ソーシャルリクルーティング成功事例|飲食店のSNS活用による人材採用法
売り手市場が続く、新卒・転職活動。優秀な人材を獲得するために、各企業が苦戦を強いられています。
このような人材採用において注目されている手法が、ソーシャルリクルーティングです。FacebookやTwitter、Instagram、LINEなどSNSを使って、採用活動を行います。
飲食業界では、ソーシャルリクルーティングをどのように活用できるでしょうか。今回は、シリーズで、飲食業界におけるソーシャルリクルーティングの可能性について探っていきます。
前編では、ソーシャルリクルーティングの基本的な知識について紹介しました。まだご覧になられていない方は、先にこちらをお読みください。
後編では、具体的な活用事例を取り上げます。1店舗ごとの事例を詳しく見ていきましょう。
飲食店のソーシャルリクルーティング活用事例
飲食店では、どのようにSNSを採用活動に活かせるでしょうか。事例を紹介しながら、ソーシャルリクルーティングを実現させる方法について紹介します。
①osteria_da_boscino
<お店>
イタリア料理コンテスト全国大会で準グランプリを獲得した、神戸のイタリアン。
<SNS活用方法>
・Instagramで、「#アルバイト募集(検索ボリューム:130,182件)」というハッシュタグを付けて、日々の投稿をしている。投稿内容は、お店のメニューが中心。
・関西の飲食店に特化した求人サイト「食ジョブ」にも求人情報を掲載(https://shokujob.com/offer/detail/2243)している。
②一升びん 鈴鹿店
<お店>
三重県鈴鹿市で、松坂牛が食べられる焼肉店。TVCMでおなじみのお店。
<SNS活用方法>
・Twitterのトップで、採用ページ(https://iitomo-inc.jp/student)のリンクが貼られている。採用ページでは、正社員や主婦・学生アルバイトスタッフの紹介や人材育成における想いが、詳しく掲載されている。
・Twitterではメニューや店内の紹介だけではなく、まかないや試作、ミーティング、スタッフの送別会の様子もツイート中。
③保護猫カフェ ととの森
<お店>
里親募集中の保護猫とふれあえる千葉県船橋市にあるカフェ。
<SNS活用方法>
・Twitterで、新施設を立ち上げるためのスタッフ募集中。そのツイートを、トップに固定させている。
・日々の投稿は、カフェにいる保護猫の様子を写真・動画で紹介。また実際に里親に引き取られた猫に関するお便りや、支援物資などもツイートされている。
④Convie
<お店>
愛知県名古屋市にあるフレンチカフェレストラン。女性から人気を集めている隠れ家的なビストロ。
<SNS活用方法>
・お店ではなく、お店のオーナーがFacebook(https://www.facebook.com/people/Hidenori-Nagao/100004189838099)を運用中。オーナー自身が、求人募集に関する投稿をしている。長文が掲載できるFacebookの特性を活かして、ユーザーから反応を獲得している。
(求人に関する投稿)
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1253973001419016&id=100004189838099
・お店のFacebookページもあるが、メニューやワイン、予約状況に関する投稿のみ。コミュニケーションが必要な求人に関する情報は、あくまでもオーナー発信となっている。
・Instagramや公式サイトでもスタッフ募集に関する情報を掲載中。
⑤清香園
<お店>
創業60周年の焼肉店。長崎・佐世保・福岡・熊本・関東エリアで41店舗を展開する老舗。
<SNS活用方法>
・仕事探しや転職活動に使われるビジネスSNS・wantedlyで、店長候補・店舗責任者・マーケティング担当者などを募集中(https://www.wantedly.com/projects/312191)。企業の事業内容・目的、価値観について具体的に掲載されている。
・スタッフ紹介はインタビュー形式で詳しく掲載。2記事を紹介したい。
「飲食業界に就職するなら『清香園』が良い理由。知られざる焼肉店で働くメリットとは」
https://www.wantedly.com/companies/company_334664/post_articles/139020
「将来に対して漠然としていた私が、清香園で料理人としての人生を再スタートできた理由」
https://www.wantedly.com/companies/company_334664/post_articles/143192
・wantedlyでは、「話を聞きに行きたい!」という応募ボタンがあり、企業担当者と求職者が直接コンタクトをして会うことができる。また企業からユーザーに対して、スカウトする機能もある。さらにビジネスチャットや名刺アプリもあり、ビジネスに特化したSNSとして使える。
さいごに
飲食業界におけるソーシャルリクルーティングの活用事例を紹介しました。
運用をするポイントについて、まとめておきましょう。
①求人募集だけではなく、お店やスタッフの様子がわかる内容を投稿する。
②中長期的な視点で、日々の投稿を継続する。
③自店に合ったSNSを運用する。
④SNSだけに頼るのではなく、求人サイト・媒体と組み合わせて効果的に運用する。
今回のシリーズで取り上げた内容を手がかりにしながら、自店のソーシャルリクルーティングに活かしてみてください。
SNSごとの運用方法は、以下からご確認ください。
【Instagram】
【Facebook】
【Twitter】