感じることが可能なために、シーシャに慣れてくればだんだん煙の量を増やしたくなります。
その際に気を付けないといけないのは「炭酔い」です。特に非喫煙者は普段からたばこを吸わないためにこの炭酔いになりやすいです。
感覚としては酸欠に近く、起こる原因としては「短い時間での連続した吸引」です。
紙巻きたばこで起きる「ヤニクラ」とは少し違い、吐き気はあまりありませんが、片頭痛のような頭痛と倦怠感が続くためできればなりたくないでしょう。
シーシャを吸うときは間隔を開けながら吸うことが大切です。
アルコールを摂取している状態や、体調があまり良くない時は炭酔いしやすいので自分の身体と相談しながら吸うようにしましょう。
【初心者におすすめのフレーバー3種!】
シーシャは非常に多岐にわたるフレーバーがありますが、その中でも初心者におすすめのフレーバーを筆者の独断と偏見と某シーシャカフェの店員さんの意見を交えて書いていきます。
・アップルフレーバー
初心者はとりあえずアップル系のフレーバーがおすすめです。
アップルの爽やかな甘さと鼻を吹き抜ける爽快な香りは単体でも美味しいし、他のフレーバーとミックスしても美味しい王道のフレーバーとなります。
より爽やかな味を求めるのならミント系のフレーバーとのミックス、より甘い味が好みならベリー系やシナモンなどの香辛料のフレーバーとミックスすると深みのある甘さに変わります。
・グレープフレーバー
あま~い煙が吸いたいならグレープフレーバーがおすすめです。
濃厚な甘い味は味覚だけでなく嗅覚までめいっぱいの甘さを楽しむことができます。
ミント系のフレーバーをミックスすることで爽快感のある煙に変わるために、こちらも初心者におすすめのフレーバーとなってます。
・柑橘系のフレーバー
上記のふたつとは少し変わり、酸味のある柑橘系のフレーバーになります。
レモンやオレンジなどは清涼感溢れるものとなっていて、ハーブ系やスパイス系のフレーバーをミックスすることでより柑橘系本来の味に近い物となります。
吸いやすさを重視するならメロンやスイカなどのミックスがおすすめです。
【シーシャに慣れたらぜひ吸ってほしい!筆者おすすめのフレーバー3種!】
筆者は甘いフレーバーがとても好きなので、少し偏った意見にはなりますが、美味しいことは間違いないのでぜひお試しください!
・ココナッツフレーバー
こちらのココナッツフレーバーは甘い煙を作る際に利用するもので、他のフルーツ系のフレーバーとミックスすることで、ココナッツ特有のまったりした甘さを感じることが可能です。
さらにバニラやチョコレートなどのフレーバーとも相性が良く、お互いの甘さを引き立てあうようなまろやかな味わいとなります。
・ラズベリーフレーバー
ラズベリーというと酸味が強いイメージがありますが、ラズベリーフレーバーはラズベリーの香りを抽出したもので、酸味はほとんどありません。
こちらのラズベリーフレーバーにストロベリーフレーバーやハニーベリーフレーバーをミックスしたベリー三昧(筆者が勝手にそう呼んでいます)も濃厚なベリーを感じることができておすすめです。
パイナップルやマンゴーといった南国系のフルーツフレーバーとのミックスでサングリアのような甘い煙を吸うこともできるのでお試しあれ!
・パンラズナフレーバー
パンラズナはスパイス系のフレーバーで、上品なお香のような匂いが嗅覚を刺激するフレーバーとなります。
パンラズナ単体ではほぼ味が無いために、色々なフレーバーとミックスすることを前提としているお店が多い印象です。
筆者のおすすめはやはりココナッツやバニラなどの少し重い甘みがあるフレーバーとのミックスです。
パンラズナの香りと相まって重厚で少しクセの強い喫味となっています。
※パンラズナは香りが強いフレーバーのために、提供しているお店はあまり多くありません。見つけたらぜひチャレンジを。
【大阪でシーシャを楽しめるお店は?】
シーシャの知識を身に着けたら、次は実際に吸ってみよう!とのことで、筆者行きつけのシーシャが楽しめるお店や、店員さんから教えてもらったお店を書いていきます!
・SHISHA CAFE RAS(ラス)
梅田・難波・アメ村にそれぞれ店舗を構えるシーシャカフェで、フレーバーの種類とその値段の安さから多くの人に親しまれています。
全店舗シーシャ1本1300円+チャージ料500円(ドリンク飲み放題)となっています。
また持ち込み自由のために、アルコールや食べ物を持ち込む人も多いです。
それぞれのお店によって雰囲気がガラっと変わり、アラビアンな内装で二階建ての梅田店、カウンターやソファー席がある難波店、地下1階でむき出しのコンクリートに壁一面の絵が描かれたアメ村店、それぞれが全く違った雰囲気のため、それぞれのお店ごとの良さがあります。
店員さん曰く、梅田店は場所や構造がシーシャに適した環境だそうで、濃い煙を出しやすいそうです。より濃い煙を求める方は梅田店へ。
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・Sifr cache(シフル・カシェ)http://r.goope.jp/sifrcache
新大阪エリアにあるSifr cacheは住宅街にある一軒家のお店になります。
ホットサンドが人気のメニューで、軽食を食べた後にシーシャを楽しむということもできるのでお昼や夕方の時間帯がおすすめです。
こじんまりとした店のために、とてもリラックスできるかわいらしいお店です。
店名のcacheは「宝物の隠し場所」という意味だそうです、まさしく秘密基地のような雰囲気を楽しめます。
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・SweetCamel(スウィートキャメル)http://sweetcamel.xyz/
アメ村の三角公園から少し難波側に歩いたところのビルの中のお店のため、隠れ家的な雰囲気が凄まじく、内装もコンクリートの壁と床にソファーが点々と置いているというものとなります。
一列に水パイプが並べられている光景は圧巻のひとことに尽きます。
こちらはアルコールシーシャと呼ばれる、シーシャの壺部分にアルコールを混ぜたものを楽しむことができます。
たかが煙と思っていたらいつの間にかべろべろになったりして?
またSweetCamelさんのシーシャは関東式のこってりした煙が特徴。
違いがわかるようになればアナタも「ツウ」の仲間入り?
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・Lapichu(ラピチュ)https://lapichu-namba.com/
大阪難波駅から徒歩5分にあるこちらのお店。
和洋折衷という言葉では収まり切れないような様々な文化が入り混じった店内は、シーシャを扱っているのも納得の異空間です。
フレーバーのミックスも可能で、より自分の好みの煙を追求することが可能となります。
Barフロアもあるので、アルコールを楽しみたい方にもピッタリ!
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・Cafe Destine(カフェ デスティネ)https://tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27012174/
古民家をリノベーションして内装をアジアンテイストにしているこちらのお店。
シーシャ本来のゆったりとした食事やお酒と…。といった楽しみ方ができるのが魅力です。
す。珍しいお酒や料理もシーシャと合わせて楽しむことができます。まるで海外旅行をしているかのような時間を過ごせます。
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【さいごに】
完全に筆者の趣味が前面に押し出されていた記事ですが、シーシャを聞いたことしかない方でも興味を持っていただけましたでしょうか?
シーシャの魅力はやはりゆったりとしたリラックスできる時間を演出してくれることです。
たまにはシーシャを吸いながらだらっと過ごしてみるのも悪くないのではないでしょうか?
また今回のコラムで紹介した「シーシャ」を取り扱うカフェやバーは増えています。
手入れも比較的簡単ですので、飲食店経営者の方はぜひこの機会にシーシャを取り扱ってみるのはいかがでしょうか?
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