コラム168『都心部でトレンドを取り入れずして、集客に成功する飲食店がこだわる3つのポイント』②【タイトル】

『都心部でトレンドを取り入れずして、集客に成功する飲食店がこだわる3つのポイント』②

今回のシリーズではトレンドに左右されずに、集客力のある店舗を展開する方法を探っています。

注目したいのは、飲食店の激戦区である都心部。梅田や心斎橋・難波、三宮・元町、河原町・烏丸といった市街地には、多数の飲食店が集まっています。

出店や退店の入れかわりも激しいエリアで、どうすればトレンドに流されず店舗を成功させることができるのか。

とくに個人店では流行に便乗して、下手な失敗をしてしまうのは避けたいところ。

前編のコラムでは、大阪市北区にあるワインバーのオーナーシェフにさせて頂いた取材をもとに、お店づくりの考え方を紹介しました。

駅前という好立地で、くつろぎをテーマにするお店。ポイントは2つありました。

・都会で大人が本当にくつろげる場所を作りたい。
・トレンドをおいかてしまうと、おいかけ続けなければならない。またお客様は次の流行りものに目移りして離れていく。

くつろぎをコンセプトにしたワインバー。実際に、どのような空間づくりや料理・お酒の提供をしているのでしょうか。具体的な方法を3つにまとめたので、詳しく見ていきましょう。

①店構え

コラム168『都心部でトレンドを取り入れずして、集客に成功する飲食店がこだわる3つのポイント』②【①】

入口の扉は半分がガラス張りになっています。
店内の雰囲気を外からでも伺えます。

どのような狙いがあるか伺いました。

「敷居は高くない。でも気軽には入りにくい。矛盾してますけど、どちらも反映させました。店内の様子を外から見て、決して騒げる店じゃないことがわかります。でも、バラス張りなので閉鎖的じゃない。しかも扉もファサードもガラス以外の部分は木材を使って、柔らかい雰囲気にしました。ですが渋みのあるトーンの木材で、重厚感もあって、入りやすいけど入りにくい。もっと言えば、ゆっくりしたい人には入りやすいけど、騒ぎたい人は入れない。」

またメニュー表を、玄関に置いています。
品揃えから予算感もわかるようにしているのも効果あり。

前回のコラムでも説明しましたが、グラスワインは1杯800円~。
平均予算も5,000円~6,000円なので、決して大衆的なワインバーではないことが伝わるようになっています。

②料理・ドリンク

コラム168『都心部でトレンドを取り入れずして、集客に成功する飲食店がこだわる3つのポイント』②【②】

料理やドリンクについても、こだわりがあると語ってくださいました。

「ワインはすべてオーガニックワインです。しかも優しい味のものだけを選んでいます。料理も優しい味つけです。しっかりとした味のワインや料理を味わいたい人は、物足りない。看板料理は黒毛和牛ローストなんですが、味つけはほとんとせず、ローストした肉の旨みを堪能して頂けます。さらにサラダやローストビーフ、パスタ料理をそろえていますが食材の味を活かした料理のみ。ドライフルーツもそのままお出ししています。本来の自然な甘さや辛さを、ゆっくりと楽しんでもらいたいんです。」

さらにワインバーですが、ドリンクメニューはワインだけではありません。

「例えば4名のグループで来られたお客様で、3名はワインが好きだけど、1名は苦手というケースもあります。そんな場合でも対応できるように上質なビールやウィスキー、カクテル、ジュースを置いています。例えば、ビールでも一般的な「ヒューガルデン」ではなく上級品の「ヒューガルデン グランクリュ」。またワイン用のブドウを使ったジュースもありますよ。ワインが苦手な方も美味しいドリンクを一緒に味わって頂けます。みんないいワインを飲んで、1人だけソフトドリンクで我慢という状況はありません。」

料理の素材からドリンクまで、1つ1つからお店の世界観が伝わります。お店づくりをしっかりとすることで、ターゲット層のお客様から選ばれることに成功しているのではないでしょうか。

③インテリア

コラム168『都心部でトレンドを取り入れずして、集客に成功する飲食店がこだわる3つのポイント』②【③】
お店に入って、まず視線が引き寄せられるインテリアがあります。

満月の形をした照明「LUNA」です。
https://www.indiegogo.com/projects/luna-bring-the-moon-along-with-you-art#/

まるで暗い店内に、名月が浮かんでいる。
そんな幻想的な光景が広がっています。

「開店をするにあたって、照明を探していたところ、たまたま見つけたんです。台湾のメーカーがクラウドファンディングで作った照明なんですが、お店の雰囲気にピッタリでした。あと間接照明を使って、壁面や足元をやさしく照らしています。」

天井と壁にフォーカスした照明には空間の広がりを感じさせ、開放感や安らぎといった効果がある(https://www.housebokan.co.jp/house_information/life/4//)と言われています。

満月を眺めながらリラックスをしてワインを嗜める、なんと贅沢な演出でしょうか。さらに木製の椅子やテーブルには、200年の古材を使用しているとのこと。

「自然の天然素材がいいと考えていました。なかでも樹齢200年以上の古材にして正解でした。年月を経過した古い木材にしかない独特の風合いがあります。実はテーブルや椅子だけではなく、玄関も棚もすべてオーダーメイドなんです。施工会社さんに自分の希望を伝えて完成させてもらいました。」

ちなみに木材には、調湿作用(http://www.pref.osaka.lg.jp/midori/midori/g-10kidukai-3.html)や心身面へのプラス効果が期待されています。

くつろぐためには、まさに最適な素材であると考えられます。

さいごに

今回は、流行に左右されないお店づくりの考え方から具体的な方法までを紹介してきました。

いかがだったでしょうか。これから新規出店を考えているオーナー様や、出店準備をしている経営者にとって、1つのヒントになれば幸いです。

【参考文献・サイト】
(1)INDEGOGOホームページ


(2)>大阪府ホームページ 「木材の効用と木材利用の効果」

PAGE TOP