アサヒ直伝!缶・瓶ビールを美味しく飲む5つのコツとは
今回の食ジョブコラム~食✕職~ではアサヒビール直伝の「缶・瓶ビールを美味しく飲むコツ」を紹介します。
近年ではビールサーバーが普及し、多くの飲食店が缶や瓶に代わってジョッキやグラスに注いだビールを提供するようになりましたよね。『とりあえず生!』という決めセリフが出来たのもそれがきっかけです。
しかしながら、缶・瓶の需要がなくなったわけではなく、やはり40~60代のサラリーマン層のお客様の中には「缶が一番好き」「懐かしの瓶がいい」といった缶・瓶ビールのファンの方も数多くみられます。また、料理の提供だけでなく割烹や旅館などといったジャンルのお店では“ビールといえば瓶”を提供しているところも少なくありません。
そのようなお店ではスタッフがお客様のお酌・接待をする場合もあるので、
ビールの上手な淹れ方や飲み方を知っておくとより質の良いサービスを提供することができます。
今回は株式会社アサヒビール直伝のビールの美味しい飲み方・淹れ方のコツを5つご紹介します。
1.グラスは清潔に保つこと
1つ目は基本中の基本。グラスをキレイにしておくことです。ジョッキやグラスが汚れているとそこから炭酸ガスが分離し、味や香りが台無しになってしまいます。また、手の油やタオルなど布繊維の付着は泡立ちが悪くなる原因なので注意が必要。グラスはよく洗い、自然乾燥させるのがベストです。
2.適度に冷やして
2つ目はビールの温度です。ビールは、冷たければ冷たいほど良いとは限りません。株式会社アサヒビールが提唱するビールの適温は6~8度(スーパードライは5~6度)です。実は、冷やしすぎてしまうと成分中の炭水化物やタンパク質が変化して「にごり」が生じてしまいます。これを「寒冷混濁」と呼びます。寒冷混濁すると、泡立ちも悪くなるほか、見た目のおいしさ、実際の味わいも半減してしまうのです。※上記はあくまでもアサヒビールの場合です。
3.つぎかたを工夫する
3つ目は、グラスへのつぎかたです。
ビールは空気に触れると酸化して味が落ちてしまいます。それを防ぐ役割をもつのが「泡」。グラスに缶や瓶のビールを注ぐときはきめの細かい泡を立ててふたをすることで美味しいビールを飲むことができるのです。上手なビールの注ぎ方は下記の4STEPでマスターしましょう!
STEP1.泡から入れる
まずテーブルにグラスを置き、あえて少し高めの位置からグラスの中心へビールを注ぎます。グラスの1/3程度まで泡ができたら、一旦とめます。
STEP2.グラスを斜めにする
次にグラスを斜めにもち缶の注ぎ口をグラスの縁に密着させ泡の下をくぐらせるようにしてビールを注ぎます。
STEP3.起こし徐々に入れる
グラスにビールをつたわせながら徐々にグラスの角度をまっすぐに戻し泡を持ち上げるようにして注ぎます。
STEP4.高さをあわせる
8分目まで注いだら、グラスをテーブルに置きグラスの2~3割が泡になるよう調整してできあがりです。
以上、たったの4ステップで缶ビールが一段と美味しく飲めるのです!
筆者はこれまで「ビールの泡はあんまり美味しくない」と思っていたのですが
泡こそがビールを最後まで美味しく飲むために必要な役割をになっているとは驚きでした。
実際に泡なしと泡ありのスーパードライを飲み比べてみると、泡のないビールはすぐに味が変わり炭酸が抜けてしまいましたが、泡ありのほうが比較的苦味が少なく最後まで美味しく飲むことが出来ました。
4.新鮮なうちに飲もう
4つ目は新鮮なうちに味わうこと。ビールの鮮度は時間とともにジワジワと失われてしまいます。ビール工場でも鮮度を守るために各ビール会社は絶大なる工夫を行っています。新鮮さこそビールの命!賞味期限内でもなるべく早く飲むようにしましょう。
5.保管に注意しよう
最後、5つ目は保管方法です。
瓶ビールも缶ビールも日の当たるところを避けて涼しい場所で保管しましょう。また冷凍庫や夏に車のトランクに入れて保管しておくとビールが濁るだけなく容器が破裂する可能性もあるので気をつけてくださいね。よく飲食店でありがちなのが、ビールを保管しておくスペースがないため真夏でも外に置いているといったパターン。「容器に入っているし、あとで冷やせばいいんじゃない?」と思っても、ビールは温度の変化に弱く、品質は変わってしまいます。
最後に
以上、アサヒビール直伝の缶・瓶ビールを美味しく飲む5つのコツをご紹介しました。
つぎかたについては若干練習が必要ですが、残りの4つはとても基本的なこと。
しかしこの基本をしっかりとマスターすることができればいつでも最高に美味しいビールを提供することができます。
ビールをお酌する機会のある方、飲食店のメニューに瓶ビール・缶ビールがある方はぜひ参考にしてみてくださいね。
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