自分の長所を活かして成功する人の考える習慣
自分の長所を活かして成功する人の考える習慣をコラムでお届けします。
仕事や日常生活において、自分の長所を上手く活かせているでしょうか。
成功している人は、うまく長所を使って様々なシーンで活用させています。
もしかしたら活用出来ていないだけではなく、自分の長所がよくわからないという方もいるかもしれません。成功体験がないと、短所ばかりに目が行ってしまうこともあります。
飲食業界において名物店長・女将や看板娘と呼ばれる方は、魅力的な長所を持っているように映りますし、実際に長所によって仕事を成功させています。
では彼ら・彼女らは実際にどのような考え方を、日頃から行っているのでしょうか。
今回は、自分の長所を活かして成功する人の考える習慣をテーマにして、その方法をご紹介して行きます。
短所はすぐに見つかるけど長所には気づきにくい
どんな考え方を身につければ自分の長所がわかり、そして仕事やプライベートでも活かせるのか。
短所はすぐに見つかるけど、長所はよくわからないし、自慢するようでおこがましいと考える方もいるでしょう。
実際に、短所や欠点を気にしてしまう方も少なくありません。
一方で長所については他人の長所はよく見えても、自分のそれは気づきにくいものです。
一般消費財メーカー「ユニリーバ」(https://www.unilever.co.jp/)が展開するパーソナル・ケア製品のブランド”DOVE”が、興味深いインタビュー動画をYouTubeで公開しています。
動画は人間性やキャラクターではなく、ビジュアル的な見た目の話ですが、自分の良い面は自覚しづらいという事例として紹介します。
内容は、街頭にて友人同士2名を対象に「あなたの身体で一番好き田ところはどこですか?」と「お友達の身体で一番好きなところはどこですか?」という質問を投げかけるというもの。
数組に対してインタビューをしていますが、回答のパターンはすべて同じです。
「あなたの身体で一番好きなところはどこですか?」に対しては困った表情で無回答となり、「お友達の身体で一番好きなところはどこですか?」に関しては笑顔ですぐに回答。
自分の好きなところや長所を表現することに気がついていても、恥じらいがある方もいるでしょう。
いずれにしても欠点や短所は目につきやすく、長所はわかりづらい。
この問題について、様々な方法でアプローチされてきました。
・短所と長所は紙一重だから短所から長所を見つけよう。
・短所もすべて受け入れてこそ、その人の魅力が開花する。
・短所を克服するために人生で様々な障害が生じる。人間はそのために生まれてきたし、壁を乗り越える度に成長する。
どれも有益なものですし、人間の叡智が詰まっていますが、やってみると思うように実践出来るものではありません。今回は、よりシンプルで誰にでも出来る考え方を紹介します。ただし簡単ではありますが、実生活で活かしたいという気持ちを、強く持つことが重要なものとなります。
他人の長所こそ自分の長所だった
それは他人の長所から、自分の長所を見つけ出すという思考法です。
一体、どういうことでしょうか。
大阪市内で人気飲食店を切り盛りする店主が、この考え方を教えてくださいました。
詳細をお伝えしていきます。
「ぼくはね、自分の長所を探すのが苦手なんです。短所ならいくらでも探せますよ。でもね、長所はしっかりと捉えているし、仕事でも活かせている方だと思います。店長になったのも、お店の売上が順調なのも、長所のおかげかなと。でも、これは自慢じゃないんですよ。自分で長所や強みを見つけるのを辞めましたから。じゃあどうしているかと言うと、他人を褒めるんです。他人の長所を探すんです。とくに自分にはない長所を持っていると思う人ほど良いです。それやとすぐに見つかるでしょ?」
他人を褒めることで、自分の長所を発見できると語る店主。
具体的な話を語ってくださいました。
「ぼくはね、アイデアマンの上司がいてね、その人が憧れやったんですわ。他の人が思いつかんような料理とかキャンペーンとか、縦横無尽に出しはる。で上司に言うたんです。まぁ褒めたというか、天性のアイデアマンですねって。そしたら返ってきた上司のひと言に衝撃受けました。そう思うのは、お前がアイデアマンやからやろって。最初は冗談やと思ったし、意味わかりませんでした。でもね、気がついたんです。自分が受け入れてなかったって。ぼくの器が小さいから、自分事として受け入れられへんかった。」
少し涙を堪えながら、店主は話を続けます。
「なぜ受け入れられなかったか。恐れですわ。人から否定される恐怖。小さい頃に、提案をしても兄貴から否定されたことを思い出しました。傷ついてから、あんまり自分の意見は言わんようになった。受け入れられないことは、ぼくもあるし、誰にでもある。ぼくの度量を超えていたのは、恐れだったんです。この恐れから逃げていました。でも、否定されて怖かったことを認めて行ったんです。嫌いな人、苦手な人の許せないところ、腹立つところも、自分の欠点みたいなこと言うでしょ?でも受け入れられるかは、自分の器の大きさ次第ですわ。長所も同じルールなんやって、気がつきました。ただ長所って受け入れられないから隠す。傷が開いてうずくからね。怖い。表面的に言い訳するし、自分を貶めることをする。他人の素晴らしい所が、実は自分の長所やということを認めて行きました。否定したり、他人事屋と思うのは辞めました。するとね、今まで考えもせんかったアイデアがどんどん出てきたんです。それからは他人をどんどん褒めるようにして行きました。めちゃくちゃ自己中ですけど、それまで閉じてた自分の長所を開花させるためです。もちろん人にも喜んでもらいたいですしね。」
以降、自分にはない他人の長所を見つけるのが楽しくなったと言います。
この考え方が身につき、今では習慣化しているとのこと。
筆者が店主の言葉から教わったことは長所を見つけることだけではなく、受け入れようとする姿勢が大切だということです。さらに過去の感情を否定するのではなく、認めることです。