40代・50代から始めるカフェのリアルなバイト・パート事情
カフェでバイト・パートをしてみたい40代・50代の方に向けて、どんな人が実際に働いているのかを解説します。「今からでも遅くないだろうか」「ブランクがあるけど大丈夫かな?」と思う方は、ぜひご覧ください。
40代・50代でカフェのバイトを始めるポイントをお伝えします。扶養内での働き方、正社員・開業に関する情報、面接で受かりやすいポイントや働くコツなど、大切なことを詰め込んでみました。
●目次
- 40代のカフェのバイト・パート実情
- 50代のカフェのバイト・パート実情
- 40代・50代から、扶養内でカフェのバイト・パートはあり?
- 40代・50代からカフェの正社員・開業は目指せる?
- 無理に溶け込むより、年齢に応じた立ち位置を目指そう
- 40代・50代から始めるカフェのバイト・パートまとめ
●40代のカフェのバイト・パート実情
まずは40代のバイト・パート事情について解説します。
40代でカフェのバイト・パートをしている方は、ベテランのフリーター、子育て中の主婦、転職した人など、様々な人がいます。最近は副業で始める人や、カフェを開業したい人、正社員を目指す人も増えています。
とくに子育て中の主婦でカフェのバイトをしている方は、筆者自身(カフェでのバイト経験があります)もよく見かけてきました。学校・習い事の送り迎えをする前後の隙間時間を上手に使って、カフェでバイトをされています。
カフェは朝から夜まで営業しているところが多いため、2・3時間~働くことができます。例えば、午前中~夕方まで、正午~閉店までといった具合です。
退勤後には、買い物や家事など主婦の仕事にすぐ戻ることができます。カフェのバイト・パートは、日常生活の中でシフトを組みやすいため、主婦層から人気です。
主婦層だけではなく、40代でカフェのバイトとして活躍している人はいますが、注意点が1つあります。カフェによっては、ターゲット層を10~20代に設定しており、客層に合わせて、年齢制限を設けている場合があります。詳しいことは事前に確認しておきましょう。
年齢制限がないカフェは、基本的に年齢で落とされることはあまりありません。とくにスキル重視のカフェや、即戦力が問われるお店で、今までの経験をアピールできれば採用されやすくなりますよ。
料理・スイーツに力を入れているカフェの場合、料理スキルのある主婦、または料理経験者が歓迎されます。新メニュー開発のアイデアを出せる人なら、より必要とされるでしょう。
純喫茶のような店舗形態であれば、お客様の年齢層は上がります。お客様だけでなく、スタッフも年齢層が高くなるので、40代でも違和感なく勤められます。カフェでの接客が不安で、年齢層の高いお客様なら自信があるという人は、純喫茶を受けてみるのも1つの手です。
●50代のカフェのバイト・パート実情
次は50代に注目していきましょう。
カフェのバイト・パートをしている50代は、子育ての落ち着いた主婦層が代表的な存在です。
お子様が大学生や社会人になったくらいなので、自分の時間に余裕が出てきます。つまり時間に融通が利きやすいということです。このメリットを活かして、どの営業時間帯のシフトでも入りやすい方が活躍しています。
このような働き方は、採用者側にもメリットがあります。時間帯だけでなく、土日祝日など曜日に関係なく勤務ができるのであれば、採用される可能性が高くなるでしょう。
今まで専業主婦をしていて、働くのが久しぶりという方でも、カフェなら活躍できる可能性があります。社会復帰の場としてカフェは、接客・調理どちらにおいても複雑な業務はあまりありません。ブランクがあっても、気軽にチャレンジしやすいでしょう。
「未経験者歓迎」「主婦歓迎」と謳って人材を募集しているカフェを探してみましょう。とくにひっきりなしにお客様が来店するようなカフェではなく、落ち着いた雰囲気のカフェが向いているかもしれません。
未経験者でカフェに応募することが不安になる人もいるでしょう。カフェの経験がなくても、仕事復帰が久しぶりでも、今までの主婦経験で活かせることをアピールすれば、採用されやすくなります。例えば、手先が器用で店内のメニュー表やポップを作成できるスキルがあれば、採用担当者から評価されますよ。
●40代・50代から、扶養内でカフェのバイト・パートはあり?
