バーテンダーが語るバイト事情① バーの仕事内容のすべて
●バーテンダーになるには?
バーテンダーは、資格がないと名乗ることができない職業ではありません。バーテンダーという職種で勤務をしていれば、誰でも名乗ることができます。そのためバーテンダーになるだけであれば、決してハードルが高い職業ではありません。
しかし一時的なアルバイトとしてではなく、本格的にバーテンダーとして仕事をしていくつもりなのであれば、NBA認定バーテンダー資格は取っておくことをオススメします。
日本バーテンダー協会(http://www.bartender.or.jp/)に加入し、1年以上のバーテンダーとして勤務経験があり、20歳以上であれば受験資格はありますので、取得しておいて損はありません。
NBA認定バーテンダー資格を取得しておけば、バーテンダーとして最低限の知識が保証されますので、違うお店で働く際に有利に働きます。合格率は公表されていませんが、あまり低くないようですので、是非チャレンジしてみてください。
●バーテンダーのバイトの仕事内容
バーテンダーの仕事は、まず掃除から始まります。お客様をお店に迎えることができるように、店内やトイレなど隅々まで掃除をします。
掃除が終わると、仕込みの始まりです。料理を出しているお店であれば料理の仕込み・まかないの調理を行い、並行して氷や果物の仕込みも行います。氷や果物の仕込みはバーテンダーにとってかなり重要になりますので、丁寧に素早く行うことが必要です。
お店が開店すると、お客様が来店されるのを待ちます。待っている間も、バックバーのお酒を磨いたり、氷の仕込みをしたりします。
お客様がいらっしゃると、ようやく接客がスタートです。アルバイトとして勤務している場合、営業中は店長やチーフバーテンダーのフォローがメインの仕事ですので、お酒を作らせてもらえることはありません。本格的なバーでは、お酒を注がせてもらえることはないと考えてください。
オーダーは取りに行かせてもらえるかもしれませんが、基本は洗い物とドリンクの提供や下げ物、トイレチェックです。話のしやすい常連のお客様を接客できることはあるかもしれませんが、新規のお客様やその他のお客様を接客させてもらえません。
しかし居酒屋のようなバーや、チェーン展開しているバーなどであれば、アルバイトであっても様々な業務をさせてもらうことができます。本格的なバーであっても、勤務態度などから店長の信頼を勝ち取ると、お店によってはカクテルの調合や接客を徐々に任せてもらえるようになります。
バーテンダーはお酒を提供したら終わりではなく、お客様を観察し、必要に応じて接客をする必要があります。常連のお客様とお話をする際は、他のお客様が不快に思わない内容を選ばなければなりませんし、常連のお客様ばかりを接客していても良く思われませんので、営業中は臨機応変に対応します。
そして閉店後には、またお店の掃除が始まります。お店によっては、閉店後に毎日バックバーのお酒を拭いているところもあります。全てが終わると、ようやく勤務が終わりになります。
●バーのバイトにも種類がある
バーとは言っても、オーセンティックバーと呼ばれる本格的なバーから居酒屋に近いバーまで様々なタイプのお店があります。
クラシックなカクテルを売りにしているお店やフルーツカクテル、ミクソロジーなど流行りのスタイルのお店もありますし、ウイスキーの品揃えが売りのお店、お食事とワインも楽しむことができるお店など様々です。店名はバーであっても、大箱である場合はクラブに近いような雰囲気のお店もあります。
そのためまずは、自分がどのようなお店で働きたいのかを考える必要があります。いろいろなお店に飲みに行ってみて、実際にバーテンダーの方にオススメのお店を聞いても良いです。自分の思っていたタイプのバーでなかった場合、働き続けてもストレスが溜まっていくだけですので、事前にそのバーについて調べましょう。
どのようなお店なのかをよく知るため、実際にアルバイトの問い合わせをする前に一度、お客さんとして飲みに行くことをオススメします。飲みに行った際にバーのアルバイトを探している旨を始めに伝えておくと、お店側の印象は悪くなりません。
●バーテンダーのバイト事情まとめ
今回は主にバーテンダーのアルバイトにおける仕事内容を、お話させていただきました。一見バーテンダーは華やかな仕事に見えますが、その分仕込みなど裏の仕事がたくさんあります。
多くのお酒に触れることができる反面、そういった難しさはありますが、とても波長の合うお客様と出会えた時など、この仕事をしていて良かったなと感じることができるので、是非バーテンダーというアルバイトを楽しんでくださいね。
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