バイト面接の「逆質問」対策|3ステップで正しい答え方を解説
何か聞かないと落とされるかもしれないし、かと言って、とっさに何を聞いていいかもわからない。ズレた質問をしても不採用になるかもしれないし…。
たしかに苦戦しようですよね。
でも逆質問をうまく活かして、好印象を与えられる方法があればどうでしょうか?
面接でうまく喋れなくても、失敗を挽回するチャンスになります。今回は、ただ質問をするだけでなく、面接官の心をつかんで、採用される確率も上がる逆質問のコツを伝授します!
コツは「ポジティブな質問をすること」です。具体的な方法を3ステップにまとめました。
- 【ステップ①】~面接は逆質問の材料を集める場だと思おう~
- 【ステップ②】~気になる情報をピックアップしていこう~
- 【ステップ③】~質問を通してアピールしよう~
事例を挙げながら、説明していきます。すぐに面接で使えますし、本番で焦らずに済みますよ。
しかし、逆質問がうまくいっても、面接の最後に失敗するケースがあります。正しい面接の終わり方、面接の最後に良い印象を残せるポイントも紹介します。
逆質問に不安がある方、面接に慣れていない高校生・大学生は必見です!
●目次
「逆質問」は自由に質問できるチャンス
「逆質問」とは、飲食店のバイト・パートの面接を受ける際、最後に聞かれる質問です。
この「逆質問」は、ズバリ「応募者が質問できる大切な機会」なんです。
面接は、おもに全編を通して面接官主導で進みます。しかし、逆質問では応募者が面接官に聞きたいことを自由に聞くことが可能です。
居酒屋やカフェなど、多くの飲食店では、この逆質問がよく行われています。
具体的には、以下のような聞かれ方がよくあります。
「仕事やシフトのことで、聞いておきたいことはありますか?」
「何かわからないことはありますか?」
すべての面接で聞かれるわけではありません。
また、逆質問がないからと言って不採用になるわけでもありません。
しかし、面接官から聞かれなかったとしても、なるべく「質問があるのですが、いいですか?」と自分から聞くようにしてください。
なぜなら、逆質問はあなたの印象をアップさせる効果があるからです。
お店や働き方に質問があるということは、きちんとそのバイトのことを知って面接に臨んでいるということ。
「それだけ働く意欲があるんだな」「うちのお店に興味があるんだな」と好印象を与えられるポイントでもあるのです。
でも「どんな質問をしたらいいのかわからない…」「関係のないことを聞いて相手を不快にさせてしまうかも」など、慣れるまではなかなか不安もありますよね。
具体的なコツを紹介していきますが、まずは面接の基本を押さえておいてください。
飲食店バイトの面接を控えている高校生・大学生、パートの面接を控えている主婦・主夫さん向けに、面接対策に役立つ記事をまとめたので、ご活用ください。
次の章から、逆質問を攻略して面接に受かる確率をUPする方法を伝授します!
なかなか難しい、面接の終わり方も一緒にご紹介します。
「逆質問」はポジティブな質問をするのがコツ
「逆質問」が大切だということはお伝えしました。
しかし、はじめて飲食店のバイト面接を受ける高校生・大学生や、久しぶりにパートとして社会復帰をする主婦・主夫の方にとって、逆質問はなかなか難しいですよね。
そこでご紹介したいのが、逆質問の攻略法です。
今回目指すのは、逆質問をすることで好印象を与え、採用される確率をアップさせること。
じつは、好印象の作り方はとっても簡単なんです。
一番大切なのは、「ポジティブな質問」をすること。
例えば、飲食店の仕事内容やシフトについて積極的な姿勢を示すような質問です。
- 「働き始める前に、勉強しておくといいことはありますか?」
- 「できるだけシフトに入りたいと思っているのですが、お店の繫忙期などはありますか?」
など、面接官が「この人は働く意欲があるな」「積極的に働きたいと思っているんだな」「この人は働く意欲があるな」「積極的に働きたいと思っているんだな」という質問はした方がいいでしょう。
最後良ければすべて良しという言葉がありますが、心理学では「人の印象は最後に与えられた情報で決定される」という効果が実証されています。
これを「親近効果」と言います。アメリカの心理学者N・H・アンダーソン氏によって提唱されました。残存効果とも呼ばれていて、自分の印象を相手に強く残したい時は、最後が重要であるという考え方です。
つまり、「うまく言えなかった」「ミスしてしまった」と思っていても、最後に好印象を残せれば受かる確率が上がるということ。終わり方が重要なんですね。
この章のポイントを、簡単にまとめておきます。
- 一番大切なのは、「ポジティブな質問」
- 面接中に失敗・ミスをしても大丈夫
- 最後に好印象を残せれば受かる確率が上がる
逆質問は、面接中の失敗を挽回できるチャンスでもあります。
面接全体を通して言えば、最初は緊張してうまく答えられなかったとしても、徐々に慣れてきて最後にいい質問ができれば好印象を残せるということです。
では、具体的にどのように好印象を残せるのか、詳しくご紹介していきましょう!