カフェでバイト・パートをしてみたいけど、扶養内で働くことはできるでしょうか。
答えから言うと、可能です。カフェだけではなく多くの飲食店には、扶養内でバイト・パートをする方が多数います。勤務時間・日数・収入を、コントロールしやすいのが理由だと考えられます。
ただし扶養内と言っても、世帯や家庭の事情によって金額が違ってきます。所得税が発生する103万、社会保険の加入が必要な106万など、どれくらいの年収に抑えたいのかを明確しておきましょう。
バイト・パートをする理由は人それぞれです。厚生労働省の調査によれば、働いている理由として、以下の項目がTOP3にランクインしました。
「生きがい・社会参加のため」31.2%
「主たる稼ぎ手ではないが、生活を維持するには不可欠のため」29.9%
「主たる稼ぎ手ではないが、家計の足しにするため」29.0%
(参照:平成 28 年パートタイム労働者総合実態調査の概況|厚生労働省)
自分なりの働く理由があれば、新しい仕事にもチャレンジしやすくなります。扶養内のカフェバイト・パートを探すコツは、週2・3日の勤務を歓迎しているお店で検索をしてみてください。
●40代・50代からカフェの正社員・開業は目指せる?
40代・50代からでも、カフェの正社員・開業は目指せます。まずはバイト・パートからのスタートでも構いません。老後にカフェを持つことが夢だという方でも、勉強をする場としては最適です。
ただし就職となれば、経験が問われます。カフェが未経験であっても、社会人としてどのようなスキル・実績があるのかがチェックされます。また店長やマネージャーなど、役職のあるポジションを任せられる可能性が高くなります。即戦力になる自信がなければ、正社員ではなくバイト・パートとして応募してみましょう。
開業に興味がある方は、カフェで働きながら、間借りでカフェを試験的にオープンしてみるのがおすすめです。自分のお店を持つことに夢はありますが、リスクもともないます。しっかりと準備をして、夢を叶えて行きましょう。
●無理に溶け込むより、年齢に応じた立ち位置を目指そう
「自分の子供と同じくらいのスタッフが多いカフェで働いていてなじめない」
「10~20代の人が多いカフェで採用されたら浮かないか不安」
という人もいるのではないでしょうか。
40~50代の方が、若いスタッフの多いカフェで浮かないコツをご紹介します。
10~20代の中に無理に溶け込む必要はありません。年齢に応じた立ち位置を目指した方が良いでしょう。
例えば、大学生が多い場所なら、学生の相談役や母親のようなポジションになることをおすすめします。大学生からすれば、母親と近しい年齢です。母親(男性なら父親)のようなポジションになれば、学生からしても、とても親しみやすさを感じますし、接しやすくなります。
また年上のお姉さん(お兄さん)ポジションでも構いませんよ。一方で、わざわざ距離を置く必要もありません。年相応の立ち振る舞いで、自然体でいることです。お互いが一緒に働きやすい人間関係、環境づくりを考えてみてください。
そのために大切なことは、常に笑顔でいること。年齢に関係ありませんが、接しやすい雰囲気の人は常に笑顔です。笑顔でいれば、明るい人だと思われ、話しかけられることも多くなります。
笑顔や表情で接客をするコツを、今までのコラムでも紹介をしたことがあります。ご参照ください。
また積極的に自分から話しかけることも大切です。どんな会話をすれば良いのか、話題に悩むことがあるかもしれません。
話題は無理に探さずに、身近なことで構いません。仕事の話だけではなく、世間話も自分から話してみましょう。学生からしてみれば、いろいろな話をしてきてくれる母親(父親)、お姉さん(お兄さん)のような存在がいれば、楽しいものです。徐々に信頼関係は構築できるでしょう。
筆者が聞いた話では、学生のバイトスタッフから、親子関係の悩みを相談されたという人もいました。気軽に話しかけることで、学生からもいろいろな話をしてくれるようになり、さらに親密になれます。40代・50代ならではの立ち位置を探っていくと良いですね。
●40代・50代から始めるカフェのバイト・パートまとめ
40代・50代からカフェのバイトを始めたいけど、いろいろと不安・・・という方も、安心して挑戦してみてください。学生など若い人が多いイメージがありますが、実際はそうではありません。40~50代の人にも、カフェのバイトは人気です。
また10代・20代のスタッフが集まるカフェでも、紹介したようなコツを活かせば、職場関係は上手く行きます。どんなカフェ・喫茶店であっても、楽しみながら働いて、充実したバイト・パートライフを目指しましょう。
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