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発達障害でも働きやすいバイトの探し方~カフェ・ファミレス編・後編

発達障害の人が飲食店で働くにはかなりのリスクを伴います。とはいえ、やむを得ない事情で飲食店にしか就職できなかったという人もいるでしょう。そういった人のために、後編では発達障害の人でも働きやすい職場探しのポイントについて解説していきます。

●発達障害でも働きやすいカフェ・ファミレスのポイント

発達障害でも働きやすいバイトの探し方~カフェ・ファミレス編・後編

 
今回は発達障害であった筆者が、発達障害でも働きやすいバイトの探し方について、自身の経験をもとに、シリーズで徹底解説しています。

前編では、発達障害・ADHDの特徴や弊害を解説しながら、どのような飲食店が働きやすいのかを言及しました。

発達障害でも働きやすいバイトの探し方~カフェ・ファミレス編・前編
https://colum.shokujob.com/tips/2019/11/8029/

発達障害でありながら、かれこれ飲食店業を5年以上務める筆者がおすすめする、発達障害でも働きやすいバイト先はカフェ・ファミレスです。特に店舗が狭く、全国規模で展開しているチェーン店などがうってつけです。後編では、なぜチェーン店が働きやすいのか、そのポイントを3つにまとめたので、1つ1つご説明しましょう。

【ポイント1:マニュアルがある】

チェーン店は全国中に店舗を展開する際に、営業スタイルを統一するためにマニュアルが用意されています。バイト先によっては、先輩スタッフからの口頭説明で業務説明を行うところもありますが、チェーン店の場合、紙媒体のマニュアルが各店舗に用意されています。

発達障害の人が苦手なことの一つに、他人の動きを見て覚えるというものがあります。(筆者はこれがてんでダメでした。)「実際に動きながら覚えよう!」は発達障害の人には困難である場合があるので、紙媒体のマニュアルのように後から見直すことができるものがあるのは大変便利です。

特にADHDの人には、必要な情報を視覚化するのはミスをなくすうえで非常に有効な手段です。

【ポイント2:作業が分担化されている】

発達障害でも働きやすいバイトの探し方~カフェ・ファミレス編・後編

 
チェーン店のように、マニュアルですべき業務がはっきりとしている職場は、作業が細かく分担化されています。例えば、筆者が個人経営の喫茶店で働いていた際は、掃除、配膳、オーダー取り、調理、仕込み、買い出しなどすべて一人でやっていました。それに対して、チェーン店で働いていた際はホールならホールの仕事、キッチンならキッチンの仕事というように作業が分担化されています。

さらに、より細分化されている職場もあります。ホールでも配膳係から、オーダーを取る係、会計係、片づけ係まで、細かく分担化がなされます。

マルチタスクが苦手な発達障害者にとって、作業の分担化は一つの業務に集中することができるので働きやすい環境と言えるでしょう。

ただし、人手が足らない場合は一つの業務だけに集中している訳にはいかないので、忙しい時は自分から進んで他の仕事のお手伝いを申し出ることも重要です。

【ポイント3:従業員数が多い】

チェーン店は営業規模が大きい分、人員確保にもそれなりに予算をかけます。そのため、チェーン店は個人経営の店に比べて従業員数が多い傾向にあります。

従業員が多ければそれだけ作業も分担されるため、一人でこなさなければいけない業務も少なくなり、負担が軽くなります。また、発達障害にとって一番苦手な接客を他の人に頼むこともできます。

ただし、職場によってはチェーン店でも人手不足が深刻化しているところはあります。また、接客が完全に避けられるわけではないので、接客をやってもらう代わりに別の業務をする、もしくは代わってもらっている間に接客の技術を学ぶといった積極性は必要です。

バイト先を選ぶ際には事前偵察(お客さんとして来店すること)は必須です。特に発達障害の人は、健常者(ノーマル)よりミスが多い傾向にあるので、実際に働く予定の店舗に行き、店内の様子を観察してみると良いでしょう。

バイト探しの為に、以前ご紹介したチェーン店ランキングを参考にしてみてください。

カフェのバイト未経験の人におすすめのチェーン店ランキング(前編)
https://colum.shokujob.com/tips/2019/10/7884/

カフェのバイト未経験の人におすすめのチェーン店ランキング(後編)
https://colum.shokujob.com/tips/2019/10/7886/

●避けるべき飲食店の特徴

発達障害でも働きやすいバイトの探し方~カフェ・ファミレス編・後編

 
発達障害の人、もしくは発達障害の疑いがある人は絶対に避けた方がよいという飲食店の特徴をまとめました。実際に筆者は勤務していた間、大変な目に合ったので是非参考にしてみてください。

【特徴1:店舗が広い】

店舗が広いということは、収容できるお客さんの数も増えます。つまり、接客する対象が増えることになります。接客が苦手な発達障害の人にとっては、店舗が広いと接客対象が増えてしまい、そうでなくとも余裕のない接客がさらに余裕がないものになってしまいます。

【特徴2:お酒をよく出す】

時々出すぐらいなら構いませんが、お酒をメインに扱う居酒屋やバルのような飲食店は発達障害の人に向きません。お酒を出すということは、酔ったお客さんの相手もしなければならない場面が必ず出てくるからです。
全員ではありませんが、酔ったお客さんの中にはちょっとしたことでかっとなってしまう人もいます。接客のちょっとしたミスが即クレームに繋がりかねないので、こういったお酒を扱う飲食店は避けた方が良いでしょう。

【特徴3:正社員の数が少ない】

正社員が少ない職場だと、バイトがやる仕事も責任も増えます。ミスを連発しがちな発達障害者にとって、こういった職場はあまり好ましくありません。ミスをすればそれだけ周囲の負担もさらに増え、他のスタッフとの関係も悪くなってしまいます。

事前偵察でスタッフが正社員かどうかを見抜くのは厳しいので、面接の際にそれとなく聞いておくといいかもしれません。

これらの特徴をまとめると、正社員が少なく、店舗面積の広い居酒屋・バルのような店は発達障害の人に向きません。働く予定のある人は職場を変更した方が無難です。
カフェやファミレスであれば店舗面積や正社員数はともかく、お酒をメインで扱うことはないので、飲食店の中でも接客はやりやすい方になります。

●まとめ

発達障害でも働きやすいバイトの探し方~カフェ・ファミレス編・後編

 
発達障害の人でも働きやすい職場を探すことも重要ですが、一番大事なのは自分がどういった発達障害を持っているのかを知ることです。筆者は心療内科で診断してもらい、自分の苦手なこと・得意なことを分析してもらい、対策をしっかりと練りました。

今でも飲食店で働けているのは、そういった対策を立てたからこそだと思っています。「発達障害かもしれない」と疑っている人は、一度心療内科や精神科で軽く診断をしてもらいましょう。

自己分析は自身の成長に直結します。発達障害だからできないと諦めるのではなく、できないことを受け止め、その上で自分にできることがないかどうかを模索してみましょう。

そうした前向きな努力を続けていれば、周囲も次第に理解してくれるようになります。ただ何もせず周囲に「分かって欲しい」と願うのではなく、こちらからも何か渡せるものがないか、もう一度自分を見つめ直してみましょう。

仕事探しのための自己分析方法としては、以下のコラムが役立ちます。

2つの質問でやりたい仕事が見つかる!自己分析法(前編)
https://colum.shokujob.com/trouble/2019/02/5402/

2つの質問でやりたい仕事が見つかる!自己分析法(後編)
https://colum.shokujob.com/trouble/2019/02/5420/

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