月30軒食べ歩くグルメライター厳選、おもろい繁盛店2選②
かの有名なグルメ本『Meets』や『ちょい飲み手帖』の掲載店や、
SNSで話題の人気店の中から特に「オモロイ!」と思った飲食店を厳選。
前回のコラムでは「GOGOパクチー」というお店の尖り方を検証し、
極端に特化していることが繁盛のポイントであることを説明しました。
第二弾のコラムではその真相により深く迫るべく
「マヨネーズ」に特化したオモロイ繁盛店をご紹介。
こんな尖り方があったのか…!と新しい発見が見つかるかも。
飲食業界に興味のある方、飲食店を経営しているオーナーはぜひご覧ください。
これマジか・・・。常識を覆す専門店『マヨネーズ本舗』
■どんなお店なのか?
今回紹介する繁盛店は大阪市中央区南船場4丁目にある「マヨネーズ本舗」というダイニングバー。
バリエーション豊富な自家製マヨネーズを、名物の麻婆豆腐をはじめとした各種料理につけて食べるこれまた“尖った”お店です。マヨラーはもちろん、関西のグルメな人々にも注目されるイマドキの人気店。某口コミマップサイトでは★4.2の高評価を獲得する実績を持ちます。
店内はお洒落でカジュアルな空間。
大人の男女向けの落ち着いた雰囲気がグルメライターのポイントも高めです。
■メディア実績がすごい!
「マヨネーズ本舗」はそのこだわりすぎた「超特化」から、2016年のオープン以来、各テレビ番組でも引っ張りだこ。これまでのメディア実績として
・関西テレビ『村上マヨネーズのツッコませて頂きます! 』
・『関ジャニ∞のジャニ勉』
・読売テレビ『ZIP!』
・毎日放送『バナナとマヨネーズ』
・『かんさい情報ネット ten』
など…全国放送の各番組に多数取り上げられるという結果を残しています。
こんなにも話題にされるその理由。それは一流シェフの本格の味・豊富な種類・徹底したこだわりにあったのです。
本格料理に合わせる本格自家製マヨネーズ!
■「マヨネーズ本舗」の個性を知る!
「マヨネーズ本舗」の個性はなんといっても
自家製のマヨネーズをどんな料理にもかけてしまうというところ!
聞いただけでは「そんなメチャクチャなことを…!」と思いかねませんが、
これもちゃんと計算された美味しさなのです。
■美味しさの秘密とは?
取材時、筆者は名物の「麻婆豆腐」を、たっぷりの自家製ムースマヨネーズと一緒に食べてみました。
するとこれが意外にも美味しい。マヨネーズをかけるという半ば冗談のような食べ方からは想像もつかないほどの本格的な旨みと、相性の良さに驚き。
そのままで食べるよりもはるかにコクが増し、マイルドな味わいを楽しむことができたのです。
実は、マヨネーズ本舗の料理は和食の板前と中華の一流シェフが作る本物の味。
経験を重ねた職人の計算された美味しさを味わうことができるのです。
人気の麻婆豆腐の作り方は、麻婆餡を辛めに作り甘みのあるマヨネーズと合わせることで、
丁度食べやすい辛さになるよう計算しているのだとか。
この巧みな職人技による品質の高さが、リピーターを獲得する秘訣。
筆者の知人の中には、2か月のうちに3回もリピートしている方もいました。
エンタメ性も抜群!常時30種類以上のバリエーション
■選ぶだけで楽しすぎる30種以上のマヨネーズ
もう一つ、決定的に尖っている部分としてあげられるのは
マヨネーズの種類の多さです。なんと常時30種類以上のバリエーションで
季節によって限定の味がでることもあるとのことです。
上写真はお通しに出てきた、野菜とおすすめのマヨネーズ。
なんと味は「プレーン」に加え「ピーチ」「ブルーベリー」「キウイ」…と、
本来であればあり得ないような珍フレーバーが続々登場。
「絶対ヤバいって!」と言っていた筆者の知人も一口食べてこのマヨネーズの虜に。
マイルドなコクのあるマヨネーズは市販のものよりも柔らかい風味でありながら味わい深く、
フルーツの味も見事に調和させているのです。
また、マヨネーズというだけあってカロリーが気になりますが市販のもよりも50%オフ。これは女性にも嬉しい。
■「絶対ない!」と思う変わりネタで話題性up!
その他にも「柚子胡椒」「しょうゆ」「味噌」「カレー」「ウニ」など、料理に合いそうなものから、「ミント」「チョコ」「紅茶」「カルピス」などいかにも合わなさそうな不思議マヨネーズもあり!
せっかくなので筆者は変わり種から「つぶあん」を追加で注文してみました。
しかし、これが、甘じょっぱくて非常に美味しい!
まろやかな味わいがから揚げや蒸し鶏にもすこぶる合うので、もう驚きです。
まさに体験型のエンタメマヨネーズ!人気の理由を実感しました。
徹底したこだわりが尖る秘訣!細部へのこだわり
■「特化するなら、細部まで」が鉄則
十分すぎるくらい尖っていて、各メディアでも話題にされる理由がよくわかりましたが
見落としてしまいそうな細部まで「マヨネーズ」が食い込んでいます。
例えば、箸置き。左上写真はマヨネーズ本舗の箸置きですがマヨネーズのキャップをアレンジして、店員さんが一つずつ手作りしたものです。他にも、ゆるキャラは、お店の世界感がよくわかるようなイメージキャラクターが作られているなど、料理だけにとどまらないもう一歩のこだわりが、お店の専門性をさらに鋭く尖らせより特化したお店であることを印象付けてくれるのです。
■なぜ、マヨネーズ専門店を作ろうと思ったのか。
「マヨネーズ本舗」の店長、泉川明弘さん。自身が極度のマヨラーであることが、この専門店を創業した何よりもの答えです。すべての料理にマヨネーズをかける程、マヨネーズを愛すマヨラーな店長。「お造り盛り合わせ」「白ご飯」にもマヨネーズをかけてしまうのだとか。自身の大好物をとことん追求し、それをお店の個性にしたという背景があったのです。
まとめ -総評-
関西の「オモロイ繁盛店」を2部に分けてご紹介しました。
メディアで話題の人気店は、その尖り方が違うことが判明。
今回参考にさせていただいた「GOGOパクチー」「マヨネーズ本舗」の両店とも、
オーナーの人生のバックグラウンドを具現化した結果なのだと筆者は考えます。
そうしたからこそ各飲食店にも人と同じくらい面白い個性が生まれたのではないでしょうか。
人気店を作ることは自分の個性をさらけ出すこと。超特化の秘訣は一人一人のこれまでの人生に隠れているのかもしれません。
【参照URL・文献】
・ホットペッパーグルメS.Senbaマヨネーズ本舗 https://www.hotpepper.jp/strJ001161851/