『いつも外国人客で賑わっているレストランは〇〇を活用していた』後編【タイトル】

『いつも外国人観光客で賑わっているレストランは○○を活用していた』<後編>

海外からの訪日客を集客する方法について、コラムをお届けしています。

外国人観光客が日本に訪問している期間中の購買活動(グルメ、宿泊、ショッピングなど)をインバウンド消費と言いますが、飲食業界でも活気づいてきています。

前回のコラムは、世界各国から訪日する外国人を一括りにして考えることへの疑問を投げかけました。

そこで取り上げたのは5か国(韓国、中国、アメリカ、インド、ドイツ)居住者の訪日経験者に対する食に関する調査。

結論としては、各国・地域の居住者たちの好みや食文化、考え方を把握した上で、飲食店の集客を考えることが重要ではないかという考えに至りました。

違う言い方をすればインバウンド対策をしなければならないから、とりあえず行うという発想は危険だということです。

そこで実際に筆者がさせて頂いた調査をもとに、外国人の集客に成功している一例を紹介していきます。

京都市内・ネパール料理店の事例

『いつも外国人客で賑わっているレストランは〇〇を活用していた』後編【①】
今回取材をさせて頂いたのは、京都市内にあるネパール料理店のスタッフさん。
ネパール出身でありながら、日本語も英語も堪能な方です。

お店は、オリジナル料理というよりもネパールの本格的な家庭料理がウリ。
海外のお客様から、圧倒的な人気を博しています。

取材をさせていただいた日も、店内は外国人客で賑わっていました。
とくに北欧やロシアから来られた方が多い印象です。

「ヨーロッパの人が多いですよ、とくにバックパッカー、世界中を旅行する人ね。あとお金持ちの人も多いね。もちろんネパールの人も来るよ。」

他国からの顧客が多い理由を聞いてみました。

「ガイドブックに載っていますよ。ロンリープラネットっていうマガジンね。日本人じゃない外国の人、みんなそれ見てるね。だから旅行のお客さん、いっぱい来てくれますよ。まわりの店いっぱいあるけど、ロンリープラネットにはあまり載ってないね。今はマガジンじゃなくて、PDFでも買えるから便利ね。紙じゃないから重くならないよ」

「ロンリープラネット」とは、世界でもっとも売れているガイドブックです。英語による旅行ガイドブックのシェアでは25%。

日本人にとっては、あまり馴染みのないガイドブックかもしれません。

というのも「ロンリープラネット」は、写真や地図よりも文字情報をメインに掲載しているからです。

日本でガイドブックと言えば「地球の歩き方」や「ことりっぷ」「るるぶ」が一般的でしょう。

写真・地図などが多くなれば、わかりやすくなるのですが、情報は制限されてしまいます。
一方で文字だけの情報は、密度が高くなります。

現地の様子は実際に足を運んで目で見ればわかる。
それよりも必要なのは、どこに行けばなにがあるかという正確で多くの情報。

ブランド力のある雑誌に載っているからこそ信頼度も高い。

海外の旅行者、とくにビギナーではなく中・上級者は、ここに価値を置いています。

したがって「ロンリープラネット」は、ヨーロッパのバックパッカー、や中長期的な旅行者から不動の人気を獲得しているのです。

難点は「地球の歩き方」よりもボリュームがある点なのですが、現在では、電子書籍でも購入できます。PDFで必要なページだけを持ち運べるので、旅行者たちから重宝されているようです。

このお店のターゲット層は「ロンリープラネット」の読者層と一致しているので、理想的な集客を実現しているのです。

さいごに

『いつも外国人客で賑わっているレストランは〇〇を活用していた』後編【②】
外国人を集客するグルメマガジン・サイトは国内外問わずたくさん存在します。

中国であれば、中国版の食べログと言われる口コミサイト「大衆点評」がよく使われているでしょう。

今回学んだことは、呼びたいターゲット層がどんなタイプで、どの媒体で情報を収集しているのかを見極めることです。

何度も繰り返しになりますが、外国人に対応しなければならないから、とりあえず海外向けのサイトに掲載していけばいいという、無鉄砲な話ではありません。

さきほどのネパール料理店のスタッフさんが、もう1点教えてくださいました。

「あとはマガジンじゃなかったら、サイトね。口コミサイトならトリップアドバイザー、すごくいいよ。口コミを見て、来る人も多いね。」

あくまでもグルメサイトではなく旅行情報サイト。旅行という体験の中で、ヨーロッパ系の観光客から選ばれるレストラン、そして中長期的な滞在でもリーズナブルに楽しめるレストランだからこそ、媒体を通してターゲット層に情報が届いて、来店動機につながっているのではないでしょうか。

ターゲット層ごとに適した媒体で情報発信して、理想的な集客をしていきましょう。

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