最後に好印象を残すための3ステップ
では、どうやったら最後に好印象を残すことができるんでしょうか。
3ステップで解説します!
- 【ステップ①】~面接は逆質問の材料を集める場だと思おう~
- 【ステップ②】~気になる情報をピックアップしていこう~
- 【ステップ③】~質問を通してアピールしよう~
1つずつ詳しくチェックしていきましょう。
【ステップ①】
~面接は逆質問の材料を集める場だと思おう~
アルバイトの面接は「自分をアピールしよう!」と頑張ってしまうと、いい所を見せようと前のめりになり、緊張してしまいます。このような状態では、自分らしさを発揮できません。
面接は、あくまで等身大の自分を伝えることが大事。客観的な目線で、落ち着いて質問に答えるようにしましょう。しかし、緊張しているとなかなかそこまで客観的になれませんよね。緊張しがちな人は、あらかじめ面接の練習をしておくといいでしょう。
面接で緊張しないように、「怖い」という気持ちの克服方法をまとめました。
ぜひ確認してみてくださいね。
また、目の前のことにいっぱいいっぱいになるのではなく、「最後の逆質問で聞きたい情報を集めている場」だと思うことも、落ち着いて面接を受けられるコツのひとつです。
例えば、質問から逆質問を考える例はこのようなものがあります。
カフェや居酒屋など、飲食店バイトの場合でご紹介しますね。
(逆質問の例)
→「バイト1年目の人は、シフトはどの程度入っていますか?」
→「たくさんシフトに入りたいのですが、特に入りやすい曜日や時間帯はありますか?」
・「接客の経験はありますか?」という質問
(逆質問の例)
→「お年寄りがたくさん来られるお店の接客の経験があるのですが、お店ではどのような年齢層のお客様が多いですか?」
→「接客の経験がないのですが、働き始める前に勉強しておいた方がいいことはありますか?」
質問にただ一生懸命答えるのではなく、このように「この質問には後でこんな風に逆質問してみよう…」と考えながら受けると、少し肩の力が抜けてきますよ。
【ステップ②】
~気になる情報をピックアップしていこう~
飲食店の面接では、面接官の方がお店や仕事のことなどを説明してくださいます。実際に自分が働く姿をイメージをしながら、気になることをピックアップしていきましょう。
必要であれば、メモをとって構いません。その際は、面接官に「メモをとりたいのですが、いいですか?」と一言伝えるようにしましょう。できれば、スマホでなくメモ帳にとるのが無難です。
例えば「家族連れのお客様が多い」「土日よりも金曜日の夜が一番忙しい」などの気になる情報があった場合、このような逆質問ができます。
(逆質問の例)
→「家族連れのお客様が多いとのことでしたが、接客で特に気をつける部分などはありますか?」
→「家族連れのお客様のために、お店ではどんな工夫をされていますか?」
・「土日よりも金曜日の夜が一番忙しい」
(逆質問の例)
→「金曜日の夜が一番忙しいとのことでしたが、何時頃が特にピークですか?」
→「ピーク時に働く際に心掛けておくべきことがあれば教えてください」
【ステップ③】
~質問を通してアピールしよう~
先ほどピックアップした気になる情報をもとに質問を作る際、ただ質問するだけでなく、自分をアピールする質問にできれば更にいいでしょう。
ポイントは、自分のスキルや経験、シフトに関係することなどを織り交ぜること。前向きな質問が良いでしょう。
例えば、先程の質問に+αするのであれば、このような逆質問になります。
・「先ほどは週3日の勤務希望をお伝えしました。その中でも金曜日にできるだけシフトに入って早く仕事を覚えたいのですが、シフト希望はどのタイミングで提出しますか?」
このように、飲食店で働きたい旨やアピールポイントを織り交ぜると、印象がアップしますよ。
高校生・大学生でも「しっかりしているんだな」と思わせることができます。
採用されるため&落ちないための面接対策として、こちらの記事もご活用ください。
次は、逆質問にまつわる疑問にお答えします。
逆質問は何個すべきなのか?「ないです」と答えるのはご法度なのか?
気になる方は、チェックしてみてください。
逆質問Q&A
ここからは、逆質問についてよくある質問を、Q&A形式でご紹介します。
ぜひ面接前の参考にしてみて下さいね。
【逆質問のQ&A】
- Q 逆質問は、何個すべきですか?
- A いくつまでという決まりはありません。1~2個、多くても2~3個が一般的です。逆質問は、多ければいいというわけではありません。知りたいことをコンパクトにまとめて質問しましょう。
- Q 「最後に質問はありますか?」に「ないです」と答えるのはダメですか?
- A 結論から言えば、ダメではありません。なければないで大丈夫ですし、ないからと言って落ちるわけではありません。ただし「ない」理由を伝えれば丁寧です。例えば、「わかりやすく説明して頂いたので、気になることはありません。シフトのことでお伺いしたかったのですが、その内容も先ほど教えて頂けました」などがいいでしょう。
- Q 質問しておくべきことはありますか?
- A とくにありません。しかしバイト・パート・新卒・転職において、「労働条件」に関する説明が一切なかった場合、雇用契約を締結する前にきちんと確認しておきましょう。例えば、「バイトでも有給は取れますか?」や「残業手当は付きますか?」など。
ミスマッチを事前に防ぐためには必要なことです。ただし給与や労働時間ばかり質問をするのは、イメージダウンになるので気をつけましょう。
最後が肝心なら、最後の挨拶も重要です
これまで、面接の印象をアップするための逆質問の方法について話しました。
しかし、逆質問がうまくできても、安心するのはまだ早いです。
最後の挨拶で失敗しては元も子もありません。実は、面接で最も重要なのが「終わり方」。
面接は、退室・去り際の挨拶が大切なのです。
最後に、面接を好印象で終わらせるための立ち去り方をご紹介します!
【面接の立ち去り方】
1.丁寧にお礼を言う
「本日はお時間いただきありがとうございました」とお礼を言って、立ち上がりましょう。この時、イスを引くことを忘れずにしましょう。しっかり相手の目を見てお礼を言うことが大切です。
2.お辞儀をする
ドアやエレベーターの前でお辞儀をし、改めてお礼を言いましょう。お辞儀は頭だけではなく、しっかりと腰から曲げて行います。エレベーターの場合は扉が閉まり切るまでお辞儀を続けます。ドアは自分で静かに閉めましょう。
- 足をそろえて真っ直ぐに立つ
- 足の付け根から前に傾していく
- 上半身はぶれないようにする
お辞儀をし終わって、頭を上げる時はゆっくりを意識するとより綺麗に見えますよ。
面接慣れしていない高校生・大学生でも、基本的なマナーはきちんと行いたいところ。
最後までしっかりと気を抜かず、面接を終えましょう。
美しい終わり方で、面接官に好印象を与えたいですね。
さて今回は、バイト・パート面接の「逆質問」で、採用される確率をアップする方法についてご紹介しました。
最後に、内容をまとめておきます。
- ●「逆質問」とは
- →バイト面接の最後に面接官から聞かれる「何か質問はありませんか?」という質問のこと。質問次第で面接に受かる確率がぐんとアップする。
- ●面接で「逆質問」した方がいいこと
- →好印象を与えるために、前向きな質問をする。
- ●最後に好印象を残すための3ステップ
- →面接は逆質問の材料を集める場だと思おう!
・気になる情報をピックアップしていこう!
・質問を通してアピールしよう!
このように、逆質問は最初は緊張するかもしれませんが、攻略すれば受かる確率があがる優れもの。
終わり方まできちんと意識すれば、面接官にいい印象を与えられます。
逆質問を上手に使って、自分に合ったバイト・パートに受かるよう応援しています!
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